福ヶ笑のTRPGログ

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ほぼほぼ自分用のTRPG活動記録です。 同卓してくれた方々に圧倒的感謝を。

ラストレクイエム「黒白の宿命」夏風さん卓


◆注意事項

この記事は、ラストレクイエム「黒白の宿命」(おき様作)のネタバレを含みます!

 

◆権利表記

 本作は、「久保田 悠羅」「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ラストレクイエム~ネオゴシックRPG ~』の二次創作物です。(C)久保田 悠羅/F.E.A.R.

 

==========

 

 

 

 

[メイン]GM : ラストレクイエム
『黒白の宿命』開幕となります。

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
プロローグ
―――――――――――――――――――

[メイン]GM : はるか昔、はるか遠い地、
灼熱の太陽が照りつける砂浜。

[メイン]GM : 白髪に白衣の、白い肌の老人が
おぼつかない足取りで歩いている。

[メイン]GM : 白く長い杖に縋り、
なんとか歩いていたが、
ついには倒れ込む。

[メイン]GM : まもなく
その生を終えようとしているようだ。

[メイン]GM : 影が差し、老人が顔を上げると、
そこには人の形をした影法師。

[メイン]GM : 老人は最後の力を振り絞り、
救いを求めるように手を伸ばした。

[メイン]ナレーション : 「捧げる……魂を捧げる……」

[メイン]ナレーション : 「宿命を果たし……■■■■を救えるなら!」

[メイン]ナレーション : その言葉を絞り出した途端、
老人の姿は若返っていく。

[メイン]ナレーション : 見上げれば、あれほど輝いていた太陽は
暗雲によって隠されていた。

[メイン]ナレーション : 暗黒の空に、獣の咆哮が轟く。

[メイン]ナレーション : ―――――――――――――――――――
HO2導入
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : 煌びやかなダンスホール
この世の贅を尽くしたが如き絢爛さ。

[メイン]ナレーション : オルフェウスの名門、
シェーンベルク家に連なる
ケルナーツの城館の大広間だ。

[メイン]ナレーション : 楽団が優雅な曲を奏で、
高貴な者たちが三々五々固まって、
ひそひそと何かを語り合っている。

[メイン]ナレーション : 純血の妖魔たちの会合、
昼の世界の人間たちには知る由もない
密やかなる宴席。

[メイン]ナレーション : 妖魔たちのほとんどはオルフェウスだ。
怠惰かつ退廃的で、耽美かつ刹那的な
夜の宴はまだ始まったばかり。

[メイン]ナレーション : 純血の妖魔たるキミ、
永い時を生きたキミにとっては
馴染みの光景。

[メイン]ナレーション : ホールの端に置かれたカウチ。
そこにキミは腰かけている。

[メイン]ナレーション : 隣には古くからの友人であるケルナーツ。
この城館の主であるオルフェウスだ。

[メイン]ケルナーツ : 「もう300年前か、あの件は」

[メイン]ケルナーツ : 「キミがあんな顔をするなんてね、世の中何が起こるかわからないものだよ」

[メイン]ナレーション : 数百年分の思い出話にに花が咲く。@

[メイン]リヒト : 「あぁ、昔は色々あった。それにすっかり疲れて今は我が城に引き籠って読書三昧の日々を送っているのだよ」ため息。

[メイン]リヒト : 懐の古い時計に目を落とす。義理で参加した宴にそろそろ飽きてきている@

[メイン]ケルナーツ : 「おや、相変わらずこういった宴はあまり好きではないみたいだね」

[メイン]ケルナーツ : 「それとも、誰かと約束でもしているのかい?」@

[メイン]リヒト : 「あぁ、失礼。旧友たる君との話には退屈しないのだが、こうした煌びやかな宴席が苦手でね。約束をするような相手も思いつかない。ここ数百年はいなかったはずだよ」苦笑@

[メイン]ケルナーツ : 「正直に言えば私も飽きてはいるのだけどね、こうした宴を定期的に開くのは半ば義務だ」

[メイン]ケルナーツ : 「見たまえ、あちらこちらで密談をしている。主催者である私は面白くなくとも、この場を必要としている者たちはいるんだ」@

[メイン]リヒト : 「流石は我らがシュタイアーマルク王国の貴族たるシェーンベルク家、君のノブリスオブリージュには敬服するよ」興味なさそうに辺りを見回してみます@

[メイン]ケルナーツ : 「ふむ……少し話題を変えようか、キミが身に着けているその白い石……」

[メイン]ケルナーツ : 「時々、身に着けているのを見るが、同じようなものを見たことがない」

[メイン]ケルナーツ : 「随分と力を秘めた石のようだけど……何か特別な品なのかい?」

[メイン]ナレーション : そう言われて、
キミは自身を飾るアクセサリーのひとつ、
純白の真珠のような質感の石を見る。

[メイン]ナレーション : 確かに、それはキミのお気に入りだ。
だが、手に入れたのはあまりにも昔。

[メイン]ナレーション : いつどこで手に入れたのだったか、
誰かから贈られた気はするが……。
どうにも思い出せそうにない。@

[メイン]リヒト : 「ふむ、君程の宝飾品の持ち合わせは無いのでね。いつも同じような飾りを身に着けているよ。」

[メイン]リヒト : 「しかし、この石の由来が思い出せない。誰からか譲り受けたものか……」改めてしげしげと眺めてみます@

[メイン]ナレーション : 真珠やオパールのような有機的な美しさを持つそれは、強いオド(魔力)を秘めている。

[メイン]ケルナーツ : 「譲られたもの……か、確かにそれは、とっかかりがないとなかなか思い出せない類いだね」@

[メイン]リヒト : 「……どうも思い出せないというのは、何ともこう、もやもやするものだな」行儀悪く頭をかき始めます@

[メイン]ケルナーツ : 「ははは、まぁ、我々にとって時間はいくらでも――」

[メイン]ナレーション : 不意に、絹を引き裂くような悲鳴。

[メイン]ナレーション : 妖魔であるキミたちは、
それが死に至る者の断末魔だと直感した。

[メイン]ナレーション : 末席とはいえシェーンベルク家の城館。
幾重にも魔術的な警備が敷かれている。

[メイン]ナレーション : 侵入は不可能。
そんな場所で殺傷事件など前代未聞。

[メイン]ケルナーツ : 「楽しい語らいのひと時を邪魔されるというのは実に不愉快なものだね」

[メイン]ナレーション : ケルナーツは渋面を作ると、
館の主として自ら確認に赴こうとする。

[メイン]ケルナーツ : 「よかったらキミも見に来ないか?」

[メイン]ケルナーツ : 「いや、他ならぬキミが来てくれると心強い」@

[メイン]リヒト : 「友の頼みとあらば断わる理由もない。微力とは言え力を貸すさ」普段は見せない急ぎ足で現場に向かいます@

[メイン]ナレーション : キミたちが狼狽える同族たちをかき分け、
現場へと赴くと、そこには――

[メイン]ナレーション : 恐怖に目を見開き、口から血をこぼす、
今まさに命尽きようとするメイドの姿。

[メイン]ナレーション : そして、どこの誰だったか、
それなりに有力なオルフェウス
既にこと切れた死体が転がっていた。

[メイン]ナレーション : 部屋の窓は割れている。
そして、この優雅な城館に相応しくない
真っ白な少年が立っていた。

[メイン]??? : その手には白い木製の杖。
いや、槍が握られ、
そこから血が滴っている。

[メイン]??? : 正気とは思えぬ憎悪の込められた眼光。

[メイン]??? : すべてを射抜くような瞳が、
君たちを貫く。

[メイン]ナレーション : 声を発しようとしたケルナーツが
急に咳込み崩れ落ちる。

[メイン]ナレーション : キミの体も、自由を失う。

[メイン]ナレーション : 聞いたことがある。
これはレムレスの発する呪素、
ミアズマに侵食された際の症状だ。@

[メイン]リヒト : 「この狼藉者、一体なぜこんな事を!」と言いつつも動かない体に焦りを隠せない@

[メイン]ナレーション : 駆けつけてきたケルナーツの部下たちも
次々に倒れていく。

[メイン]ナレーション : ただひとりだけ、
客として来ていた女性が
呪素を意に介さず前へと進み出る。

[メイン]ナレーション : 名前は知らないが、
たしかレイヴン所属の変わり者だ。

[メイン]レイヴンの女性 : 「彼はレムレスです。私にお任せを」

[メイン]レイヴンの女性 : 紋様の刻まれた美しい銀の銃を構える。

[メイン]レイヴンの女性 : 古き神聖なる文字で聖句の刻まれた
銀の銃弾が放たれた。

[メイン]ナレーション : 白い少年は凄まじい脚力で宙を返り、
弾丸を躱すと同時に窓から逃走する。

[メイン]レイヴンの女性 : 「相棒のいない時に深追いは禁物……撃退できただけでも良しとしますか」

[メイン]ナレーション : 空間の呪素が薄れていく。
キミたちは徐々に体の自由を取り戻した。

[メイン]ケルナーツ : 「追え! シェーンベルクの名に懸けて、逃走先を突き止めろ!」

[メイン]ナレーション : ケルナーツの言葉に、
彼の部下たちが走り出す。

[メイン]ナレーション : 怒りを露わにした友人の顔。
こんな顔を見るのは何百年ぶりだろう。@

[メイン]リヒト : ではレイヴンらしき女性に声を掛けます。

[メイン]リヒト : 「助かりました。貴女はなんと勇気のある女性なのだろう!」

[メイン]リヒト : 「私の記憶が確かならば、貴女はあの少年をレムレスと呼ばれましたね。」

[メイン]リヒト : 「我が友の宴席で無礼を働いた、いや我が血族に対し無法を働いた存在の事を、ご存じならば教えて頂けないだろうか?」恭しく頭を下げます@

[メイン]レイヴンの女性 : 「お顔をお上げくださいヴァイセンシュタイン卿」

[メイン]レイヴンの女性 : 「あの少年はミアズマ……呪素を振りまいていました。レムレス、魂を売り渡した者で間違いありません」

[メイン]レイヴンの女性 : 「しかし、葬送局で手配されている顔ではありませんでしたね。新手のレムレスのようです」

[メイン]レイヴンの女性 : 「早急に連絡を入れて手を打たなければ……」@

[メイン]リヒト : 「貴女はヴァルハラの埋葬局に所属されているレイヴンなのですね。道理で闇のモノの扱いに通じておられる」

[メイン]リヒト : 「しかし、我が友の酒席に泥を塗り、あまつさえ我が希少なる同胞の命を奪った存在を許しておくわけには参りませぬ」

[メイン]リヒト : 「我が友の許しさえあれば、微力ながら私が貴方がたに協力を申し出たいのですが……」ちらりとケルナーツを探して辺りを見てみます@

[メイン]ケルナーツ : 「なんと……友よ、シェーンベルク家の者である私が動けば人間との約定に抵触するが……私の代わりに動いてくれるというのか?」@

[メイン]リヒト : 「勿論だよ、我が友よ。貴族ではないと言え我もこの血族の端くれ。我が同胞の敵を討つのに力を尽くさせてもらうさ」@

[メイン]レイヴンの女性 : 「よろしいのですか? 短期間で消える刻印もありますが、一時的にでもレイヴンになるというのは、レムレスの呪素をその身に受けるということですよ」@

[メイン]リヒト : 「聖痕があれば呪素(ミアズマ)を多少なりとも凌げるのでしょう。それで充分です。」

[メイン]リヒト : 「もし邪魔になればその刻まれた箇所ごと吹き飛ばして再生でもするとしますよ」ジョークは苦手@

[メイン]レイヴンの女性 : 「そうですか……私の一存で決められることではありませんが、シェーンベルク卿の意向とあらば、通るでしょう」

[メイン]ケルナーツ : 「すまない友よ。キミの友情に必ず報いよう。シェーンベルクの名に懸けてね」@

[メイン]リヒト : 「なに、それほど畏まる事でもない。」

[メイン]リヒト : 「確かレイヴンの本部は日本にあったはず。」

[メイン]リヒト : 「日本のカンダジンボウチョウには希少な古書が集うと聞く。いい本が手に入ったらついでに日本のワインも手に入れて君にたっぷり土産話をしに行くと約束しよう」@

[メイン]レイヴンの女性 : 「わかりました。それでは行きましょう。レイヴンの本部へ」

[メイン]ナレーション : キミはレムレスと戦う道を選んだ。

[メイン]ナレーション : たとえ一時的なものだとしても、
大きなリスクは避けられない。

[メイン]ナレーション : それを承知の上で、
友のために刻印を受け入れるだろう。

[メイン]ナレーション : ―――――――――――――――――――
HO1導入
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : 映画会社ファンタジックフィルム。
東京練馬区にある風変わりな会社。

[メイン]ナレーション : 特殊メイクをしたままの役者や、
何に使うのかわからない道具が
頻繁に行き来する得体の知れない場所。

[メイン]ナレーション : その正体は、レイヴンの元締、
ヴァルハラ埋葬局の本部だ。

[メイン]ナレーション : つい最近、刻印を受け、
レイヴンとなったばかりのキミは
局長室へと呼ばれていた。

[メイン]稲生光希 : 「ああ、来たね、シャル」@

[メイン]シャル : 「ごきげんよう

[メイン]シャル : 局長の前で、深々と、ひとつ礼をします。

[メイン]シャル : 「私をお呼びと、伺いましたが…?」@

[メイン]稲生光希 : 「ああ、オルフェウスのキミの耳には、もしかしたらもう届いているかもしれない」

[メイン]稲生光希 : 「シェーンベルク家の宴席でオルフェウスが殺される事件が起こった」

[メイン]稲生光希 : 「実はその件以前にも、ここ最近オルフェウスばかり立て続けに殺されている」@

[メイン]シャル : 「…ええ、噂程度、には…耳にしておりますが…」
視線を伏せて少々思案します。

[メイン]シャル : 「…けれども、あの…シェーンベルク家の宴席と言うことは…お屋敷で、その事件があった、という事なのですか?」

[メイン]シャル : どうにも、今一つ、信じられないという表情です。@

[メイン]稲生光希 : 「そう、エスカレートしている」

[メイン]稲生光希 : 「キミも気を付けたまえ、なんて話で呼んだわけじゃないんだ」

[メイン]稲生光希 : 「初任務だ」@

[メイン]シャル : 「………!」
初任務、の言葉に、姿勢を正します。
「畏まりました。私は、何をすれば?」@

[メイン]稲生光希 : 「まず、人選の理由から話そう。3つある」

[メイン]稲生光希 : 「キミはオルフェウスの血を引いている。本件の犯人が接触してくる可能性がゼロではない」

[メイン]稲生光希 : 「捜索対象が自分から来てくれるのなら手間が省けるというものだ」@

[メイン]シャル : 「オルフェウスを狙った事件……となると、確かに…そういう可能性もありますね」
局長の言葉に、一瞬、表情に影が差します。

[メイン]シャル : 「囮となるには、確かに、適任かと存じます。呼び出して、そこを、返り討ちにするわけですのね」@

[メイン]稲生光希 : 「まぁ、あわよくば、だ」

[メイン]稲生光希 : 「ふたつめの理由も、やはりキミがオルフェウスだからだ」

[メイン]稲生光希 : 「今回、この件に限り臨時でレイヴンとなる大物のオルフェウスがいる」

[メイン]稲生光希 : 「そのバディを務めてもらいたい。他の種族では反りが合わない恐れがあるからね」

[メイン]稲生光希 : 「キミはまだ新人だが、人間寄りの感覚を持っている。純血のゴシックが頓狂なことをしないよう、よく見ていてくれ」@

[メイン]シャル : 「…私が、オルフェウスだから、というのに、もう一つ理由か?」
局長の言葉に、目を瞬かせ、きょん、とした表情になります。
「この件のみに? 純血の方が……? しかも、大物…?」
驚いて、目を大きく見開いてしまいます。

[メイン]シャル : 「しかも、バディ、なんて……私のような駆け出しで、務まるのでしょうか?」
少しばかり視線を彷徨わせて。
「…でも、局長のご様子からすれば…ほかに、オルフェウスの方は見えない…のですね…」@

[メイン]稲生光希 : 「うん、最後の理由は単純明快。キミの基礎訓練が終わり、ちょうど今日から実戦に出そうと思っていたところだった」

[メイン]稲生光希 : 「だけど、折り悪くバディを組む相手がいなかったところに、臨時メンバーが現れたってこと」

[メイン]稲生光希 : 「平たく言えば人手不足さ」@

[メイン]シャル : 「……人手不足……」
つい、局長の言葉を復唱して。
「畏まりました」
言葉少なくいって、深々と頭を下げます。@

[メイン]稲生光希 : 「うん、いい返事だね。それじゃあキミのバディを紹介しようか」

[メイン]ナレーション : コンコンと局長室の扉がノックされる。

[メイン]稲生光希 : 「どうぞー」

[メイン]ナレーション : 職員がひとりのゴシックを連れてくる。
リヒトだ。

[メイン]GM : ここでリヒトの合流となります

[メイン]GM : PC間コネクションを決定してください。情報タブに一覧を貼るので相談でどうぞ。山札からカードを引いて決めるのもアリです。関係表の詳細はシナリオに合わせて改変してあります。

[メイン]GM : それでは関係は「恋愛」ということで、初対面RPどうぞ。@

[メイン]リヒト : では、昼間の日光が既に有害ではないとしても、苦手意識があるリヒトは、頭の先から爪先まで黒尽くめの衣装で現れます。

[メイン]リヒト : サングラスと黒い中折れ帽と黒い絹のマフラーを取って、バディである少女に向かって挨拶します。

[メイン]リヒト : 「御機嫌よう、フロイライン。我はリヒト・フォン・ヴァイセンシュタイン。そう緊張することは無い。ここでは貴女が先輩だ。宜しく頼む」

[メイン]リヒト : 黒い皮手袋のまま握手を求めるように手を差し伸べます@

[メイン]シャル : 何だか、黒くて大きい人が来た。最初の印象はそれだった。恐らく相手に聞かれたら、失礼だと怒られてしまうだろう。

[メイン]シャル : 目の前の長身の人物が、その身に着けた帽子とマフラー、そして、サングラスを外せば。その下から現れる白皙の美貌。一瞬、息が止まった。

[メイン]シャル : 「……っ、ご、ごきげん、よう…ヴァイセンシュタイン様」
それでも、何とか気を取り戻し、礼をひとつする。
「わ、私は、し、シャルロット・ル・ヴェリエと、申します。シャル、とお呼びください」

[メイン]シャル : 少しばかり言葉がつっかえたが、どうにか、平静を保ち。差し出された手に、そっと、触れた。@

[メイン]リヒト : 「おっと、これは失礼。手袋をしたままというのは無作法であったな」

[メイン]リヒト : 黒い皮手袋を外し、顔色と同じく白い、そして普段から本を読むことにしか使わない滑らかな肌の手で、そっと手を取ります。

[メイン]リヒト : 「どうした。フロイライン、いやシャルであったか。なにやら震えているようだが?」身を屈め顔色を窺うように身を寄せます@

[メイン]シャル : 触れる指先はひんやりしている。そういえば純血の大物と、局長は言っていたか。そんなことを考えながら視線を上げれば、こちらを伺う紅の双眸とぶつかってしまう。

[メイン]シャル : 「……えっ、いえ。失礼が、あってはいけないと、そう思いましたもので……」
どぎまぎと視線を伏せる。言い訳じみた言葉が口を突いて出た。@

[メイン]リヒト : 「そうか、それなら安心だな」あっさり身を起こし、あごに手を当てて考え込む

[メイン]リヒト : 「我は長年人との付き合いから遠ざかっておってな。無作法や不調法を行ってしまうやも知れぬ。何か気に障るようなことがあれば遠慮なく抗議の意を述べて欲しい」器用さとは程遠い、この男の精一杯の気遣いの言葉です@

[メイン]シャル : 「……承知いたしました。ですが、その。ヴァイセンシュタイン様は、無作法という事はないかと存じます。むしろ私の方こそ、無作法をしてしまいましたら、申し訳ありません」

[メイン]シャル : ひとつ、息をつくと、大分落ち着いて話が出来るようになった。もう一つ、息を吸って。
「これから、よしなにお願い申し上げます」
視線を上げ、紅の双眸を見上げ、にっこり、と微笑んで見せた。最初は笑顔が肝心と、誰かから聞いたような気がしたから。@

[メイン]リヒト : 「うむ、笑顔が浮かぶという事は少し落ち着いたようだな。」

[メイン]リヒト : 「こちらこそ、宜しく頼む」

[メイン]リヒト : (……しかし、この声、あの笑い方、瞳の色は定かではないが、あの眼差しも)

[メイン]リヒト : (何やら記憶の隅に、いやこの胸の奥に、……思い出せない)

[メイン]リヒト : 物思いに沈んでしまい、シャルの顔を見つめ続けている事に気付いていません@

[メイン]稲生光希 : 「あー、その、なんだ。反りが合わないとか、そういう心配はしなくて良さそう、かな」

[メイン]稲生光希 : 「えっと、任務の詳細を話しても大丈夫かな?」@

[メイン]リヒト : 「勿論、我はそのために来た」皮肉や言葉の綾には気付きませんw@

[メイン]シャル : 局長の言葉に、はっと、そちらを向いて。
「はい、勿論ですわ、局長」
姿勢を正します。@

[メイン]稲生光希 : 「うん、じゃあ」

[メイン]稲生光希 : 「ユグドラシル……レムレスを捜索するレーダーのようなものだね」

[メイン]稲生光希 : 「そのユグドラシルが連続オルフェウス殺傷事件の現場から呪素を検出した。レムレスの仕業で間違いない」@

[メイン]シャル : 「……オルフェウスだけを狙うレムレス……よほど何かあるのでしょうか?」
考え深そうに言います。@

[メイン]リヒト : 「連続オルフェウス殺傷事件……齢長きとは言え、数の希少な我が同胞を敵掛けるとは。許せぬ。」

[メイン]リヒト : 「ユグドラシルとやらの情報らしいが、我が友の城より逃げおおせたあのレムレスの仕業で間違いないのであろうか?」隊長に確認します@

[メイン]稲生光希 : 「それなんだけどね、少し奇妙な点があるんだ」

[メイン]稲生光希 : 「この連続殺傷事件、被害者は今のところ13人なんだけど……」

[メイン]稲生光希 : 「5人は【切り裂かれた遺体】。8人は【貫かれた遺体】なんだ」

[メイン]稲生光希 : 「ふたつの事件を混同している可能性もあるけど……キミたちはどう思う?」@

[メイン]リヒト : 「殺害の手口が違う? 全く関係のない複数のレムレスが跋扈しているとでも?」@

[メイン]稲生光希 : 「そうだね、そういう可能性も十分ある」

[メイン]稲生光希 : 「まぁ、その辺をキミたちふたりで頑張って調査してほしい」@

[メイン]シャル : 「承知いたしました」
言葉少なくいって、頷きます。@

[メイン]リヒト : 「あぁ勿論だ。単独であろうと複数であろうと構いはせぬ。我らの敵ならば相応の報いを与えてやるまでの事」赤い目を光らせます@

[メイン]稲生光希 : 「ケルナーツの意向でね、本件のレムレスはできるだけリヒトに滅ぼしてもらわないといけない」

[メイン]稲生光希 : 「だから、この件に当たるチームはキミたちふたりだけだよ」

[メイン]稲生光希 : 「とはいえ、いつも人手不足だからね、動かせるチームがほとんど無いという理由もあったりするけど」@

[メイン]リヒト : 「我が友ケルナーツの顔に泥を塗るわけにもいかぬ。心して取り掛かるとしよう。」

[メイン]リヒト : 「シャルよ。ついて来てくれるか?」不意にシャルに向かい問いかけます@

[メイン]シャル : 「人手不足は……重々」
言ってから少し言葉を切り。かけられた言葉に、ふと顔を上げて、頷きます。
「はい、勿論です、ヴァイセンシュタイン様」@

[メイン]稲生光希 : 「じゃあこれ、調査費用。多くは出せないけど、うまく使って」

[メイン]GM : キミたちは報酬点をそれぞれ5獲得した。

[メイン]system : [ リヒト ] 報酬点 : 6 → 11

[メイン]system : [ シャル ] 報酬点 : 6 → 11

[メイン]GM : ここからミドルフェイズに入ります。【切り裂かれた遺体】と【貫かれた遺体】について調査を行うことが可能です。

[メイン]GM : 調査に必要な技能を情報に貼ります。@

[メイン]リヒト : では、情報:裏社会でダイヤの10を出して達成値16にします

[メイン]GM : シャルさんは情報:レイヴンでスペードの5で達成値12ですね

[メイン]GM : 両方の調査項目成功となります

[メイン]GM : どちらから先に調べますか?

[メイン]リヒト : では先の少年は槍を持っていたので【貫かれた遺体】を調べたいです@

[メイン]GM : 了解です、ではシーンを切るので手札を補充してください

[メイン]リヒト : はーい

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
リサーチ:【貫かれた遺体】
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : キミたちはケルナーツの城館へ向かい、
保存されていた遺体を調査した。

[メイン]ナレーション : 貴族もメイドも急所を貫かれている。
木製の刺突武器が
使用されたことは間違いない。

[メイン]ナレーション : 傷口には植物の繊維が付着していた。
セイヨウサンザシの木材と断定できる。

[メイン]ナレーション : 人間が吸血鬼を殺すために
よく使用する白木の杭というやつだ。

[メイン]ナレーション : その効能の是非は置いておいて、
犯人は高い再生力を持つオルフェウス
一撃で殺害する能力を持つ。

[メイン]ナレーション : オルフェウス狩りの達人というわけだ。
いわゆるヴァンパイアハンターだろう。

[メイン]ナレーション : ケルナーツの部下が
調べてきたことを教えてくれる。

[メイン]ナレーション : 貫かれて死んだ7人は
人間たちから吸血鬼ではないかと
噂されていたようだ。

[メイン]ナレーション : 残りの1人はたまたま居合わせたメイド。
彼女もオルフェウスの血を引いている。@

[メイン]リヒト : 「この槍の刺し傷は、ヴァンパイアハンターの仕業か。」

[メイン]リヒト : 「それにしても相当の手練れと見えるが。ここまでの腕を持つ存在なら他に情報があってもおかしくないのでは……」

[メイン]リヒト : 独りでいる時間が長かったので問わず語りの癖があります。

[メイン]リヒト : しかも声のボリュームを気遣うことも無いのでシャルにも丸聞こえかと思われますw@

[メイン]シャル : 「………」
遺体を前に、黙禱してから。
ヴァンパイアハンター……は、オルフェウス専門の殺し屋ですわよね……単純に恨みがあるとかそういう事なのでしょうか……?」

[メイン]シャル : 眉根を寄せて、何だか悩ましそうな表情で。
「何か、この方たちは殺されてしまう原因があったとか、そういう……ことはないでしょうね。オルフェウスの貴族の方は、皆様、あまり表に出られてないようですし」@

[メイン]GM : 共通点は吸血鬼じゃないかと噂されていた、ということですね。@

[メイン]リヒト : 「ひとつレクチャーをしよう。」

[メイン]リヒト : 「物事の因果が逆という事もある。」

[メイン]リヒト : 「腕前が先で恨みを晴らすのが後の場合もあれば、恨みを募らせた末に腕前を磨き続けていく事もある。」

[メイン]リヒト : 「この場合はどちらだろうね?」シャルに問いかけます@

[メイン]シャル : 「……えっ……因果、ですか?」
問いかけに、ますます悩みます。
「何らかの理由で、吸血鬼と噂されている人たちに恨みを持っていた人物が。復讐をはじめた…?」@

[メイン]リヒト : 「なるほど。君はそう考えるのだね。」にこり@

[メイン]シャル : 「……オルフェウスの、貴族の皆様は、大体が隠遁して、ひっそりと生活されている方が多いとは存じていますが……」
やっぱり困り顔で思案しています。
「理由もなく、殺害を繰り返すというのは、どうも、よく判らなくて……過去に何かあったのかとしか」@

[メイン]リヒト : 「そうだね。太古より復讐は殺人の動機の多数を占めるものだ」

[メイン]リヒト : 「とは言え、そうそう結論を急ぐものでもないよ」

[メイン]リヒト : 「まだまだ、結論に至るには情報が足りない」

[メイン]リヒト : 「もう一つの情報を当たってみるとしようじゃないか」@

[メイン]シャル : 「……そうですね……そうでした……。もう一つの、切り裂かれた遺体の方は……まだ、調査できていませんものね」@

[メイン]GM : では、次の情報項目いってみましょう

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
リサーチ:【切り裂かれた遺体】
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : キミたちは連続オルフェウス殺傷事件、
その現場をいくつか見て回った。

[メイン]ナレーション : 狙われた状況は様々だが、
呪素のせいか、いずれも
ろくな抵抗ができなかったようだ。

[メイン]ナレーション : 保存された現場にはすべて、
白い体毛が散らばっていた。

[メイン]ナレーション : 獣の類い、
またはベルセルクの仕業かもしれない。

[メイン]ナレーション : この傷を負った被害者たちの共通点、
それはなかなか見えてこなかったが、
ケルナーツから有力な情報が届く。

[メイン]ナレーション : 切り裂かれた5人は吸血鬼――
つまり人間の血からオドを得ることを
好んでいたようだった。@

[メイン]シャル : 「明らかに吸血鬼だった方達は、切り裂かれてるのですね……」
現場に落ちた白い毛を指先で摘まみ上げてみます。しげしげと見ながら。
「身内を吸血鬼に襲われた経験のある獣人が、自ら、その爪で切り裂いた…?」

[メイン]シャル : じっと、白い毛を見詰めつつ。注意深く続けて。
「それで、仮に、どちらも同じ人物が犯行に及んだのだとしたら…」
白い毛をふっ、と吹いて散らしてから。
「吸血鬼と疑われていた方々を、白木の杭で刺したのは……見せしめとかそういう意味があるのでしょうか」@

[メイン]リヒト : 「一つ違和感がある。」

[メイン]リヒト : 「獣人とも呼ばれるベルセルクたちは決して寿命が長い種族ではない。」

[メイン]リヒト : 「そして一方の槍使いの腕前は一朝一夕で身に付くものではない」

[メイン]リヒト : 「同一人物だとすると、そこの違和感がどうしても気になるのだよ」

[メイン]リヒト : 「ただの獣人やヴァンパイアハンターではない、何か秘密があるような気がしてならないんだ」

[メイン]リヒト : 何かを考えるような、思い出そうとするような苦悶の表情を浮かべます@

[メイン]ナレーション : 初動調査を終えたキミたちは、
この事件が吸血鬼だけを
狙ったものだと理解するだろう。

[メイン]ナレーション : レムレスの正体に迫れるかもしれない。

[メイン]GM : 【レムレスの正体】について調査可能となりました。情報に貼ります。@

[メイン]シャル : 情報:神秘で ダイヤの7を出して 達成地13で

[メイン]GM : はい、成立となります

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
リサーチ:【レムレスの正体】
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : キミたちはケルナーツの協力を得て
調査を順調に進めた。

[メイン]ナレーション : 浮かび上がるキーワードを綜合してみる。

[メイン]ナレーション : 『吸血鬼狩人』
『セイヨウサンザシ』
『白い獣』

[メイン]ナレーション : リヒトは思い出す。
東欧の伝承にある
クルースニクという存在のことを。

[メイン]ナレーション : 白い羊膜に包まれて生まれてくる
アルビノの人間の戦士。
それがクルースニク

[メイン]ナレーション : 黒の吸血鬼であるクドラクを敵とし、
戦う宿命にある生まれながらの
ヴァンパイアハンターだ。

[メイン]ナレーション : 白い獣に変身するとも、
白木の杭で戦うとも言われているが……。

[メイン]ナレーション : その正体は古い時代の魔術師が
儀式によって生み出した存在だ。

[メイン]ナレーション : 胎児にベルセルクの因子を注入し、
人間の手で生み出された妖魔。
オルフェウス暗殺の切り札。

[メイン]ナレーション : それがクルースニク

[メイン]ナレーション : クルースニクは短命で、
宿命を果たせば寿命の残りに関わらず
死んでしまう。

[メイン]ナレーション : 歴史上、古い古い時代から、
幾度もクルースニクは生み出された。

[メイン]ナレーション : そして、リヒトは知っている。
過去にシェーンベルク家が重い腰を上げ、
クルースニク製造技術を徹底的に葬った。

[メイン]ナレーション : 現代にその製造法は
一切残されていないはずだ。

[メイン]ナレーション : 長命の妖魔なら知っている可能性も
無いわけではないが、
シェーンベルクと事を構える利点が無い。

[メイン]ナレーション : 敵がレムレスであることも考え合わせると
導き出される結論をひとつ。

[メイン]ナレーション : クルースニクのひとりが
レムレスとして生き永らえ、
最近まで潜伏していたということだ。

[メイン]ナレーション : 活動を再開した理由は定かではないが、
クルースニクの手口ならわかる。

[メイン]ナレーション : 白い体毛の動物に化けて、
どこかに潜んでいるに違いない。@

[メイン]リヒト : 「クルースニク、ですか……」

[メイン]リヒト : 「白き獣のベルセルクの血、そして白木の杭を扱う戦士。なるほどこれは条件に当てはまる存在だ」

[メイン]リヒト : 「しかし彼らも短命の種族ではあったはず」

[メイン]リヒト : 「……そうか。そこをつけ込まれたのか。」

[メイン]リヒト : 「忌まわしき存在であるアンブラにそそのかされてレムレスに身を堕としたか」

[メイン]リヒト : 「我らオルフェウスの天敵がレムレスの力を身に付けたとなれば、少々やっかいですね」

[メイン]リヒト : 相変わらずぶつぶつとつぶやき続けています@

[メイン]シャル : 「……つまりは、クルースニクという存在が、レムレスになって、吸血鬼を屠っている、という事なのですね…?」
ぶつぶつ言っていることを自分なりにまとめてみます。

[メイン]シャル : 「宿命として、オルフェウスを屠り続けるクルースニクが、今もどこかで活動している…?」@

[メイン]リヒト : 「おっと、また物思いに耽ってしまった。我の悪い癖でね。情報を整理してくれて助かるよ」ばつの悪そうな照れ笑い@

[メイン]シャル : 「……えっ? いえ、でも、暗唱することで考えを整理するという事もありますし……その、まだまだ未熟な私にとっては、有難いです……」
こちらは、気恥ずかしそうに笑みを返します。@

[メイン]リヒト : (やはりこの笑顔、どこかで……。そして妙に気持ちを落ち着かなくさせる)自分の気持ちの動きに当惑しています@

[メイン]ナレーション : 更にリヒトは遠い記憶を呼び起こす。
クドラクと呼ばれた友人がいたはずだ。

[メイン]ナレーション : ちょうどシャルのように
漆黒の髪が美しかった。

[メイン]ナレーション : なお、シャルの一族は
オルフェウスには珍しく
色素の薄い者ばかりだ。

[メイン]ナレーション : シャルの黒髪は
先祖返りによるものだという@

[メイン]リヒト : 「ところでつかぬ事を聞くが、シャルの血筋にクドラクというオルフェウスはいなかっただろうか?」@

[メイン]シャル : 「…えっ? 私の血筋…?」
虚を突かれたように、吃驚します。
「……その、私……あまり、昔の記憶がなくて……両親の絵姿はあるのですけれど」
申し訳なさそうに言います。@

[メイン]リヒト : 「いやいや、気にしないでくれ。我の方こそそうとは知らず不躾な質問をしてしまったようだ。」

[メイン]リヒト : 「人との距離感や、時間に対する感覚の違いについて、書物で読んで知っている気にはなっているのだが、実際接してみると勝手が違うものなのでな。」

[メイン]リヒト : 「気に障ったのなら謝らせて頂く。正直に申してくれ!」焦り@

[メイン]シャル : 「……えっ? 気に障るなど、そんなことないですわ。その、私こそ、申し訳ありません。色々とあったせいで、昔の記憶が曖昧なのです。ただ…両親の絵姿だけはあるのですけれど」
言いながら、身に着けているロケットペンダントを外しした。ペンダントヘッドを開くと、中には一組の男女の姿。
「……ヴァイセンシュタイン様のご存じの方に、お顔が似ている、とかありますか?」

[メイン]シャル : その絵姿は。菫の瞳と金の髪の男性と。勿忘草の瞳と銀の髪の女性の姿。@

[メイン]リヒト : 「ふむ、正直見覚えは無いようだ。どうやら我の思い違い、なのだろうな……」自分に言い聞かせながら

[メイン]リヒト : 「クドラクに関しては他を当たってみることにする。」少々気まずいのでシャルから少し離れます@

[メイン]シャル : 「……いえ、お役に立てず、残念です……そもそも、私は先祖帰りで……こんな姿ですから」
ペンダントを身に着け、申し訳なさそうに告げた。
「ですから。ヴァイセンシュタイン様がお気に病まれることは何もありませんわ」@

[メイン]リヒト : 「そ、そうか。では気にするのはこれまでにする。」

[メイン]リヒト : 「これからも、何だ、その、よろしく頼む」@

[メイン]シャル : 「はい。よろしくお願いいたします」
にっこりと微笑みかけました。@

[メイン]GM : では、シーンを切るのでシャルさんは手札の補充をどうぞ

[メイン]GM : 【黒き吸血鬼クドラク】と【白き狩人クルースニク】について調査可能となりました。情報に貼ります。

[メイン]GM : なお、これ以上の調査は任意であり、《神業:証拠隠滅》を打ち消すと、すぐさまレムレスの居場所が判明してクライマックスフェイズに移行します。@

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――

[メイン]GM : では、本日はここで締めようと思います

[メイン]GM : お疲れさまでした!!

[メイン]リヒト : お疲れ様でしたー

[メイン]シャル : おつかれさまでした ありがとうございました

[メイン]リヒト : ありがとうございましたー

[メイン]GM : では次は2/3ですね

[メイン]リヒト : はい、よろしくお願いします!

[メイン]GM : よろしくお願いしますー

[メイン]シャル : はい。節分の夜ですね。よろしくお願いいたします。

[メイン]GM : では自由解散で!

[メイン]リヒト : はーい

[メイン]リヒト : ノシ

[メイン]シャル : はい、おつかれさまでした

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――

[メイン]GM : 【黒き吸血鬼クドラク】の調査
【白き狩人クルースニク】の調査
決戦に赴く
このいずれかの選択をどうぞー

[メイン]シャル : 【黒き吸血鬼クドラク】の調査をします
<神秘>で、ダイヤの8と外界の6で14です

[メイン]GM : 成立です

[メイン]GM : リヒトさん白の方判定しますか?

[メイン]リヒト : はい。

[メイン]リヒト : 【白き狩人クルースニク】の調査
PC1限定の〈自我〉で。
感情の6と手札のKで16です。

[メイン]GM : 成立です

[メイン]GM : どちらの情報を先に見たいですか?

[メイン]リヒト : お先にどうぞ。レディファーストで。

[メイン]シャル : ありがとうございます では クドラクからお願いします

[メイン]GM : 了解です

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
リサーチ:【黒き吸血鬼クドラク
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[メイン]GM : どうして忘れていたのだろう。

[メイン]GM : リヒトは思い出した。

[メイン]GM : クドラクと呼ばれた友がいた。
それも、シャルと同じ雰囲気をまとう友が。

[メイン]GM : 黒い髪に黒い瞳
東欧の、ある地方を支配する
古いオルフェウスだった。

[メイン]GM : 彼は人間の女を恋人としていた。

[メイン]GM : そんなことは今時、
と言っても数百年前のことだが、
もはや珍しいことではない。

[メイン]GM : 驚いたのはその女が、
クルースニクだったということだ。

[メイン]GM : 友はこう言っていた。

[メイン]ナレーション : 「私たちは愛し合っている。しかし、どちらかが、いや、どちらもが滅ぶしかない宿命なのだ」

[メイン]ナレーション : 自分たちが愛し合って生きた証として、
これを持っていてほしい。

[メイン]ナレーション : そんな言葉と共に渡された白い結晶。

[メイン]ナレーション : 先日ケルナーツに由来を尋ねられた
白い石は、彼に貰ったものだった。@

[メイン]GM : 【白い結晶】について調査可能となりました。情報に貼ります。@

[メイン]リヒト : 「思い出したことがある。ネオファイトにとっては遥か昔、我にはクドラクという友がいた。」

[メイン]リヒト : 「シャルには彼と同じ雰囲気を感じていたのだよ。」

[メイン]リヒト : 「そして彼が愛した女性は、あろうことかクルースニクだった」

[メイン]リヒト : (そして我も密かに心奪われていた……。)

[メイン]リヒト : (どおりでシャルと出会ったとき心を揺さぶられる思いをしたのだな)

[メイン]リヒト : 「……」

[メイン]リヒト : 「……この白い石を見て欲しい。これは彼らから譲り受けた友誼の証だったのだよ。」シャルに石を見せます@

[メイン]シャル : 「……古いご友人からの贈り物、ですか……」
石を見て、ぽつんと言います。

[メイン]シャル : 「(滅ぼし合うべき宿命の二人、ですか。なんだか、先を聞いてみるのが怖いような…?)」
どうしよう、と悩んでしまいますが。
「その、古いご友人は…それからどうなられたのでしょう?」

[メイン]シャル : 恐る恐ると言った様子で、尋ねてみます。@

[メイン]リヒト : 「それを語るにはもう一つの伝承、【白き狩人クルースニク】の事も語らねばならないだろうね」@

[メイン]シャル : 「……もう一つの、伝承……」
何となく復唱しました。@

[メイン]ナレーション : ―――――――――――――――――――
リサーチ:【白き狩人クルースニク
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : キミたちはシャルの家系を調べた。
その結果驚くべきことを知る。

[メイン]ナレーション : シャルの一族にはオルフェウスでありながら
クルースニクの血が流れている。

[メイン]ナレーション : 数百年前、東欧のある地域で、
珍しい双子のクルースニクが生まれた。

[メイン]ナレーション : 姉の名はオルガ、弟の名はイヴァン。

[メイン]ナレーション : オルガは長い闘争の末に
クドラクを打ち倒したという。

[メイン]ナレーション : クドラクを殺せばクルースニクは死ぬ。
だが、死の間際に彼女は子供を産んだ。

[メイン]ナレーション : 恐らく、シャルはその子供の子孫だ。

[メイン]ナレーション : なお、弟イヴァンがどうなったのか、
記録には残っていない。

[メイン]ナレーション : 滅ぼすべき敵を失い野垂れ死んだとも、
敵を求めて永久に彷徨っているとも、
民話にて伝えられている。@

[メイン]リヒト : 「シャル……【白き狩人クルースニク】であったオルガは君の祖先だ。そして我が友【黒き吸血鬼クドラク】の血も引いている。」感慨深そうな目でシャルを眺めます。@

[メイン]シャル : 「……私の祖先……の、お話だったんですね……」
まさか自分が当事者とは思わず、虚を突かれて、ただただ吃驚しています。
「私の一族は、白のクルースニクの色を継いでいて。先祖返りと言われた私は、黒のクドラクの色を継いでいる…と……」@

[メイン]リヒト : 「そうだ。……そして姿を消した彼女の双子の弟イヴァン。それが我らが追い求めているレムレスであったとしても、我は少しも驚きはしないよ」と言いつつ少し悲痛な表情をします@

[メイン]シャル : 「……そう、ですね……」
視線を伏せます。
「(確かに、その結論には至りますけれど……)」

[メイン]シャル : ためらいつつ、言葉を継ぎます。
「では、レムレスとなったイヴァンと言う人物は。双子の片割れの復讐をするため、吸血鬼と呼ばれているオルフェウスを滅しているのでしょうか」@

[メイン]リヒト : 「ふむ、永生者たる我らには理解しがたいのだが、一族が連綿と受け継いできた宿願というものがあるのではないかな。」

[メイン]リヒト : 「姉のオルガが【黒き吸血鬼クドラク】を討ち果たしてしまった。その事で唐突に一族の長年の悲願は果たされたが、生きる意味をも同時に失い、絶望し、正気を失ってしまった……。そうも考えられるのではないだろうか」@

[メイン]シャル : 「……目標を失ったことで絶望? そういう事も……あるんでしょうか? むしろ、宿命から解き放たれて、自由になった、という風にも感じますけれど…」

[メイン]シャル : 何やら、少し悩んでいる様子で。
「重い宿命から解き放たれたは良いものの。これからどうやって生きて行けば良いか判らなくなったとか。そういうことなのでしょうか?」@

[メイン]リヒト : 「うむ、情報を嚙み砕き自分の解り易い言葉に翻訳し整理する。シャルはそんな才に恵まれているようだね。」

[メイン]リヒト : 「これまでの話はあくまで我の記憶から紡いだ推理、いや妄想や願望に近いものに過ぎないよ。」

[メイン]リヒト : 「ただしここに確たる証拠。我が友そして君の祖先が残してくれた白き石がある。ここに手がかりがある、我はそう睨んでいるのだよ。」白き石を念入りに眺め回してみます@

[メイン]シャル : 「………」
黙って、白い石を見詰めています。@

[メイン]ナレーション : 【白い結晶】
〈情報:レイヴン〉〈情報:神秘〉〈知覚〉〈魔法〉いずれか
それぞれ目標値12

[メイン]ナレーション : シーン切り替えるので手札補充してからでOKです

[メイン]リヒト : では【白い結晶】調べます。

[メイン]ナレーション : 判定特技と出す手札をどうぞ

[メイン]ナレーション : あ、その前に

[メイン]ナレーション : シャルさん、いらない手札でわざと判定失敗させて手札交換してしまうというテクが

[メイン]シャル : そんなテクニックが。

[メイン]ナレーション : ルール的には、成立しない手札を出して判定失敗ということになるので、いらない手札を出す宣言をしていただければOKです

[メイン]シャル : わかりました。解説、ありがとうございます。
では、ハートの4を

[メイン]ナレーション : はい、不成立、ということでリヒトさん判定どうぞ

[メイン]リヒト : では判定は〈魔法〉で。

[メイン]リヒト : 外界6+手札2+報酬点4で達成値12にします

[メイン]ナレーション : 成立です

[メイン]system : [ リヒト ] 報酬点 : 11 → 7

[メイン]ナレーション : ―――――――――――――――――――
リサーチ:【白い結晶】
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : キミたちはクルースニク伝説を
更に深く調べてみた。

[メイン]ナレーション : クルースニクは白い羊膜に
包まれた状態で生まれてくる。

[メイン]ナレーション : この羊膜は特殊な魔術素材となる。

[メイン]ナレーション : そう、リヒトの持つ石は、
純粋なオドの塊だ。

[メイン]ナレーション : クルースニクが飲み込めば、
強い力を発現させることができる。

[メイン]ナレーション : 純粋なオドは霊的な繋がりを持つ者にも
大きな力を与えるだろう。

[メイン]GM : 使い方を情報に貼ります。@

[メイン]リヒト : 「シャル、この石を君に渡しておこう。この石は君にしか使えないものだ。」

[メイン]リヒト : 「然るべき時が来たら、迷うことなくこの石を砕き飲み下すのだ。できるかい?」石を渡しながら、目を見て問いかけます@

[メイン]シャル : 「その石を、私に?」
視線を上げ、紅の双眸を見返します。
「……判りました」
言葉少なく頷いて、石を受け取り、ぎゅっと握りしめました。@

[メイン]リヒト : 神業:流言飛語/強力な情報操作。

[メイン]GM : 流言飛語承認

[メイン]リヒト : 「我が同胞達に檄を飛ばし、獣の姿でこそこそ隠れているイヴァンを炙り出してみせようではないか」@

[メイン]GM : では、目撃情報からイヴァンのオドを特定し、追跡が可能となりました。

[メイン]system : [ リヒト ] 流言飛語 : 1 → 0

[メイン]GM : シーンを切るので手札の補充をどうぞ

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
クライマックスフェイズ
―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : キミたちはオドの流れを追って
廃工場に辿り着く。

[メイン]ナレーション : そこには真っ白な毛並みの
小型犬が一匹。

[メイン]ナレーション : キミたちの姿を認めると、
犬はみるみるうちに姿を変え、
ひとりの少年の形をとった。

[メイン]ナレーション : 正気を保っているとは思えない声。
古の言語で少年は叫ぶ。

[メイン]クルースニク : 「奴だ、奴の気配だ!」

[メイン]クルースニク : 「ああ、だけど姉さんの気配を感じる」

[メイン]クルースニク : 「吸ったな! 姉さんの血を! 殺してやる!!」

[メイン]クルースニク : 狂気に満ちた憎悪の表情。@

[メイン]リヒト : 「シャル、ヤツは君に流れる姉の血に反応しているようだ。気をつけたまえ」シャルの前に出て立ちはだかります@

[メイン]シャル : 「ありがとうございます……けれども、あの方は誤解をされてるようですから……」
そっと、陰から出ます。そして。伝わるかどうかわからないけれど。少年に向かって口を開きます。

[メイン]シャル : 「誤解です。あなたのお姉様は、殺されたわけではありません。むしろ、あなた方の敵とする、黒の吸血鬼を殺して、宿命を果たされたんですよ」@

[メイン]クルースニク : 「うるさい! うるさい!! 姉さんの声でしゃべるなクドラクめ! 殺してやる!!」@

[メイン]シャル : 「(レムレスになってしまった方だから、どうあっても滅さなくてはいけない……だから)」
目の前で叫ぶ少年を見て、少し悲しそうな表情になります。が。
「……どうあっても私を殺さねば収まらない、そんなお口ぶりですね。でしたら私も、身を護らなくてはいけませんわ」

[メイン]シャル : 言いつつ、自身の得物を取り出します。@

[メイン]リヒト : 「うむ、いい覚悟だ」微笑みます

[メイン]リヒト : 「そこな背魂者:レムレスよ。そなたは数多の我が同胞を手に掛けた。」

[メイン]リヒト : 「我は我が友の代理としてそなたを討たねばならぬ。」

[メイン]リヒト : 「ただし遥か昔、我が友の愛した女性の弟として、せめて安らかに”永遠の終焉(ラストレクイエム)”を迎えるがよい」

[メイン]リヒト : 古の魔法、いや法術を展開し戦いに備えます@

[メイン]クルースニク : 激昂した少年は再び姿を変える。

[メイン]レムレス・クルースニク : 今度は巨大な狼へと。

[メイン]レムレス・クルースニク : その影から二体の狼が現れた。

[メイン]レムレス・クルースニク : レムレスの力が生み出した
影法師の狼だ。@

[メイン]GM : では、戦闘を開始します

[メイン]GM : スタートアッププロセス

[メイン]レムレス・クルースニク : 神業:連続行動/常時APが2となる。

[メイン]レムレス・クルースニク : 「姉さんの気配……姉さんの……! クドラク、許さない!!!」

[メイン]リヒト : 「シャル、石を!」@

[メイン]シャル : 「……っ、はい」
言われて、白い石を呑むことにします。
「………」@

[メイン]ナレーション : 白い結晶の使用承認

[メイン]リヒト : 神業:刹那の玉座/任意の神業効果。

[メイン]リヒト : 神業:連続行動を打ち消し

[メイン]ナレーション : やるぅ

[メイン]ナレーション : 刹那の玉座承認

[メイン]system : [ リヒト ] 刹那の玉座 : 1 → 0

[メイン]リヒト : 紅月法界:♤♧♢:スタートアップ/1ラウンドに1回、オルフェウスのスキルを組み合わせた判定の達成値+10。

[メイン]ナレーション : 使用する手札を捨て場にどうぞー

[メイン]リヒト : すみません。前言撤回します。

[メイン]ナレーション : 了解!

[メイン]ナレーション : クルースニクのイニシアチブ

[メイン]ナレーション : イニシアチブで使用可能な特技の使用宣言があればどうぞ

[メイン]リヒト : ありません

[メイン]ナレーション : って、無いですね(キャラシ確認)

[メイン]シャル : 私もないです…

[メイン]レムレス・クルースニク : メインプロセス、ムーブで接近

[メイン]レムレス・クルースニク : メジャー、近接でシャルを攻撃

[メイン]レムレス・クルースニク : 近接/セイヨウサンザシの杭/外的攻撃力10。

[メイン]レムレス・クルースニク : 一刀両断/与えるダメージ+8。

[メイン]レムレス・クルースニク : ツバメ返し/1シーンに1回、相手の防御判定の達成値-3。

[メイン]レムレス・クルースニク : 感情5+クラブ10で達成値15

[メイン]GM : 回避をする場合、運動で15以上出せれば避けられます

[メイン]GM : あ、ツバメ返し入ってるので18以上ですね

[メイン]GM : 協議の結果、神業:連続行動の打ち消しに神業:刹那の玉座を使わなかったことにします

[メイン]GM : リヒトさんの刹那の玉座の使用回数を戻します

[メイン]system : [ リヒト ] 刹那の玉座 : 0 → 1

[メイン]GM : 仕切り直しです、シャルに15点のダメージが入るか!?という状況です

[メイン]シャル : はい、では

[メイン]シャル : 神業:魔弾の射手/近距離から遠距離の対象に任意の外的ダメージを与える。

[メイン]GM : 魔弾の射手承認!

[メイン]レムレス・クルースニク : 神業:絶対防御/あらゆるダメージを無効化。

[メイン]リヒト : 神業:刹那の玉座/任意の神業効果。

[メイン]ナレーション : 刹那の玉座承認!

[メイン]リヒト : 絶対防御を相殺

[メイン]レムレス・クルースニク : 神業:空間歪曲/あらゆる攻撃効果を防ぐ。

[メイン]system : [ リヒト ] 刹那の玉座 : 1 → 0

[メイン]シャル :  神業:刹那の玉座/任意の神業効果。

[メイン]system : [ シャル ] 魔弾の射手 : 1 → 0

[メイン]レムレス・クルースニク : 刹那の玉座承認!

[メイン]レムレス・クルースニク : 神業:増殖/攻撃を相殺する。

[メイン]system : [ シャル ] 刹那の玉座 : 1 → 0

[メイン]リヒト : 神業:刹那の玉座/任意の神業効果。

[メイン]レムレス・クルースニク : 刹那の玉座承認!

[メイン]system : [ リヒト ] 刹那の玉座 : 1 → 0

[メイン]レムレス・クルースニク : 神業:断罪の刃/至近~近距離の対象に任意の外的ダメージ。

[メイン]ナレーション : クルースニクの牙がシャルに迫るも、シャルは必殺の射撃により返り討ちにしようとした。@

[メイン]シャル : やっと手に馴染みはじめた二丁の拳銃。引き金を引けば、銀色の銃口より目の前の銀色の獣に向けて、銃弾が飛び出した。それは、螺旋を描きつつ獣へと迫る。@

[メイン]レムレス・クルースニク : 迫りくる銃弾を獣はものともしない。なぜなら、白い被膜がその体が覆い、攻撃を受け止めたからだ。クルースニクの伝説にある白い羊膜だ。@

[メイン]リヒト : 刹那の玉座で時間の流れを遡行させる。白い羊膜が身を覆う様が、巻き戻るかのように反転し、必殺の弾丸の前に無防備な体を晒していく。@

[メイン]レムレス・クルースニク : 羊膜が剝がされる感覚に獣は目を見開くが、レムレスとしての力、黒い影がその姿を覆い隠してしまう。@

[メイン]シャル : 黒い影が、銀の獣を包むのを見。指先を伸ばした。影を巻き取るようにそれを動かせば、黒い影が晴れ、再び、銀色の獣が姿を現すだろうか。@

[メイン]レムレス・クルースニク : レムレスの力を引き剝がされ、獣の体に数発の銃弾が叩き込まれる。必殺の銃撃、レムレスであろうと死に至るであろうそれは、だがベルセルクの驚異的な再生力によって打ち消される。致死の傷がみるみるうちに再生していく。@

[メイン]リヒト : 刹那の玉座で時間の流れを超加速する。獣の再生力を促進、細胞分裂がリミッターを超え、レムレスの体が醜悪な肉塊と化し、ついに限界を超えて爆散する@

[メイン]クルースニク : 爆散した体、血飛沫の中から本来の人の姿が現れる。手にした白木の杭をシャルに突き出すが、その手が鈍る。

[メイン]クルースニク : 「姉さん……?」

[メイン]ナレーション : 杭は確かにシャルを貫く。しかし、鈍った一撃は急所を捉えることはできない。シャルは気絶するだろう。しかし、クルースニク……イヴァンは銃弾により絶命する。@

[メイン]シャル : 「……え……?」
血飛沫の中から現れた少年が口にした言葉に、驚いて目を見開く。僅かに怯んだせいだろうか。自身へとむけられた白木の杭をよけきれず、それが、深々と自らの身を貫いて行くのを感じた。
「…イヴァン……さ、ん…?」
私は、あなたのお姉様では、その言葉を口に昇らせる前に。その体はぐらりと揺らいだ。倒れこんできた相手の体をその身で受け止めつつ。

[メイン]シャル : 「………」
自身の体が、ゆっくりと地面に崩れるのを感じる。そして。自身に覆いかぶさるように倒れこんできた少年の体を、いつの間にか、抱きしめつつ、意識を手放していった。@

[メイン]リヒト : 「シャル!」と駆け寄りますが。倒れた二人の様子に遥か昔の姉弟の子供の頃の寝姿を重ね、立ち止まります。

[メイン]リヒト : 「ふ、我としたことが、どうやら夢でも見ていたようだ。我が冷め切った心がひとを想うことなどあるはずも無い」

[メイン]リヒト : 自分に浮かんだ恋心に気付かず、いや気付こうとせず、事務的にシャルを抱え、レイブンに任務完了の連絡を取ります。@

[メイン]ナレーション : クルースニク・イヴァンの体は
塩になって崩れ去った。

[メイン]GM : ―――――――――――――――――――
エンディングフェイズ
―――――――――――――――――――

[メイン]GM : キミたちはヴァルハラ埋葬局へと帰還し、
事の顛末を報告した。

[メイン]GM : 幸いシャルの傷はオルフェウスを死に至らしめるほどのものではなかった。埋葬局の治療班によって速やかに快癒させられる。

[メイン]稲生光希 : 「生きて帰ってきてくれてありがとう」

[メイン]稲生光希 : 「シャル、初陣で随分と無理させたみたいだね」@

[メイン]シャル : 「……いいえ。私が、力不足で……ヴァイセンシュタイン様には、ご迷惑をかけてしまったように、思います……」
しょんぼりと、俯き加減に言います。@

[メイン]リヒト : 「いや、シャル殿に非はない。むしろ我がついていながらこのような結果となり面目ないと思っておる」無表情かつ無感情に答えます。@

[メイン]稲生光希 : 「リヒトも協力感謝するよ」

[メイン]稲生光希 : 「その刻印はあと一週間もすれば消える」

[メイン]稲生光希 : 「だけど、もし、今後も――」

[メイン]ナレーション : 局長室の扉がノックされる。稲生が返事をすると、職員が入ってきてこう言った。

[メイン]ナレーション : 「ケルナーツの部下という方が、祝勝会のためにおふたりを呼んでいるそうです」

[メイン]稲生光希 : 「ふぅん。シャルも一緒に、ね。どうする? ヴァルハラとしては問題無いけど」@

[メイン]シャル : 「えっ、私もですか?」
しょんぼりしていましたが、吃驚して、顔を上げ。恐らく無表情と思われる長身の人影をちら、とみあげ。
少しばかり逡巡した後。

[メイン]シャル : 「……承知いたしました。お招き、お受けいたします……」
視線を局長に向けて、頷きました。
「(このかたと、もうおあいできるかどうか、わかりませんもの……)」
内心、しょんぼりしつつ色々思うところがあるようです。@

[メイン]稲生光希 : 「そっか、じゃあいってらっしゃい」@

[メイン]リヒト : 「世話になった。我が友の名代として礼を言う」と局長に別れを告げ、部屋を出ます@

[メイン]ナレーション : 本部から出ると
立派なリムジンが停められていた。

[メイン]ナレーション : キミたちの姿を確認すると運転手が降り、
丁寧に会釈をして言う。

[メイン]ナレーション : 「ケルナーツ様のお屋敷にお連れいたします」

[メイン]ナレーション : キミたちはケルナーツの城館へと移動した。

[メイン]ナレーション : 煌びやかなダンスホール
この世の贅を尽くしたが如き絢爛さ。

[メイン]ナレーション : 楽団が優雅な曲を奏で、
高貴な者たちが三々五々固まって、
ひそひそと何かを語り合っている。

[メイン]ナレーション : 純血の妖魔たちの会合、
昼の世界の人間たちには知る由もない
密やかなる宴席。

[メイン]ナレーション : 妖魔たちのほとんどはオルフェウスだ。
怠惰かつ退廃的で、耽美かつ刹那的な
夜の宴にシャルは戸惑うかもしれない。@

[メイン]シャル : 「………」
柱の陰から、見目麗しいオルフェウスの皆様を眺めています。@

[メイン]リヒト : 「どうなされたシャル殿。我が友であるこの館の主に挨拶をして頂けないかな」とシャルをエスコートし、ケルナーツの元に向かいます@

[メイン]ナレーション : 嬉しそうな表情を浮かべたケルナーツが
リヒトを見て両手を広げているのが見える。@

[メイン]リヒト : 「やあ友よ。この女性の協力なくしては、今回の任務は達成できなかったよ」シャルを紹介する@

[メイン]シャル : 「……っ……はい……」
ちらと、一時期だけバディを務めた男性を見。大人しくエスコートされるままに、ケルナーツ氏の元へ行きます。そして、深々と頭を下げました。

[メイン]シャル : 「シャルロット・ル・ヴェリエ、と申します。お目にかかれて幸いに存じます、ケルナーツ様」
丁寧にカーテシーをしました。@

[メイン]ケルナーツ : 「お初にお目にかかるヴェリエ嬢。この屋敷の主、ケルナーツだ。楽にしてくれ」

[メイン]ケルナーツ : 「よくやってくれた我が友よ。ささやかながら。キミのために宴を設けさせてもらった」@

[メイン]リヒト : 「ありがとうと礼は言っておくが、この私が華やかな宴の席が苦手なことを知っているだろう?」苦笑い@

[メイン]ケルナーツ : 「これでも規模は抑えたつもりだったんだが、気を悪くしたならすまない。本家への格好を付ける必要があってね」

[メイン]ケルナーツ : 「いずれにせよ、今回の件でシェーンベルク家はキミに借りができた。私に言ってくれれば本家から何でも取り寄せよう」

[メイン]ケルナーツ : 「それと、これは友として、私個人からの贈り物だ」

[メイン]ナレーション : ケルナーツが差し出したのは
一揃えのペアのタリスマン。
ペンダントとして身に付けられる。

[メイン]ナレーション : 魔術的価値の高い、
現代では製作が困難な逸品だ。

[メイン]ケルナーツ : 「親友の相棒なら私の友人も同然。キミにも贈らせてほしい」

[メイン]ナレーション : ペアの品の片方はシャルへの贈り物らしい。@

[メイン]シャル : 「(……なるほど。ヴァイセンシュタイン様は、こういう宴が苦手でらっしゃるのですね)」
少しだけ、彼を知れたような気がして、嬉しくなったりしています。
「(ケルナーツ様とは、本当に仲良しで見えるみたいですね…)」
と、オルフェウスのお二方を何となく見ていますが。続いての言葉に驚き、目を見開きました。

[メイン]シャル : 「…え? 私にも? その……有難うございます。このような貴重なものを……光栄です」
と、深々と礼をしました。@

[メイン]リヒト : 「これはこれは、友からの贈り物とは光栄だ。ちょうどお気に入りの装身具を紛失したところだったのだよ。これからは肌身離さず身に付けておくことにするよ」

[メイン]リヒト : 「贈り物をもらっておいてなんなんだが、ひとつ頼みを聞いてくれないだろうか?」@

[メイン]ケルナーツ : 「もちろんだとも。私個人としても、シェーンベルク家としても、キミの願いは可能な限り叶えたい」@

[メイン]リヒト : 「今回の顛末は、君もレイヴンの方から聞き及んでいると思う」

[メイン]リヒト : 「彼女シャルの身の上は少々特殊だ。」

[メイン]リヒト : 「我が旧友古きレドラクの血を引きつつも、我らが仇敵クルースニクでもある。
我らが同胞にも彼女に対し複雑な感情を抱く輩が存在しないとは言い切れないだろう」

[メイン]リヒト : 「……」一度シャルを見つめ、また友に向き直る。

[メイン]リヒト : 「私はここで彼女が我らの暗闇の同胞として生きていくか、それとも明るい日の元での生活に身を置くか選んでもらおうと思う」

[メイン]リヒト : 「そしてここからが君への頼みとなるのだが、彼女の選択を尊重しその後彼女に危害が及ばぬようできる限りの保護をお願いできないだろうか?」@

[メイン]ケルナーツ : 「ああ、もちろんだとも。彼女はすでに私の友人だ。そのことを知り危害を加える者はいないだろう。私に弓引くも同然だからね」

[メイン]ケルナーツ : 「さて、我が新たなる友ヴェリエ嬢。キミはどうしたい?」@

[メイン]シャル : 「――何をもってして、闇や、光、というのか、判らないのですけれど。私は既に……レイヴンです。何れ、レムレスの残滓に侵されてしまう存在。ただ、それが、いつになるか、判りませんが……」

[メイン]シャル : 暫く、考え込んでいましたが、注意深く、言葉を繋いでいきます。

[メイン]シャル : 「いつになるかは判りませんが、残滓に侵し尽くされれば命を絶たれるのが、私の行く末。ですから、願わくば、そうなった、時には……」
視線を落とし。僅かに言葉を躊躇った後。ちらと、長身の男性を見。ぎゅっと、タリスマンを握りしめました。視線をケルナーツ氏に戻し。
「……いえ。申し訳ありません。いずれにせよ、レイヴンであるという事は、既に、闇の中にいるのと、さほど変わりませんわ」@

[メイン]ケルナーツ : 「なるほど、なかなか芯の通ったレディだ。これからもよしなに頼むよ」

[メイン]ケルナーツ : 「さて、夜は長い。語り合おうじゃないか、色々と」

[メイン]ケルナーツ : 「差し当たって、ふたりの冒険譚が聞きたいね」

[メイン]ケルナーツ : 「もちろん、話したくなければ別の話題でも構わないけれど」@

[メイン]リヒト : 「積もる話は後にしよう」

[メイン]リヒト : 「我、リヒト・フォン・ヴァイセンシュタインはここに誓う。」

[メイン]リヒト : 「ミアズマに侵されて病める時も、心穏やかに健やかなる時も」

[メイン]リヒト : 「シャルロット・ル・ヴェリエに降りかかるいかなる不利益からも守り、彼女の名誉を守り続けることを」

[メイン]リヒト : 奇しくも結婚の宣誓とも取れる文言である事にこの男は気付いていない@

[メイン]ケルナーツ : 「はっはっは、キミのそんな顔が見られるなんてね、長生きはしてみるものだ」笑顔をシャルへと向ける。@

[メイン]シャル : 「…………」
少々混乱しているようです。@

[メイン]リヒト : 「すまない。君の意志を尊重したいと思ってはいるのだが」心配そうに顔を覗き込みます@

[メイン]シャル : 「……え、い、いえ、その……こ、光栄です……ヴァイセンシュタイン様……」
顔をのぞき込んでくる紅色の双眸と視線が合い、一瞬で、耳まで真っ赤になりました。

[メイン]シャル : 「………」
言葉を切り、視線を落とし。大きく息を吸い込んだ後、ゆっくりと顔を上げました。今度は真っすぐ瞳を見詰めて。
「……私はいずれ、ミアズマの瘴気で身を保てなくなるでしょう……そのとき……私はあなたに、この、命を刈り取って戴きたいです……」

[メイン]シャル : 傍で聞いていると、随分と物騒な文言ではあるけれど。それが、自身の望みの一つであり。レイヴンの行く末なのだから。そう告げた。@

[メイン]リヒト : 「あぁ、誓おう」

[メイン]リヒト : 彼女の言葉を「神業:献身」として、こちらの「神業:流言飛語」を復活させ、その効果で彼女を守ろうと思うのですがいかがでしょうか、お二方?

[メイン]GM : 献身、流言飛語承認!

[メイン]リヒト : では今後の話はまた別の機会に……。

[メイン]ナレーション : こうして、またひとり、聖痕を受け背魂者と戦う者が増えた。

[メイン]ナレーション : 彼らの戦いはいつまで続くのだろうか。

[メイン]ナレーション : 物語はここから始まる。

[メイン]ナレーション : ―――――――――――――――――――

[メイン]ナレーション : これにて、ラストレクイエム
『黒白の宿命』終幕となります。

[メイン]ナレーション : お疲れさまでした!!

[メイン]リヒト : お疲れさまでしたー

[メイン]シャル : お疲れさまでした。有難うございました。

[メイン]リヒト : ありがとうございました!

[メイン]ナレーション : 成長点はフルの10点! あとお土産にP141のアクセサリ、「アミュレット」を差し上げますー

[メイン]リヒト : おぉ、粋な計らい

[メイン]リヒト : ありがとうございますー

[メイン]シャル : ありがとうございます。

[メイン]ナレーション : いやはや、大変な初回しとなってしまいました

[メイン]ナレーション : 修行を積んでもっと卓立てていきたいと思います

[メイン]シャル : でも、初回はテストプレイに近いものだと思いますし。多分次回の組以降の参考になるのではと。

[メイン]リヒト : 後の方への他山の石となれば幸いです

[メイン]ナレーション : とりあえず白木の杭の攻撃力下げます

[メイン]シャル : 戦闘バランスの事とか、判ったわけですし…うん。

[メイン]ナレーション : もしくは一刀両断を別のにするか

[メイン]リヒト : 実際神業の枚数がカツカツだからワンミスが命取りになりますね

[メイン]リヒト : PL人数が少ないのもあって

[メイン]ナレーション : ん? 杭で10、一刀両断で8、カードで10、28点ダメージ?

[メイン]ナレーション : おう、ダメージガバってた

[メイン]ナレーション : どうやっても死ぬダメージじゃないか

[メイン]シャル : ひー……

[メイン]シャル : せ、成敗されてたのね……カードの数字どころの騒ぎではないわ

[メイン]ナレーション : 今後はシナリオの戦闘データちゃんと見ることにします

[メイン]ナレーション : 今回はありがとうございました!

[メイン]シャル : こちらこそ、有難うございました。尊かったです…。

[メイン]リヒト : ありがとうございました

[メイン]リヒト : たっぷりRPできて楽しかったですー

[メイン]リヒト : 最後長引かせたのは申し訳ない!

[メイン]シャル : なんていうか、あたふたしつつ RP出来て楽しかったです
はた目にはバカっぽかったかもですが(恥

[メイン]ナレーション : 楽しんでいただけて良かったです

[メイン]リヒト : いえいえ清楚でよきでした

[メイン]シャル : 第二陣、見学できるならしたいです…

[メイン]シャル : 恐れ入ります

[メイン]ナレーション : それでは自由解散といたしましょう、サーバーの方で何か言っておいてくださると宣伝になります