福ヶ笑のTRPGログ

福ヶ笑のTRPGログ

ほぼほぼ自分用のTRPG活動記録です。 同卓してくれた方々に圧倒的感謝を。

CoC「大正グロテスキズム」みずほさん卓



◆注意事項

この記事は、CoC「大正グロテスキズム」(文町様作)のネタバレを含みます!

 

◆権利表記

本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」

 

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[メイン]KP : 皆様、今宵はお集まりくださり、誠に有難うございます。

[メイン]KP : KPを務めます、みずほです。

[メイン]KP : 宜しく、お願い申し上げます。

[メイン]KP : まずは、アイスブレイクを兼ねて、PCさんと、PLさんの自己紹介を、簡単で良いですので、お願いいたします。

[メイン]KP : PCナンバー順に。加賀美清先生から参りましょうか?

[メイン]KP : 宜しくお願いいたします。@

[メイン]加賀見 清 : はい、では私から。

[メイン]加賀見 清 : PLは福ヶ笑(ふくがわ)です。積みルルブおじさんです。

[メイン]加賀見 清 : CoCはディズムさん信者なのでもっぱら布教の為にKPをすることが多いです。

[メイン]加賀見 清 : とは言え面白そうな募集にはすぐに跳びつきます。

[メイン]加賀見 清 : 大正CoCは前回「異説・狂人日記」を回らせて頂いたので2回目です。

[メイン]加賀見 清 : なんちゃって大正知識なのでふわっふわRPになるかと思いますがよろしくお願い致します。

[メイン]加賀見 清 : PCは加賀見 清(かがみ きよし)、精神科医です。

[メイン]加賀見 清 : 前回「異説・狂人日記」からの継続PCです。

[メイン]加賀見 清 : 日本の精神医学の遅れ、精神病患者の扱いに憂慮している精神科医
多くの精神病の症例に触れ続けてきた為、自分の精神状態に不安を覚え始めている。

[メイン]加賀見 清 : というSAN値低めのセンセイです。

[メイン]加賀見 清 : 本日はどうぞよろしくお願い致しますー@

[メイン]KP : 有難うございます。そして密かにKPが突っ込みを。福ヶ笑さんは、昨年5月の「刻限の種・大正改編」にもいらして下さったので。大正CoC実はこれで3作目でらっしゃいますね(笑)

[メイン]加賀見 清 : あ、そうだ!w@

[メイン]KP : かっこいい少尉さんだったのに(笑)

[メイン]KP : それは兎も角、加賀美先生のご活躍を楽しみにしています。

[メイン]KP : 続いては、霧島菫先生、よろしくお願いいたします。@

[メイン]霧島 菫 : 今回、久しぶりに女性PCをCoCに持ってきました。
普段は脳筋PLのベルギクスです。

[メイン]霧島 菫 : 退院後で病み上がりですが、元気に参加させていたがければと思っています。
普段からCoCをPLで回ることが多く、最近は少しずつKP側に回れればなー……と思い始めています。

[メイン]霧島 菫 : 今回のPCである"霧島 菫"は、大正の一般的な文士で、普段は怪奇小説推理小説などを多く手掛けておりますが、俳句や短歌なども嗜み程度にはこなせる子です。

[メイン]霧島 菫 : 性格は呑気でマイペースな面が強く、日々を気ままに過ごしております。
ただ、そのせいで裕福な家庭+恵まれた容姿があるものの、縁談はだいたい破談になっている上に、最近は妹に急かされる始末……

[メイン]霧島 菫 : そんな感じのお嬢様?な面もある女性です。
本日はよろしくお願いします@

[メイン]KP : ありがとうございます。怪奇小説を書かれている菫先生。この度の出来事が、新たな小説のきっかけとなるのでしょうか…?
ご活躍を、楽しみにしております。

[メイン]KP : お二方の自己紹介が終わったところで、早速本編に入って参りましょう。

[メイン]KP :
◆◇◆◇◆◇◆

[メイン]KP : 関東大震災から一年、地震による被害は甚大でありましたが、復興は順調に進んでおり、多くの店は営業を再開しています。
けれども。かつて『浅草十二階』の名で親しまれた眺望塔『凌雲閣』は、震災によって半壊。爆破解体されました。銀座の老舗カフェー『カフェー・ライオン』はバラックで営業を再開しましたが、多くの従業員を「濃厚なサービス」が売り物の他店に引き抜かれています。カフェーという言葉は性風俗の色味を帯び始めていました。

[メイン]KP : 後に大正デモクラシーと呼ばれる文化が完全に花開いた頃。海外の流行を取り入れた尖端的ファッションに身を包んだ若者が「モダンボーイ・モダンガール」などと呼ばれ街を闊歩しています。
その一方。治安の悪化に対応するため、大正十二年に法令『治安維持ノ為ニスル罰則ニ関スル件』が公布され。これに乗じた社会主義者の弾圧が多く行われはじめました。労働者階級を描いたプロレタリア文学への締め付けも徐々に始まっています。

[メイン]KP : ――そんな大正十三年九月一日、帝都東京。

[メイン]開幕 :
クトゥルフ神話TRPG
『大正グロテスキズム』

作:文町
演者:PC1 加賀美清 / 福ヶ笑
演者:PC2 霧島菫 / ベルギクス
KP:みずほ

[メイン]KP :
◆◇◆◇◆◇◆

[メイン]KP : 太陽は中天に掛かり、正午前。
道行く人々が、ふと気づいたように立ち止まり、目を閉じ、黙祷しています。

[メイン]KP : そんな、炎天下の街。加賀美 清先生と霧島 菫先生は汗をふきふき歩いています。
加賀美先生の手には、少年の横顔が写った、一葉の写真が握られていました。

[メイン]KP : 話は、数日前に遡ります――。

[メイン]KP : ※このシナリオには、折に触れ、探索者の【回想シーン】が挟みこまれることがあります。状況に沿って自由にRPしていただけますが、これらのシーンは既に起こったことの回想であり、【結果】を変えることはできないことにご注意ください。

[メイン]KP : そう言うわけで、加賀美先生の回想シーンに参ります。

[メイン]KP : 《回想:三日前 加賀美 清》

[メイン]KP : 八月終わりのその日。朝刊を見た加賀美先生は、そこに掲載された尋ね人広告に、見覚えのある名前を発見しました。

[メイン]KP : 【尋ね人】

清治さん
母が悪うございました。どうか帰ってきて下さい。

瀬田清治、十四才男性。
浅草在住。七月十七日より行方不明となりました。
見つけてくださった方には謝礼をお支払い致します。
母 しづゑ (以下連絡先の記載)

[メイン]KP : 瀬田清治(せた・きよはる)。一年ほど前、診察した記憶のある少年です。母親と共に自分の元へ来たのですが。一度診察をしたきり顔を見なくなっていました。

[メイン]KP : 一体、何があったのでしょうか。清治君も心配ですが。母親の様子も気に掛かります。加賀美先生は、仕事が空いたときを見計らい、浅草にある小さな平屋に立ち寄ることにしたのでした。@

[メイン]加賀見 清 : そうですね。それは気になると思います。早速向かいましょう。@

[メイン]KP : 新聞記事にあった連絡先の住所へ向かい。呼びかけますと。
しばらくして、戸口の先からパタパタと足音が近づいて来ます。ガラリと引き戸が開くと、そこには三十を少し過ぎた年頃の女性が立っていました。

[メイン]瀬田しづゑ : 「ああ、これは先生。どうもお久しゅうございます」
昨年、少年と共に先生を訪れていた、母親の瀬田しづゑです。彼女は、加賀美先生を見て深々と頭を下げました。@

[メイン]加賀見 清 : それではこちらも深々と頭を下げ返します。

[メイン]加賀見 清 : 「こんにちは。突然お尋ねして申し訳ありません。」

[メイン]加賀見 清 : 「今日お尋ねしたのは、新聞の尋ね人の記事を拝見したからで。
 清治君、行方知れずなのですか?」

[メイン]加賀見 清 : 心から心配そうな表情を隠そうともしないで問い掛けます。@

[メイン]瀬田しづゑ : 「……ええ」
しづゑはそう言って、すっと、視線を下に下げます。上がり框の下には、少年のものらしき靴が綺麗に揃えてありました。
「さあ、先生、このような所で立ち話もいけません。どうか、おあがりくださいませ」

[メイン]瀬田しづゑ : そう言って。彼女は{PC1}先生を居間に通し、茶を淹れてもてなしてくれます。彼女の表情は暗く、しきりに窓の外を気にしています。@

[メイン]加賀見 清 : 「あ、これはこれは。確かに玄関先でいきなり立ち入った話をしてしまうとは、失礼致しました。」

[メイン]加賀見 清 : 「それでは、お邪魔させて頂きます。」

[メイン]加賀見 清 : 清治君の靴については気にしておきます。

[メイン]加賀見 清 : 彼女が外を気にしているのも同じく。

[メイン]加賀見 清 : 「早速ですが、清治君に何があったか伺っても宜しいでしょうか?」@

[メイン]瀬田しづゑ : 加賀美先生の言葉に。しづゑはしばらくためらうような様子を見せたのですが。やがて、ぽつりぽつりと話し始めました。

[メイン]瀬田しづゑ : 「全くお恥ずかしい話なのですが、あの子が出ていった原因は、ひとえに私にあるのです」

[メイン]瀬田しづゑ : 「もう、ひと月半は前になりますでしょうか。私が部屋の掃除をしておりますと、押入れの中から一冊の本を見つけました。拙い、手製の本です。中を読むと、あの子が苦労してこさえた詩集でした」

[メイン]瀬田しづゑ : 「あの子は幼い頃から詩を好んでおりまして、新しい言葉を覚えるたびに詩や歌を綴り、また私に詩集を買ってくれとねだるのです。ですから、私もその手製の詩集を見て、感慨も深く読み進めました。ですが――」

[メイン]瀬田しづゑ : しづゑは少しばかり言いよどみます。然し、ややあって、言葉を続けました。

[メイン]瀬田しづゑ : 「その中には……ああ、何とも不潔でいやらしい詩が混ざっておりました。胸のむかむかするような――今は、アブノーマル、と言うのでしょうか、そのようなものばかりが、読み進めるほどに増えていきました」

[メイン]瀬田しづゑ :
「私はすぐにあの子を呼びつけ、叱り、詩集を竈へ焚べました。……本当に傷つけてしまったのでしょう。翌朝、妙に物音がするのであの子の部屋へ行くと、既に窓から抜け出てしまった後でした。私はそれから、あの子を探すべく奔走しました。しばらくは伝手を頼り、自分の力が及ぶ限りでと思いましたが……」

[メイン]瀬田しづゑ : 未だに見つかっていない、ということを表すように、彼女は弱々しく首を振るのでした。@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど、それはご心配ですね。」

[メイン]加賀見 清 : 「しかし、ご自分を責める必要はありませんよ。」

[メイン]加賀見 清 : 「あの年頃の少年がアブノーマルな事柄に興味を示すのは、程度に寄りますが問題の無い成長段階と言えます。」

[メイン]加賀見 清 : 「それに、それを心配してしまうのも母親としては当然の行い。」

[メイン]加賀見 清 : 「過ぎた事を悔やむのではなく、これからどうするかに心を配りましょう。」

[メイン]加賀見 清 : 「清治君の親しい友人など、立ち寄りそうな先には既にご連絡されたんでしょうね。」確認するように問い掛けます。@

[メイン]瀬田しづゑ : 「はい。ですが、何の成果もなく。もはやこれまでと警察に届け、新聞広告を出したのです」

[メイン]瀬田しづゑ : 「……思えば、あの子は、暫く前から思いつめた様子でした。すぐにまた先生のところへ連れて行くべきであったのだと……悔やんでも悔やみきれません」

[メイン]瀬田しづゑ : 「ああ……あの子は一体、今どこでどうしているのでしょうか。先生、藁にもすがる気持ちでお伺いいたします。先生のお知り合いに人探しが得手な方はいらっしゃりませんでしょうか……?」

[メイン]瀬田しづゑ : しづゑは、すがるような様子で、加賀美先生に問いかけてきます。

[メイン]KP : 加賀美先生は、仕事に支障のない範囲で、瀬田清治の捜索を請け負うことにしました。
加賀美先生が本件に関わるための理由は問いません。
彼女を哀れに思ってでもいいし、自分の手が及ばなかった患者を誰かと重ねてのことでも良いです。
或いは、彼女の提示した謝礼を目当てにしてもいいでしょう。

[メイン]瀬田しづゑ : 「これが息子の写真です。何卒よろしくお願い致します」
しづゑは捜索の手助けになるようにと、加賀美先生に一葉の写真を差し出します。

[メイン]瀬田しづゑ :

[メイン]KP : それは、自宅の前でめかしこんだ母子の写真でした。柳の眉をした色白の少年が、居心地悪そうに横顔を見せています。
加賀美先生は、この人探しに協力してくれる人物がいないかと思案します。すると、ひとりの人物が頭に浮かびました。

[メイン]KP : 旧知の間柄の小説家、霧島菫先生です。菫先生は詩作にも造詣が深く、下町の地理にも明るい人物。行方不明の文学少年について何か心当たりがあるのではないかと、考えたのです。そうして加賀美先生は一路、友人の自宅へと向かっていったのでした――。

[メイン]KP : そして、回想シーンは、菫先生へと移ります。

[メイン]KP : 《回想:三日前 霧島 菫》

[メイン]KP : 菫先生は、自宅で過ごしていました。仕事に打ち込む、或いはただ休日を謳歌しているのかも知れません。

[メイン]KP : ふと、今朝方郵便受けに放り込まれた新聞が目に入ります。

[メイン]KP : その一面には、いま帝都を騒がせている猟奇事件が大きく報じられていました。人間の胸から下腹部までを切り裂き、そこから臓器を抜き去るという残虐極まりない連続殺人事件でした。被害者は、知人の作家でした。

[メイン]KP : 丸屋成彰――退廃的な小説を書き、何度か警察に捕まったこともある筈です。ですが彼は、至って明るく快活な男性。潔癖な人間を除けば恨みを買うような人物ではありませんでした。@

[メイン]霧島 菫 : 「これは……」
新聞の一面に驚き、椅子に少しふらつき気味に座る。

[メイン]霧島 菫 : 「最近は執筆で部屋からあまり出ることもなかったですが、そう……物騒なものですね」

[メイン]霧島 菫 : 「丸屋さん……今の世間的にはあまり褒められるものではないものの、彼もまた私と同じ文士……良き方ではあったのに」

[メイン]霧島 菫 : 知人の死にショックでぼーっとしています@

[メイン]KP : この一連の事件では、被害者の多くが文士。菫先生が、明日は我が身か……そんなふうに思っていると。誰かが玄関の呼び鈴を鳴らします。

[メイン]KP : 訪ねてきたのは加賀美先生でした。@

[メイン]加賀見 清 : しばらく待ちますが、呼び鈴に反応が無いので心配になり、扉をノックします。

[メイン]加賀見 清 : 「菫さん、菫さん。いらっしゃいますか!?」

[メイン]加賀見 清 : そして、留守かも知れないと思い当たり、慌てた自分が気恥ずかしくなって気まずそうに平静を装います。@

[メイン]霧島 菫 : 「……あ」
ノックと外から聞こえてくる声に、ハッと我に帰る。

[メイン]霧島 菫 : 少し急ぎ足で扉を開けに行き、

「お待たせしました。どちら様でしょ……あ、これはこれは、清先生ではありませんか。私に何か御用がおありでしょうか?」

加賀見先生に気づくと深々と頭を下げて礼をする@

[メイン]加賀見 清 : それではこちらも深々と頭を下げ返します。

[メイン]加賀見 清 : 「こんにちは。突然お尋ねして申し訳ありません。」

[メイン]加賀見 清 : 「……!? 菫さん、どうしたんです? 少々顔色が優れない様ですが?」
菫の様子が普通でないのに気が付くと、心配になって問い掛けます。@

[メイン]霧島 菫 : 「あ、これはその……悲しい知らせがあったもので」

[メイン]霧島 菫 : 「……ああ、こちらの記事を見ていただければ早いでしょうか」
先ほどの記事を加賀見先生へ見せる。

[メイン]霧島 菫 : 「知り合いの文士が、いなくなってしまいました。遠くに、いって……」
言葉に詰まって、すこし黙ってしまう@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど。それは大層ご心痛でしょう。」自分も目を閉じ、黙祷します。

[メイン]加賀見 清 : そして、新聞の左上に尋ね人の欄があるのに気づき、菫さんに見せます。

[メイン]加賀見 清 : 「ご心痛のところすみません。私がここに来た理由もこの記事に書いてあるようです。」

[メイン]加賀見 清 : 「左上の尋ね人の欄をご覧下さい。この清治君というのが私が以前診た少年で。」

[メイン]加賀見 清 : 「私はご存知の通り世事に疎くて。彼は詩作に興味があったと聞いたもので、若き新進気鋭の女流作家である菫さんにお話を聞きに参ったのです。」

[メイン]加賀見 清 : そう言って申し訳なさそうにしています。@

[メイン]霧島 菫 : 「……そうでしたか」

軽く深呼吸して気分を落ち着けてから、

「そういうことでしたら、お手伝いさせていただきます」

[メイン]霧島 菫 : 「清先生には、以前に御恩もありますから」

[メイン]霧島 菫 : 「ただ、私は彼のことを知りません。ですので、知り合いに聞いてはみますが、それでも地道に探して回るしかないと思います……」@

[メイン]加賀見 清 : 「ありがとうございます。そんな『御恩』と言われるほど大層な事もしていませんよ。」照れて頭を搔きます。

[メイン]加賀見 清 : 「それにその伝手こそ今の私には必要なもの。大層助かります。」

[メイン]加賀見 清 : 「とは言え、物騒なご時世です。女性の一人歩きも危険でしょう。」

[メイン]加賀見 清 : 「文弱の徒とは言え成人男性である私が、いざとなったら身を挺して盾になるので、菫さんのお逃げになる時間くらいは稼ぎます。」

[メイン]加賀見 清 : 「……こんな古臭い事を言っては、女性蔑視と怒られてしまうかも知れませんがね。」@

[メイン]霧島 菫 : 「いえいえ、そんなことはありません」

[メイン]霧島 菫 : 「とても心強いお言葉です……とはいえ、そのような状況にならないことを祈るばかりですが」
少しクスクスと笑いながら加賀見先生を見る。

[メイン]霧島 菫 : 「それでは清先生、いつまでも玄関前というのも心苦しいので、中に入られてはいかがでしょう?」

[メイン]霧島 菫 : 「お茶、お茶菓子、小説に俳句、詩まで、私に用意できるものの範囲ではありますが……おもてなしさせていただければと」
中に入るように促す@

[メイン]加賀見 清 : 「はい、ではお言葉に甘えることとしましょう。」軽く頭を下げてお招きに預かります。@

[メイン]KP : かくして精神科医の加賀美先生と小説家の菫先生、二人の探索者は、ひとりの少年を捜し出すべく目先の仕事を片付け始めました。

[メイン]KP : そして、三日後。大正十三年九月一日の帝都、お二人は炎天下の往来をうろついているという訳でした。

[メイン]KP : 《大正十三年九月一日》

[メイン]KP : 基本的に、探索者のお二人は、自由な場所を選んで向かうことができます。

[メイン]KP : ・瀬田清治の部屋などを見て調査したい場合、瀬田邸へ
・加賀美先生が、瀬田清治の診察記録を見たいと思った場合、先生の病院(診療所)へ
・瀬田清治が詩を好んでいたことから、書店のメッカとも言える場所を調査するのであれば神保町へ

[メイン]KP : ……候補は、こんな感じでしょうか。他に、どこか思いつく場所があれば仰ってください。@

[メイン]霧島 菫 : 神保町から二人でまわっているということで@

[メイン]KP : 承知しました。それでは、お二人は神保町の古書店街へと行かれることでしょう。どう言う本を扱う、古書店へ行かれますか?@

[メイン]霧島 菫 : 詩、アブノーマルな文芸作品も扱う書店へ行きましょう@

[メイン]KP : 承知しました。とはいえ時代は100年前……。アブノーマルと文芸を一緒に扱う書店は、多分、ないと思いますので。

[メイン]KP : ●神保町
神保町――大正二年に大火事があり、焼け跡に開かれた古書店夏目漱石の本を出版・販売し大成功を収めました。その評判から少しずつ文士が集う町となり、やがては『この町にない本はない』とまで謳われる一大古書店街と化しています。震災の爪痕は生々しく残っているが、被害の少なかった店はすぐに営業を再開していました。

[メイン]KP : お二人は、いくつか書店を尋ねて回り。やがて文芸書を扱う古書店へとやってきました。

[メイン]古書店主 : 「おや、霧島先生ではないですか。今日は何をお探しですか?」
菫さんと顔見知りの店主が、そう、問いかけてきます。@

[メイン]霧島 菫 : 「探しているのは書物ではないですけれどね。実は今、人を探していまして……」

[メイン]霧島 菫 : 「清先生、写真を貸していただけないでしょうか?」@

[メイン]加賀見 清 : 「はい、勿論。こちらです。」清治君の写真を店主に見せます。@

[メイン]古書店主 : 「おや? この少年ですか?」
加賀美先生に見せられた写真に、おや、という表情をします。

[メイン]古書店主 : 「――そう言えば、どこかで、この子に似た子供を見かけたような…?」@

[メイン]霧島 菫 : 「あら、こちらのお店での見覚えはありましたか? それとも、他の場所で?」@

[メイン]古書店主 : 「――うーん、何処ででしたか……ああ、そうだそうだ」
暫く考えていましたが。やがて、彼が言います。

[メイン]古書店主 : 「珍しい場所にいたから憶えていたんでした。裏通りにある『アメリカン・ブックス』という書店で見かけたんですよ」

[メイン]古書店主 : 「あそこの、ディスプレイに並んだ本を、随分熱心にみていましたね」

[メイン]KP : 彼の言う『アメリカン・ブックス』について菫先生は知っています。そこは、顔見知りの鍵原力という男が営む、風俗壊乱の発禁本を扱う古書店なのです。

[メイン]古書店主 : 「まだ可愛らしい子供だったから、印象に残っていたんでした」@

[メイン]霧島 菫 : 「……何とも、私としては複雑なものですね。あの年頃向けのものはなかったように思えますが」
何とも言えない顔で困惑している@

[メイン]古書店主 : 「まあ、作家先生が、資料を探しに行くような店ではありますが……その年の子供には、縁が無さそうではありますね。最も。危険なものに興味を持ちそうな年ごろではあるかもしれませんが」@

[メイン]加賀見 清 : 「え、そんなに危険な場所なんですか?」と的違いな事を尋ねてみましょうw@

[メイン]古書店主 : 「如何せん、発禁本などを、主に扱っていますからね」
加賀美先生には、そう言う事でしょう。@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど、そういう意味でしたか。」焦った自分に気恥ずかしくなります。@

[メイン]古書店主 : 「いやいや、発禁本ですから。下手すると、手が後ろに回りますからね…」@

[メイン]加賀見 清 : 「ふむ、清治君のお母様も、彼が最近そういう事に興味を持ちだしていたようだと仰っていました。どうやらその店に行ってみる必要がありそうですね。」と菫さんに提案します。@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、そうしましょう。それでは店主さん、また今度。次はいくつか書物を貰いに来ますので」@

[メイン]古書店主 : 「はい。また、宜しくお願いします。先生の参考になりそうな本を探しておきますね」
店主はそう言って、お二人を見送ってくれました。

[メイン]KP : では、お二人は真っ直ぐ、アメリカン・ブックスへ?@

[メイン]霧島 菫 : 真っすぐ、ですかね?
一応は少年らしき影がないか辺りを私は探しながら向かいますが@

[メイン]加賀見 清 : 向かいます@

[メイン]KP : はい、それでは。

[メイン]KP : ●アメリカン・ブックス
神保町の外れ。裏通りにひっそりと佇む店へ赴くと、通りに面した小さなディスプレイに、様々な本や雑誌が色とりどりの表紙を見せています。無人の店内には所狭しとエロティカ(官能作品)やグロテスクな装丁の洋書、発禁本の類いが並べられていた。気の小さい人間であれば肝をつぶして警察を呼ぶかもしれません。

[メイン]KP : お二人が本を見ていると、突然背後から黒々とした影が差します。
振り返れば、そこには天井へ頭を擦らんばかりの大男、アメリカン・ブツクス店主の鍵原が立っていました。

[メイン]鍵原力 : 「おや、お久しぶりですね、菫先生」@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、お久しぶりです。鍵原さん」@

[メイン]鍵原力 : 「今日は、また何か、ヲカルトの発禁本でも探しに?」@

[メイン]霧島 菫 : 「いえ、今日は人探しに来ましたの……清先生、また写真を貸していただけないでしょうか」@

[メイン]加賀見 清 : 「もちろん。これをどうぞ。」清治君の写真を店主に見せます。@

[メイン]鍵原力 : 「おや、この子なら……」
彼は、見せられた写真に、見覚えがあるみたいでした。
「ひと月ほど前までよく来ていましたねぇ。彼は熱心に、表からディスプレイを覗き込んでいましたよ」

[メイン]鍵原力 : そう言って、彼は店先のディスプレイを示しました。

[メイン]鍵原力 : 「あまりにも熱心に見ていたもので、声を掛けたことがあります。何と名乗っていたかな……」@

[メイン]加賀見 清 : 「彼は瀬田清治君と言います。」@

[メイン]鍵原力 : 加賀美先生の言葉に、彼は首をひねっています。
「……いや、そんな名前ではなかったような……?」

[メイン]鍵原力 : 彼はしばらく考えた後。
「確か、立華……ああ、立華早来(たちばな・さらい)と名乗っていましたね」

[メイン]鍵原力 : ようやく思い出したたしく、続けました。
「そうそう、確か、作家の咲村なにがしに付けてもらったのだと大層自慢げでしたね」

[メイン]KP : 菫先生は、咲村という名前に覚えがありました。

[メイン]KP : 菫先生は、何度も咲村とカフェーで論議を闘わせたことがありました。それは、『カフェーバラック』という銀座六丁目の小さな喫茶店でのこと。不意に、脳裏に、半年ほど前の光景が思い出されました。

[メイン]KP : そう言うわけで、菫先生の回想シーンです。

[メイン]KP : 《回想:四月某日 霧島 菫》

[メイン]KP : 桜の蕾がほころび始め、にわかに色めきだった銀座の只中。そのカフェーの中では、今をときめく文士たちが膝を並べて論議を闘わせていました。

[メイン]KP : 咲村が菫先生に対し、顔を上気させながら熱弁を振るっています。

[メイン] 咲村金士 : 「だからね、君。このままでは我々の命は絶たれたも同然なんだよ」

[メイン] 咲村金士 : 「治安維持の名を借りて、じきに政府は思想の弾圧に走るだろう。いや、既にそれは起こっている。アナーキストの一家が憲兵に惨殺された昨年の事件を忘れた訳ではあるまい?」@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、文士の一人としては確かに遺憾とは思いますが……」@

[メイン] 咲村金士 : 「市井の労働者、プロレタリアートを描く雑誌など、幾度も政府により発禁処分を受けている」

[メイン] 咲村金士 : 「我々のあらゆる表現と思想が、ある日まったくの突然に、罪深いものとして弾圧される日が、もうすぐそこまで来ているんだ……」

[メイン] 咲村金士 : 「私のような凡人ではなく、真に才能のある人間が、このような圧力によって埋もれ、消えていくなど我慢がならない」

[メイン] 咲村金士 : 「――隣人に愛を囁くことすら罪になる日が来ないなどと、今や誰が言えるのかね……」

[メイン] 咲村金士 : 咲村は、昨年に関東一帯を襲った大震災に際して公布された勅令、『治安維持ノ為ニスル罰則ニ関スル件』と、特別高等警察特高)の強権について危惧しているようでした。@

[メイン]霧島 菫 : 「……とはいえ、国とは多かれ少なかれそういうものでしょう。今は、これからは特にそんな時代になるでしょう。私達の表現と思想の自由を、国家が縛ってしまう時代が、すぐそばまで来ているのはたしかです」

[メイン]霧島 菫 : 「ですが、私達は文士であり、革命家でも改革者でもありません。ただ己の心の命じるままに文学を嗜み、人々に伝えていければよいのではないでしょうか?」

[メイン]霧島 菫 : 「もしもそれが、許されぬものであれば、国などが出ずとも淘汰され、否定されるでしょうし……良きものであれば、人々の願いの下、いつか日の出をみれるでしょうし……」
呑気にお茶に口を付ける@

[メイン] 咲村金士 : 「――然し……淘汰される前に。国が出てくれば、それは…」
咲村は口を開き、議論は白熱しそうになりました。そして、その時。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「お二人さん、ずいぶんお熱いじゃないか。どれ、僕も混ぜてくれよ」
店の奥から見知った巨体が腹を揺らして近づいてきました。宇賀宮 閤(うがみや・ごう)。菫先生も良く知っている人物です。

[メイン]KP : 豪快に笑う彼を見て咲村は毒気を抜かれたのか、腰を浮かしていた身体を椅子に沈め、菫先生に非礼を詫びました。

[メイン] 咲村金士 : 「――すまない、少し取り乱してしまった。どうにもあの大震以来、少し気持ちに余裕がなくてね。いずれ脳病院へ掛かろうかなんて考えているくらいだよ」

[メイン] 咲村金士 : 彼は椅子に深く身を沈め、深く、深くため息をつきました。

[メイン] 咲村金士 : 「なあ君。全体、人間とはどこまでが人間なのだろうね。地震の直後は、誰も人を人と思っちゃいなかった。
ずうっと悪い夢を見ているようだった。きっと今でもそうなんだろう。覚めない夢を見続けている者は、それでも人間なのだろうか」

[メイン] 咲村金士 : そして。彼は菫先生を真っ直ぐに見つめ、口を開きます。
「――いつか、僕がすっかりおかしくなってしまったら、君……僕に止めを刺してくれるかい?」

[メイン] 咲村金士 : ――そして。自嘲気味に笑う彼の顔が、ピントのずれた写真のように薄れていったのでした――。

[メイン]KP : 以上、回想を終わります。

[メイン]KP : そして現在、アメリカン・ブックスです。@

[メイン]霧島 菫 : 「咲村さん、あの人が名前を?」
瀬田清治の件とかつての記憶を思い出して少し悩む@

[メイン]加賀見 清 : 「菫さんのお知り合いと清治君に接点が。これはその方にもお話を伺いたいものですね。」事態が進展したようで単純に喜んでいます。@

[メイン]霧島 菫 : 「そうですね。この後、話を聞きに行ってもいいかもしれません」

[メイン]霧島 菫 : 「そういえば、鍵原さん。立華くんはこちらで何か買われたりなどはしましたか?」@

[メイン]鍵原力 : 「いや……? 特に何かを買っては行きませんでしたね」@

[メイン]霧島 菫 : 「そうでしたか……」

[メイン]霧島 菫 : 店先のディスプレイになにがあるのかって見れますか?@

[メイン]KP : はい、見ることができますよ。ご覧になりますか?@

[メイン]霧島 菫 : みます@

[メイン]KP : はい、それでは。清治君が見ていたと言うディスプレイをみますと。そこには、アメリカのエロティカや発禁本に混じり『變態性慾』という雑誌が飾られていることに気づくことでしょう。

[メイン]KP : この本について知っているかどうか。〈医学〉〈心理学〉〈精神分析〉など、振ってみてくださいね。@

[メイン]霧島 菫 : 心理学でいきます@

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=60 【心理学】 (1D100<=60) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 96 > 96 > 失敗

[メイン]霧島 菫 : あぶない@

[メイン]KP : おっと……。さて、7版ですので。RPを挟んで、プッシュが出来ます。どうされますか?

[メイン]加賀見 清 : 加賀見も振れますか?@

[メイン]霧島 菫 : 清先生を呼びますね。分からないので@

[メイン]KP : 加賀美先生も、大丈夫です。ご一緒にディスプレイご覧になってるようなら。@

[メイン]加賀見 清 : では呼ばれて見てみます。ちょっとどぎまぎしながら。

[メイン]加賀見 清 : では〈精神分析〉振ってみます。@

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]加賀見 清 : CC<=81 【精神分析】 (1D100<=81) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 23 > 23 > ハード成功

[メイン]KP : 流石ですね。では、加賀美先生は、この雑誌が医学者の田中香涯によって大正十一年に創刊された性研究の学術雑誌だと知っているでしょう。

[メイン]KP : この、大正十三年という時代。生殖を目的としたもの以外の一切が、常態と異なるという意味で『変態性欲』と呼ばれていました。@

[メイン]加賀見 清 : 「おやこれは田中祐吉(香涯)先生の。この雑誌は真っ当な学術研究誌ですよ。」菫さんにも共有します。@

[メイン]霧島 菫 : 「そうなのですか? 私には何のことなのかよく分からない分野ですので、詳しくは分かりませんが……」共有されました。

[メイン]霧島 菫 : KP、店内で本探したいです。何か次の小説のネタになりそうなものを@

[メイン]KP : 承知しました。では、図書館あたりでしょうか。@

[メイン]霧島 菫 : 図書館でいきます@

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=80 【図書館】 (1D100<=80) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 16 > 16 > イクストリーム成功

[メイン]霧島 菫 : やりました@

[メイン]KP : おお、凄い。では。菫さんは、次の作品のアイデアに使えそうな、良さげな本を発見したことでしょう。@

[メイン]霧島 菫 : 「あ、これは……」
と手を伸ばして数冊の本を抜き取り、
「鍵原さん、こちらをいただいても?」@

[メイン]鍵原力 : 「はいはい。では……」
と、計算して、値段を言ってくれます。@

[メイン]霧島 菫 : 「では、こちらで……」
言われた金額を支払う@

[メイン]鍵原力 : 「ありがとうございます」
そう言って、本を渡してくれるでしょう。@

[メイン]霧島 菫 : 「いえ、こちらこそありがとうございました。清先生、そろそろ他へ向かおうと思うのですが、どうしますか?」@

[メイン]加賀見 清 : 「もしよろしければ、先ほどお話に上がった咲村先生にお話を伺いたいと思うのですが。連絡は取れますかね?」@

[メイン]霧島 菫 : KP、私のPCは咲村さんに連絡を取れたりしますか?@

[メイン]KP : 今と違って、そうそう簡単に連絡はとれません。ただ、以前から咲村とよく顔を合わせていた、カフェの『カフェー・バラック』に行けば、逢えるかもしれない、と、感じるでしょう。@

[メイン]霧島 菫 : 「連絡……最近はあまり会っていなかったので、難しいかと。ただ、前によく彼と顔を合わせていたカフェがあるので、そこに行けば会えるかもしれません」@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど。ではそちらのカフェーにご案内して頂けますか?」菫さんに連れて行ってもらおうとします。@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、それではついてきてください。案内しますので。あ、鍵原さん、それではさようなら」といって店をでます@

[メイン]鍵原力 : 「はい、お帰りはお気をつけて」
と、見送ってくれました。

[メイン]KP : さて、カフェへ行こうと店を出たお二人でしたが。

[メイン]KP : 調査に入った時間が遅かったため、すでに日はとっぷりと暮れています。ここから銀座のカフェーを目指しても、到着する頃には閉店しているでしょう。
ここは、一度自宅へ帰り、明日また調査を再開するのが酔いの絵は、ということになりました。

[メイン]KP : そう言うわけで、一日目は、これで終了です。@

[メイン]KP :

[メイン]KP : 《大正十三年九月二日》

[メイン]KP : 《電報作成:瀬田しづゑに宛てた中間報告》
【 】内から1つまたは複数を選んで文章を作成せよ。

[メイン]KP : ◆瀬田清治は【元気に生きている・死体で見つかったらしい・まだ見つかっていない・もう見つからないかも知れない・恐ろしい事件に巻き込まれた・残虐な事件を起こした犯人かも知れない】。
◆瀬田清治と一緒にいたという、咲村なる作家の男は【清治を誘拐した・清治を殺害した・清治の行方を知っている・清治と駆け落ちした・重要な参考人である・清治に殺害された・臓器を持ち去られた】可能性がある。
◆瀬田清治にとって咲村は【師匠・パトロン・恋人・赤の他人・実の父親・憎しみの対象・情夫・恋敵・友人】と思われる。

[メイン]KP : お母さんの、瀬田しづゑさんに、電報を打ってください。どの単語を選ぶか、よろしければ、それそれ仰ってくださいね。@

[メイン]加賀見 清 : 無難に

[メイン]加賀見 清 : ◆瀬田清治は【まだ見つかっていない】。
◆瀬田清治と一緒にいたという、咲村なる作家の男は【重要な参考人である】可能性がある。
◆瀬田清治にとって咲村は【師匠】と思われる。

[メイン]霧島 菫 : 私もそれですね@

[メイン]KP : 承知しました。では、お二人は、瀬田しづゑに、上記のように電報を打ちました。

[メイン]KP : さて、そういうわけで。お二人は、予定通りカフェへ?@

[メイン]霧島 菫 : ですね@

[メイン]加賀見 清 : はい、向かいましょう。@

[メイン]KP : ●カフェーバラック
文士が集まるという銀座のカフェーに行くと、どこかで見たことのあるような顔がぎっしりと席を埋めていました。
幸運にも一つの席が空き、そこへ腰を落ち着けると、ウヰスキイ炭酸を片手に痩身細面の男が菫先生に話しかけてきます。

[メイン]蓼川巳之助 : 「まったく君、近頃ときちゃ、どうにもぞっとしない事件が続いているじゃないか」@

[メイン]霧島 菫 : 「これはこれは、蓼川さんではありませんか。こちらで見かけるのは珍しいですね」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「――ああ、菫先生とはすれ違いが続いていたからねえ」

[メイン]蓼川巳之助 : 彼はそう言って、軽く笑った後。
「それはそうと。あの臓器持ち去り事件だが。実のところ、一番最近に出た死人というのは、私も知らない顔じゃないんだよ」

[メイン]蓼川巳之助 : 「何度かこのカッフェで見た男だ。私とはあまり関わりがなかったが、気のいいやつだったらしいね。丸屋くんと言ったか、残念ながら、私は彼の書いたものを読む機会は無かったけれどね……」@

[メイン]霧島 菫 : 「……」
思い出したくないことを思い出さされて若干顔を伏せる。

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、良い方でした。少なくとも、あのような末路を辿るべき人物ではなかったです」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「またぞろ『この事件は外国人の仕業に違いない』と息巻いた記者が、二、三こちらに尋ねてきたが、善良なる市民の私としちゃ『そうかも知れないね』と答える他なかったよ……」
菫先生の表情に気づいたのか、彼は少々声音を落としました。

[メイン]蓼川巳之助 : 「しかし君、犯人憎しでいちゃあ目も曇るだろう。そもそも、人の腸を持ち去るような人間がどれほどいると思うね。思うに、私は、あれらは全て獣か何かに食われたのじゃないかと考えているんだ。『自然の眼には人間も蚤も選ぶところなし』と言うしさ」@

[メイン]霧島 菫 : 「そのような獣が、今なお街を出歩いているかも……など、私のような女子には恐ろしくてなりません」

[メイン]霧島 菫 : 「……それで、蓼川さんは世間話をしにいらしたので? まさか、私を怯えさせるためにわざわざ声をかけたわけでもないでしょうし」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「――いや。久々に菫先生を見たのでね。何しろ、あんな事件が起きているわけだ。私も、明日は我が身、と思えて来たものだから……」
言ってから。菫先生と一緒にいる、加賀美先生に気づいたようです。
「と、お連れさんとご一緒のところ、邪魔して悪かったね」@

[メイン]霧島 菫 : 「……ああ、そういえばなのですが」
と言いながら辺りを見回します。

[メイン]霧島 菫 : 咲村さんを目星とかで探したいです@

[メイン]KP : それでは、目星をするまでもなく判るでしょう。問題の咲村の姿はありません。@

[メイン]霧島 菫 : 「……咲村さんはいらっしゃらないようですね。蓼川さん、咲村さんを最近見かけませんでしたか?」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「咲村君? 近頃はとんと見ていないな……。最後に会ったのは、ふた月ばかり前だったかな。ほら、いつものお小姓さんを見せびらかしにさ」
彼は、菫先生の問いかけには、そう答えてくるでしょう。@

[メイン]霧島 菫 : 「……? お小姓さん、いましたか? 私は覚えていないのですが」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「そう。あー、菫先生は見たことはなかったかな。彼、何と言ったか……ああそう、立華早来クンか。咲村君は立華少年にずいぶんと熱を上げていてね、ここで彼の詩を朗読するのがお決まりだったんだ」

[メイン]蓼川巳之助 : 「ま、実際のところ詩は見事なものだったな。ただ、咲村君の朗読は上手いとはいえないな、ありゃ。……じきに彼は一角の詩人になるよ。無論、立華少年のことさ」@

[メイン]加賀見 清 : 「す、すみません!その立華早来さんというのはこの少年のことでしょうか?」清治君の写真を蓼川に見せて聞きます。

[メイン]加賀見 清 : 「あ、これはいきなり不躾でした。私は加賀見という者で、精神科医を営んでおります。」

[メイン]加賀見 清 : 「昔この少年を診ていたことがありまして、彼が行方知れずだとお母様から依頼を受け、彼のことを探しているのです。」

[メイン]加賀見 清 : 「この少年をご存知ではないでしょうか?」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「――おや? その写真は……立華少年じゃないか」
加賀美先生に見せられた写真に、彼は驚いた様子です。

[メイン]蓼川巳之助 : 「ああ、いや、これは丁寧に、お医者様でしたか。蓼川と申します。こちらこそご挨拶もせず申し訳ない」

[メイン]蓼川巳之助 : 「然し、家出少年だったとは……私も、咲村君と一緒にいる姿を見たきりですからね……」

[メイン]蓼川巳之助 : 彼はそう言った後。ふと、足元を見て。

[メイン]蓼川巳之助 : 「咲村君が今どうしてるか、知っている人間はいないと思います。けれど、近々咲村君の家に行こうと言っていた人物なら」

[メイン]蓼川巳之助 : 「――ほら、ちょうど、あそこに」
そういって振り返り、床の方を示しました。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「―――」
見れば、そこには椅子から滑り落ちて寝こけている恰幅のいい男性が。宇賀宮でした。

[メイン]蓼川巳之助 : 「宇賀宮君、また。ずいぶんと太ったな。胴回りがはちきれそうじゃないか」
などと軽口を言いつつ、お腹をつついたりしています。@

[メイン]霧島 菫 : 「あまり、そういうことは言うものではありません。宇賀宮さん、起きてください。お行儀が悪いですよ……」
と軽く起こそうとするも、非力で立たせることができない@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「ううぅん……むにゃ……。……う、うーん……?」
菫先生が揺り起こそうとすれば、どうにか目を開けました。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「――やあ、また寝ちまってたか。蓼川に……おや? 霧島くん、久しぶりじゃないか」@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、お久しぶりです。ちょうど、宇賀宮さんに用があったので。お時間はよろしいでしょうか?」@

[メイン]蓼川巳之助 : 「咲村君を捜しているそうだ。何やらのっぴきならない事情らしくてね」

[メイン]宇賀宮 閤 : 「のっぴきならない事情だって? そりゃ一大事だな。私で良いなら力になろう」@

[メイン]加賀見 清 : 「初めまして。加賀見と申します。」

[メイン]加賀見 清 : 「咲村さんのお宅へ伺われるそうで。私、彼と一緒にいると思われる立華早来さん、いや瀬田清治くんを探しているのです。」

[メイン]加賀見 清 : 「行方知れずになってお母様が探しておられるのです。」@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「これは、はじめまして、宇賀宮と申します。 なるほど、あの少年が……」
加賀美先生の言葉に、少しばかり眉根を寄せます。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「実は、咲村に預けていた画集が入り用になりましてね、何度も催促の手紙を出したが梨のつぶて、ようやく彼の借家の大家を口説いて、鍵を調達したんですよ」

[メイン]宇賀宮 閤 : 「それで、これから行ってみようと思っていたところですよ。まあ、そう言う事情なら、早速参りますか」
彼はそう言って、よいしょ、と声を掛けつつ、立ち上がりました。@

[メイン]加賀見 清 : 「それは僥倖。是非同行させて下さい。」@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「ええ、勿論ですとも。タクシーを呼んでから、参りましょう」

[メイン]KP : そう言うわけで。お二人と宇賀宮は、上野にある、咲村の家へと行くことになりました。

[メイン]KP : ●咲村邸
上野の一角には長屋が軒を連ねています。
この年の一月には皇太子裕仁親王久邇宮良子女王のご結婚が行われ、それを記念して上野公園が下賜されています。ですが、広大な敷地の外側は震災によって一度焼野原となっており、平屋の家が肩を寄せ合って収まっていました。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「さて、鍵は……これだな」
宇賀宮は鍵を開け、中へ入ります。

[メイン]KP : 咲村の家の鍵を開けて入りますが。玄関に靴は見当たりません。
咲村の家は大変な散らかりようでした。あちこちに紙くずが散らばっており、人の気配は感じられません。@

[メイン]加賀見 清 : 「これはどうしたことでしょう?咲村さんはいつもこのような暮らし振りの方なのですか?」@

[メイン]霧島 菫 : 「さて、私も彼の私生活など聞いたことはありませんでしたので……とはいえ、これはさすがに……」@

[メイン]KP : そうですね…お二方、アイデア振って頂けますか?@

[メイン]加賀見 清 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 37 > 37 > レギュラー成功

[メイン]霧島 菫 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 34 > 34 > ハード成功

[メイン]KP : おお、素晴らしい。さて、それでは。

[メイン]KP : 加賀美先生は、ここに散らばっている紙の中に、何か手掛かりがあるのでhないか、と感じました。調べてみるなら、目星でお願いいたします。

[メイン]KP : そして、菫先生は、作家としての勘なのでしょうか。書斎に行けば、何かあるかも? そう、感じることでしょう。@

[メイン]加賀見 清 : では目星を

[メイン]加賀見 清 : CC<=50 【目星】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 46 > 46 > レギュラー成功

[メイン]霧島 菫 : では、勘に導かれるままに書斎へいきます@

[メイン]KP : 承知しました。では、加賀美先生から処理していきますね。

[メイン]KP : あちらこちらと散らばっている紙束。加賀美先生は、その中の一枚が、妙に気になりました。拾いあげますと。何かを翻訳していたような痕跡の残るメモ紙に、奇妙な詩が書かれています。

[メイン]KP : それは、細く、小さな文字でつづられています。中身を読んでみますか?@

[メイン]加賀見 清 : はい、読みます。@

[メイン]KP : 【奇妙な詩と呪文めいたもの】

身の内に凝る熾火は日毎増し
腸も胸も選ぶことなく食ひ破りゆく
(幾つかの単語の羅列、推敲の跡)
あぐらく、さうろん、(判読不能)、あすぐい、(判読不能)、(判読不能

[メイン]KP : こんなふうなことが、書かれていました。@

[メイン]加賀見 清 : 「これは……。さっぱり意味が分からない。」

[メイン]加賀見 清 : 「菫さんに作家としての見解を聞いてみるか……。」

[メイン]加賀見 清 : 他に特になければ書斎に向かおうと思います。@

[メイン]KP : 承知しました。では、菫先生です。

[メイン]KP : 書斎へと向かった菫先生は。机の上に、書きかけの原稿があることに気づきました。角張った字で書かれたそれを読んでみれば、四十ほどの小さな断章からなる自伝的小説のようでした。

[メイン]KP : 【無題(咲村の原稿)】

廿六 友人の死
熊田クンが死んだ。例の臓器持ち去り事件である。これで何件目だろうか。彼の死に様を見たというN女史に話を聞いたが、何かが彼の腹を食い破って出てきただとか、到底尋常ではない目つきで捲し立てた。かわいそうに、彼女は完全におかしくなり、脳病院へ運ばれていった。また会える日は来るのだろうか。

廿七 少年
どうにもまいった。彼――瀬田クンという、たった十四の少年である――と出会ってからというもの、僕の生活の一切は変わりきってしまったようだ。
初めて出会ったのは、まったく嘘のようだが、閉店した或カッフェの裏の暗がりである。どんよりと雲の多い日だ。細君が息子を連れて出ていってからというもの、毎日がこんな調子ではあったのだが、その日も少々酒が進みすぎた僕は、店の裏手へと回って思う存分反吐を出せる場所を探していた。
「もし。貴方は咲村先生でしょうか。」
高いsopranoの声を聞いて、僕は良い具合の暗がりを探して伏していた目を上げた。すると彼がいた。
瀬田清治と名乗る少年は、僕に「どうか詩を聞いて欲しいのです。」と頼み、ポケットから皺だらけの紙を取り出して朗読してみせた。僕はそれで、雷に撃たれてしまったのだと思う。

廿八 名付け
瀬田クンに「名前を付けて欲しい。」とせがまれた。
「今日日雅号などわざわざつけるものか。」と窘めたが、やむにやまれぬ事情があるのだと食い下がる。仕方無く立華早来と名付けてやった。実際のところ悪くない名前だと己惚れた。
瀬田クンは何度か自分へ噛んで含めるように頷き、「では私はこれから立華と名乗ります。他の作家先生方にも立華とご紹介くださりますか。」と僕の袖を取り言った。こうなると僕はてんで弱かった。次の日、立華クンを連れて或カッフェへ行くと、丁度来ていた蓼川クンや菊池サン、宇賀宮などがウイスキを飲み交わしていた為、詩を聞かせてやることにした。宇賀宮などは目を丸く見開き驚いていた。

(中略)

丗八 地下室
いつか僕の存在は彼の足枷になるだろう。彼の蕾はほころび始めたばかりだ。三十を過ぎてなお一角になれぬ自分の元へ留めておくべきでは決してない。
暫く前に死んだ叔父が僕に遺した家の存在をふと思い出し、立華クンにやることにした。彼は渋ったが、「僕にも世間体というものがある。邸に自分の子でもない少年をいつまでも匿っていてはおられないのだ。」と説き、漸く従った。
しかしその晩、息を切らし僕の邸に飛び込んできた立華クンが言うことには、居間の畳の下に、地下へ続く階段が隠れていたのだという。なんとも心躍るような話ではないか。この一文を書き終えたならば、僕はカンカン帽を被って、夏の針のような日差しの下へ飛び出すのだろう。

丗九 神
クライスト 僕は何を信じれば

四十 子
私は神の子を孕み、彼は私の、
もう止めにしよう。生きるも死ぬも違いはない。
ともにはいけない かれは(以降判読不能

[メイン]KP : 先ほど、加賀美先生が拾った紙片と見比べると。筆跡が違う事に気づくでしょう。@

[メイン]霧島 菫 : 「これは、いったい……?」

[メイン]霧島 菫 : 「神の子……よくわかりませんが、ともかく、行ってみなければならない場所に目星はつきました」
書斎を改めて見回して、調べられそうな場所を見ていきます@

[メイン]KP : そうですね、他には、めぼしいものはないようですね。ただ、この家が無人になって、結構時間が経っているかも? とは、感じたかもしれません。

[メイン]KP : さて、お二方が原稿などを見ている間に、宇賀宮は自分の用事を済ませたようでした。数冊の画集を手に、帰り支度を始めています。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「さて、こちらの用事は済んだ。君たちも済んだかい?」@

[メイン]加賀見 清 : 「ええ、お陰で手掛かりを得る事ができました。ありがとうございます。」と頭を下げます。@

[メイン]霧島 菫 : 「とはいえ、少しわからないことも多いですけれどね……」@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「なるほど……しかし、少しでも手掛かりが掴めたなら重畳、かな?」

[メイン]宇賀宮 閤 : 彼はそう言った後。満面の笑顔で、お二人を誘いました。
「君たち、一仕事終えたんなら、どうだい、ブランでも一杯? ちょっと面白いカフェーがあるんだ」@

[メイン]霧島 菫 : 「それはそれは、お誘いを断る理由もないですし……清先生はいかがなさいますか?」@

[メイン]加賀見 清 : 「そうですね。今日はもう自宅へ帰るだけですし、せっかくのお誘いを無碍に断るのも失礼でしょう。喜んでご一緒させて頂きます。」にこり@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「そうこなくてはな」
宇賀宮はそう言い、タクシーを呼び止めました。
皆が載り込めば、慣れたように「浅草へ」と告げます。さして時間も掛からず、自動車は浅草寺の前に到着しました。隅田川を望み、提灯を吊るした船が高歌放吟を上げて流れてゆきます。
宇賀宮はお二人にぐっと顔を寄せて、大事な秘密を共有するように囁きました。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「酒も飲めるが、女給のサービスはない。何やら地下に作った土壁の部屋にあってね、胡散臭い連中がよく集まっているのだが、これがめっぽう面白い」

[メイン]宇賀宮 閤 : 「カッフェの場所は、とんでもないアンダーグラウンドだ。何しろ十二階下さ」
彼は、大きなお腹を揺すって、それは楽し気に笑い声をあげるのでした。

[メイン]KP : ●十二階下
天高くそびえた眺望塔【凌雲閣】は、浅草歓楽街の顔として、浅草十二階の名で親しまれていました。その根本は私娼窟と化しており、娼婦は【十二階下】という隠語で呼ばれています。凌雲閣は昨年の大地震により倒壊し、今では私娼窟も殆ど立ち退いているということを、お二人は知っています。
宇賀宮の案内でたどり着いたのは、空き地の隅にぽつねんと建つ小さな物置小屋でした。@

[メイン]加賀見 清 : 「これはこれは。私のような野暮天では想像もつかない道行になりましたね。」

[メイン]加賀見 清 : 「流石、文壇の方は通でいらっしゃる。」感心しきりでただただついて行きます。@

[メイン]霧島 菫 : 「……」
とりあえず辺りをキョロキョロと見回してます@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「驚くなかれよ」
彼は周囲を注意深く観察し、物置小屋の扉を開くと、素早く身体を滑り込ませます。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「早く入りたまえ。足元に気をつけて!」

[メイン]宇賀宮 閤 : 彼に続くと、なるほど物置小屋と見えたのは、地下へ続く階段を隠すためのものでした。
湿っぽく窮屈な階段を下った先から、明かりと酒場のざわめきが溢れてきます。@

[メイン]加賀見 清 : おっかなびっくり階段を降りて行きます。@

[メイン]霧島 菫 : おとなしくついていきます@

[メイン]宇賀宮 閤 :

[メイン]KP : 地下の店は土壁ではありましたが、どこかに通風孔でもあるのか湿り気はそれほどなく、秘密の共有者めいた顔で酒を酌み交わす客がひしめいていました。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「いま、アメリカじゃあ酒を飲むのが違法でね。しかしながら、法で縛ってもやめられぬ、という輩が集まる違法酒場、スピークイージーというのが生まれたそうだ」

[メイン]宇賀宮 閤 : 「この店はそれを真似ているのさ。もちろん我が国で酒は適法だが――まぁ、この店、営業許可はもらってないだろうね」@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど、アメリカの文化を模しているのですか。」

[メイン]加賀見 清 : 「だからえも言われぬ背徳感のようなものが感じられるのかも知れませんね。」

[メイン]加賀見 清 : @

[メイン]宇賀宮 閤 : 「まさしく、まさしく、ですな、加賀美先生」

[メイン]宇賀宮 閤 : 彼はそう言った後、空いた席へとお二人を誘い、自身も席に着きます。
「やあ、席が空いていてよかった。さあさあ座って、楽しくやろうじゃないですか。地上の憂さは、ここじゃあ忘れちまっていい」@

[メイン]霧島 菫 : 「まあ、たまにはこういうのも悪くないですね」

[メイン]霧島 菫 : 「さて、オススメは何かありますか?」
何を注文しようか考え始める@

[メイン]加賀見 清 : 「それほど大層な憂さも抱えてはおりませんが、お言葉に甘えて楽しませて頂きます。」メニューとかあるんでしょうか?@

[メイン]KP : そうですね。ウヰスキーや、ブラン(電気ブラン)などのアルコール類とか、ノンアルコールですと、ソーダ水のウヰルキンソンとかあるようです。@

[メイン]加賀見 清 : 「では電気ブランを一杯」@

[メイン]霧島 菫 : 「私は……そうですね、せっかくなので、私も電気ブランをいただきましょうか」@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「それじゃあ、私もそれにしようかな」

[メイン]KP : それぞれが注文した飲み物を片手に、最近の文学の話やら、詩の話やらを交わしたかもしれません。例の事件の話も出たことでしょう。そうして、すっかり酩酊して赤い顔になった宇賀宮が、ふと思い出したように呟きました。

[メイン]宇賀宮 閤 : 「はて、そう言えば……霧島くんをここに連れてくるのは、二回目だったかな?」

[メイン]KP : ですが、菫先生にそのような記憶はありません。どうだったかな、と思い出すために、アイデアロールをお願いします。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 54 > 54 > レギュラー成功

[メイン]KP : はい、それでは。

[メイン]KP : 菫先生の脳裏にこの酒場のビジョンが浮かびました。周囲は胡散臭い人間が席を埋めており、上機嫌の宇賀宮がしきりに何か話しかけて来ているのを呆れた思いで見つめている……そのような光景でした。幻影は一瞬で掻き消えたのですが、果たしてそれが現実に起こった記憶なのか、それとも何かデジャヴュめいたものなのか、確信が持てることはありませんでした。@

[メイン]霧島 菫 : 「あら、そうでしたか? ……確かに、言われてみればそんな気もしなくもないですが……」@

[メイン]宇賀宮 閤 : 「はは、霧島くんも、定かではなかったか。これは参ったね」

[メイン]KP : ――そうして、陽気な宇賀宮につられてお酒が進みます。ひととおり飲んだ後、お二方は宇賀宮と別れ、それぞれ自宅へ帰って眠りにつくことになるでしょう。

[メイン]KP : ――そして。その、夜のことです。

[メイン]KP : ●夜
その夜、菫先生は夢の中で、奇妙な洞窟の中に立っていました。
湿っぽい洞窟は、光源がないにもかかわらず、薄ぼんやりと辺りが窺えました。壁や床が発光しているらしいのです。

[メイン]KP : 菫先生が進んでいくと、足元にタンポポの綿毛のようなものが集ってきます。白く丸いものの中に、赤く煌めく粒が見えます。

[メイン]KP : ――ぼやけた視界の焦点が合います。
水死体のごとく青白い身から伸びる八本の脚が蠢めき。全身に貼り付けたようなゼリー状の目が赤く光っています。

悍ましい姿のそれは――蜘蛛、でした。

[メイン]KP : 突然、菫先生の前に壁が現れます。
いや、それは壁ではありません。見上げるほどに巨大な肉塊が、白き蜘蛛が、自身に伸し掛かろうとしているのでした。いつの間にか、足元には無数の小さな蜘蛛が群がっています。身動きが取れません。

[メイン]KP : 菫先生は、ここで、選ばなくてはいけません。

[メイン]KP : 白蜘蛛の巨体に押しつぶされ無残に息絶えるのか。

それともこの無数の蜘蛛を受け入れ、悍ましい子を孕むのか――。

[メイン]KP : 1/1D10  の正気度ロールをお願いいたします。@ (1/1D10) > 1/10[10] > 0

[メイン]霧島 菫 : CC<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 91 > 91 > 失敗

[メイン]霧島 菫 : 1d10 (1D10) > 9

[雑談]system : [ 霧島 菫 ] SAN : 65 → 56

[メイン]KP : ここで狂気に陥ると、自動的に『蜘蛛恐怖症』になります。

[メイン]KP : そう言うわけで、アイデアをどうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 42 > 42 > レギュラー成功

[メイン]霧島 菫 : はい、あきらめです@

[メイン]KP : では、菫先生は、蜘蛛恐怖症になってしまいました。 そのうえで、どうするか選んでください。@

[メイン]霧島 菫 : 子持ちは断固拒否します。つぶされたくもないですが、子持ちは嫌です。はい……@

[メイン]KP : 承知しました。それでは――

[メイン]KP : 無数の白い綿帽子が菫先生の足元に集い、柔らかい肉を齧って行きます。耳を覆いたくなるような音を立てて、菫先生の足の腱が食いちぎられます。走り逃げることも能わず、ただ這いつくばる探索者の頭上に迫るのは、白い山でした。

[メイン]KP : 一瞬、水死体に触れたような、冷たく柔らかな感触がし、すぐに意識が途絶えました。最後に聞いた音は、自身の頭蓋が砂糖菓子のように砕ける音でした。

[メイン]KP : 菫先生は 1D6/1D20の正気度ポイントを喪失してしまいます。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=56 【SAN値チェック】 (1D100<=56) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 67 > 67 > 失敗

[メイン]霧島 菫 : 1d20 (1D20) > 19

[メイン]system : [ 霧島 菫 ] SAN : 56 → 37

[メイン]KP : では、不定ですが、蜘蛛恐怖症のままです。@

[メイン]霧島 菫 : はい、泣いてます。子供みたいに@

[メイン]KP : そう言うわけで、二日目はこれで終ります。@

[メイン]KP : 《大正十三年九月三日》

[メイン]KP : 朝。菫先生が目覚めると、全身にびっしょりと汗をかいていました。身の回りに変化はありません。ただ、悪い夢を見ただけだったのでしょうか……。@

[メイン]霧島 菫 : 「はぁっ……はぁっ……ああ……」
理解したくもない恐怖心と、ついさっきまで味わっていた感覚の余韻で飛び起きてから落ち着くまで涙を流して泣きます。

[メイン]霧島 菫 : 「あ、足は、あの蜘蛛は……」
そして自分の体のあちこちを確かめるように触れた後、自分の部屋にあの蜘蛛たちがいないか見渡します。

[メイン]霧島 菫 : 自分の部屋に変化はありますか?@

[メイン]KP : 特には、変化はないですね。昨夜、お休みになった時のままです。@

[メイン]霧島 菫 : 「……」
部屋に蜘蛛が居ないことを確認し、少し落ち着きを取り戻します。そして、無言のまま大急ぎで清先生の診療所の方へ向かいます@

[メイン]KP : 承知しました。それでは、診療所で合流後、お二人はまず電報を打ちに行かれることになります。

[メイン]KP : 《電報作成:瀬田しづゑに宛てた中間報告》
【 】内から1つまたは複数を選んで文章を作成せよ。

[メイン]KP : ◆瀬田清治は【元気に生きている・死体で見つかったらしい・まだ見つかっていない・もう見つからないかも知れない・恐ろしい事件に巻き込まれた・残虐な事件を起こした犯人かも知れない】。
◆瀬田清治と一緒にいたという、咲村なる作家の男は【清治を誘拐した・清治を殺害した・清治の行方を知っている・清治と駆け落ちした・重要な参考人である・清治に殺害された・臓器を持ち去られた】可能性がある。
◆瀬田清治にとって咲村は【師匠・パトロン・恋人・赤の他人・実の父親・憎しみの対象・情夫・恋敵・友人】と思われる。
◆瀬田清治の居場所は【咲村の叔父の家・路地裏・外国・墓の下・自宅・銘酒屋(私娼窟)・秘密の隠れ家・監獄・安全な場所】だ。

[メイン]KP : 二日目と同じ要領で宜しくお願いいたします。@

[メイン]加賀見 清 : ◆瀬田清治は【まだ見つかっていない】。
◆瀬田清治と一緒にいたという、咲村なる作家の男は【清治の行方を知っている】可能性がある。
◆瀬田清治にとって咲村は【師匠】と思われる。
◆瀬田清治の居場所は【咲村の叔父の家】だ。

[メイン]加賀見 清 : 最後、確認してないのでどっちにしようか迷い中。

[メイン]加賀見 清 : @

[メイン]霧島 菫 : 叔父の家の方がいるかなとは、まともな状態で生きてるかは別として……@

[メイン]KP : それでは、この書式で、電報を打った、と言う事でかまいませんか?@

[メイン]加賀見 清 : これでお願いします@

[メイン]霧島 菫 : 問題ないです@

[メイン]KP : それでは。お二人が電報を打って、探索に出かけようとした時のことです。

[メイン]号外配りの男 : 再び探索のために街へ出ると、街頭で号外配りの男が大声を張り上げています。
「また臓器持ち去り事件が起こった。真夜中のことだ」

[メイン]号外配りの男 : 「どうやら作家の宇賀宮というのが今度の被害者だ。現場はここからそう離れていない、業平橋の袂だよ」@

[メイン]加賀見 清 : 号外を手にして押っ取り刀で現場に向かいます。@

[メイン]KP : 【帝都中央新聞 号外】

真夜中に迫る惨劇! 内臟持ち去らる
天下の往来に響き渡る悲鳴、若き小説家、惨死

[メイン]KP : 号外には、こんな風に書かれていました。@

[メイン]霧島 菫 : 悪夢の件も含めて結構限界なので、少し重い足取りで清先生の後に続きます@

[メイン]KP : ●事件現場
浅草雷門から隅田川を望み、吾妻橋を渡って歩くこと十五分、業平橋に辿り着くと、とある路地から警察が野次馬を締め出しています。
路地そのものに入ることはできそうになく、既に宇賀宮の死体も運び出された後のようでした。

[メイン]KP : ここで、目星をしたり出来ます。@

[メイン]霧島 菫 : 目星します@

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=75 【目星】 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 99 > 99 > 失敗

[メイン]加賀見 清 : CC<=50 【目星】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 43 > 43 > レギュラー成功

[メイン]霧島 菫 : あぶない@

[メイン]KP : 危ない……。さて。では。

[メイン]KP : 目星に成功した加賀美先生は。小さな虫を轢き潰したように、白い液体が擦れた痕跡があちこち残っていることに気づきました。@

[メイン]加賀見 清 : 「……これは?白い液体が擦れた跡。まるで小さな虫を轢き潰しでもしたような。」

[メイン]加賀見 清 : 「菫さん、こんな様子に何か心当たりは?」無神経に訊く精神科医w@

[メイン]霧島 菫 : 「……」
無反応でどこか遠くを見つめています@

[メイン]加賀見 清 : 「はて、何やら様子がおかしいようですね。少し落ち着ける場所でお話を聞きましょうか。」

[メイン]加賀見 清 : 近くに一息つける場所はありますか?@

[メイン]KP : そうですね、じゃあ、その前に……

[メイン]KP : 菫先生を落ち着かせる場所はないか、と、周囲を確認していた加賀美先生。ふと、小さなカメラを持った男が近くに立っていることに気付きました。

[メイン]写真記者 : 「――ん? ああ、あんたらが退くのを待ってるだけさ。事件の現場を撮るのが仕事でね」
加賀美先生と目があった男は、そう言います。

[メイン]写真記者 : 「もしかして、あんたらも好きなのかい? しかし、残念だが、今回は死体を撮れなかったな。前回の死体はバッチリ撮れたんだがね……」@

[メイン]加賀見 清 : 「これは失敬。お仕事の邪魔をしてはいけませんね。」軽く頭を下げます。

[メイン]加賀見 清 : 「もしや、あなたは一連の惨殺事件の取材をなさっていらっしゃるので?」@

[メイン]写真記者 : 「ああ。まあ、取材と言うより、写真を取ることが仕事だな。『グロテスキズム』って雑誌に載ってるよ。地下流通だけどね」

[メイン]写真記者 : 「記事を書くのは、記者の仕事さね。神保町のアメリカン・ブックスに行ってみなよ。うちが卸してる本屋なんだ。発禁本がこれでもかと並べてある」@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど。その雑誌は是非拝読してみます。」

[メイン]加賀見 清 : 「アメリカン・ブックスはつい最近訪れたばかりですよ。」@

[メイン]写真記者 : 「おや、あそこのお得意さんだったのかい。店主に言えば、雑誌を出してもらえると思うよ」@

[メイン]加賀見 清 : 「ありがとうございます。そうしてみます。」

[メイン]加賀見 清 : 「私たち、今回の犠牲者の知り合いなんですけど

[メイン]加賀見 清 : 事件について何かご存知でしたらお伺いしたいのですが。」@

[メイン]写真記者 : 「うーん、そうだなあ」
彼はそう言って、困ったように頭を搔きます。

[メイン]写真記者 : 「残念ながら、そこそこ名の知れた作家先生だってことくらいかなあ? 何しろ、私の仕事は、遺体の写真を取ることだからね。そう言う趣味の人向けに、飛び切り、猟奇的な奴をさ」

[メイン]写真記者 : 「力になれなくて申し訳ない」@

[メイン]加賀見 清 : 「いえいえ、こちらこそ藪から棒にすみません。」

[メイン]加賀見 清 : 「雑誌『グロテスキズム』のことを教えて頂きありがとうございます。」と言って軽く頭を下げます。@

[メイン]写真記者 : 「いやいや。まあ、その、お悔やみは申し上げておくよ」
さすがに、犠牲者の知人相手だときまり悪いのでしょう。彼は、ぼそぼそとそんな風に言いました。@

[メイン]KP : それでは、お二人は一旦どこかで落ち着かれてから移動、でしょうか?@

[メイン]加賀見 清 : あ、現場警官の方は特に情報は無し?

[メイン]KP : ああ、警察官に、話しかけてみますか? でしたらどうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : 先生にトボトボついていきます@

[メイン]加賀見 清 : 「お仕事中済みません。」

[メイン]加賀見 清 : 「私たち犠牲になった宇賀宮先生の知り合いで、最近彼と話したばかりだったのですが、なにか詳しい話をお伺い出来ないでしょうか?」@

[メイン]警察官:業平橋 : 「――嗚呼、野次馬はあっち行った」
と、任務遂行中の警察官でしたが。加賀美先生の言葉に、言葉を留めます。

[メイン]警察官:業平橋 : 「詳しい、と言っても。遺体が見つかったことを知らされて来たくらいだからな。むしろこちらが、情報を欲しいくらいだ」

[メイン]警察官:業平橋 : そして、ちら、と、加賀美先生を見て。
「こないだうちから続いている猟奇事件だ。むしろ……知り合いが怪しいと、思われるかもしれないな?」@

[メイン]KP : ――あんまり、根掘り葉掘り聞こうとすると、藪蛇になるかもしれないですね。この時代、警察官は結構荒っぽいですし。@

[メイン]加賀見 清 : 「そうですか、惜しい人を亡くしました。」

[メイン]加賀見 清 : 「それでは、お仕事中失礼致しました。」肩を落とした様子でその場を離れます。@

[メイン]警察官:業平橋 : 「ああ、まあ。変に首は突っ込まないことだな」
彼はそう言う事でしょう。@

[メイン]霧島 菫 : 「ああ、どうして……」
と小さくうわごとのようにぶつぶつ言いながら、先生についていきましょう@

[メイン]KP : では、この場を移動して、どこかで精神分析されるようなら、どうぞ。@

[メイン]加賀見 清 : ではどこか落ち着ける茶屋で餡蜜でもつつきながら〈精神分析〉しちゃいますかw@

[メイン]KP : はい、どうぞです。菫先生は夢の話などされてもOKですよ。@

[メイン]霧島 菫 : では悪夢の内容を先生に伝えます。

[メイン]霧島 菫 : 「……それで、今日は宇賀宮さんもいなくなって、明日は……私も……」
話している途中から悪夢を思い出して震えています@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど。それは大層怖い思いをなさいましたね。」

[メイン]加賀見 清 : 「フロイトも提唱している通り、夢には無意識下に潜在する何かの表れという側面があります。」

[メイン]加賀見 清 : 「とは言え、子を孕ませようとする白い大蜘蛛というのは何を象徴する物でしょうか?」

[メイン]加賀見 清 : 「もしかして、その夢で子供を孕んだ作家達が、産まれて来た子蜘蛛に腹を食い破られてあのような惨殺体になってしまったとでも言うのでしょうか……。」

[メイン]加賀見 清 : 「……。」

[メイン]加賀見 清 : 「あ、すみません。今はそれより菫さんの状態が大事ですね。」

[メイン]加賀見 清 : と言って〈精神分析〉によって、少しでも正気度を取り戻せればと思います。@

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]加賀見 清 : CC<=81 【精神分析】 (1D100<=81) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 36 > 36 > ハード成功

[メイン]KP : さすがは名医。菫先生は少しばかり元気が出たかもしれません。

[メイン]KP : そういうわけで、菫先生は、1d3ポイント、正気度回復して下さい。@

[メイン]霧島 菫 : ありがたいです。

[メイン]霧島 菫 : 1d3 (1D3) > 3

[雑談]system : [ 霧島 菫 ] SAN : 37 → 40

[メイン]KP : それでは、落ち着いたところで、お二人はアメリカン・ブックスへ?@

[メイン]加賀見 清 : そうですね。折角得た情報なので活かしましょう。@

[メイン]霧島 菫 : 同行します@

[メイン]KP : ●アメリカン・ブツクス
再び神保町へやって来ると、店は開いているようでした。

[メイン]鍵原力 : 「やあ、いらっしゃい」
鍵原はにこやかにお二人を出迎ます。が、一昨日感じた親しみが欠落しているようにも感じることでしょう。

[メイン]KP : なんだか気になるな、と思うなら、心理学を振ったりできます。@

[メイン]霧島 菫 : 気になるので、心理学いきます@

[メイン]加賀見 清 : ではお言葉に甘えて

[メイン]加賀見 清 : CC<=80 【心理学】 (1D100<=80) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 52 > 52 > レギュラー成功

[メイン]KP : オープンでどうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=60 【心理学】 (1D100<=60) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 83 > 83 > 失敗

[メイン]KP : それでは。プロの勘なのか。加賀美先生は、彼が一昨日会った人間とはどこか異なる、異様な雰囲気を放っているように感じられました。ですが、彼の受け答えには問題がありません。

[メイン]鍵原力 : 「それで、今日は何をお探しで?」@

[メイン]加賀見 清 : 「はい。とある写真記者さんにご紹介を頂いたのですが、こちらで雑誌『グロテキシズム』を取り扱っていらっしゃいますでしょうか?」@

[メイン]鍵原力 : 「ああ、取り扱っておりますよ」
彼はそう言って、店の片隅の箱を探して、雑誌を取り出し、渡してくれます。

[メイン]鍵原力 : 「まだ私も見ていないんですがね、こちらが最新号ですよ」

[メイン]鍵原力 : 【グロテスキズム】
大変に猟奇的な事件の現場写真や露骨な猥褻写真がこれでもかと並べてある衝撃的な雑誌だ。腐乱死体や轢死体など、胸のむかむかするようなものが克明に写っている。
記事の中に、一連の内臓持ち去り事件を追った連載があるようだ。二週間ほど前に両国で見つかった死体の写真が載っていたが、臍の下から喉元までが乱暴に切り裂かれ、割り開かれた肋骨の間には殆ど内臓が残っておらず、血に濡れ光る背骨が見える有様だった。昨日、自分たちと楽しく飲み交わした男も、このように無残に変わり果てたのだろうか。

[メイン]KP : 雑誌を見た人は、衝撃的な写真の数々に、1/1D4の正気度ポイントを喪失してしまうでしょう。@

[メイン]加賀見 清 : CC<=42 【SAN値チェック】 (1D100<=42) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 79 > 79 > 失敗

[メイン]霧島 菫 : 私は趣味じゃないので、たぶん見ないです@

[メイン]加賀見 清 : 「このような内容の雑誌があったのですね……。」青褪めます。@

[メイン]加賀見 清 : 1d4 (1D4) > 2

[メイン]system : [ 加賀見 清 ] SAN : 42 → 40

[メイン]鍵原力 : 「近ごろ、色んな本が集まってきてましてね。一見すると何てことのない内容の本でも、中にはひどく生々しい欲望や悍ましい真実が隠されていることもある。そういうのを見つけるのが私は好きなんですよ」

[メイン]鍵原力 : 雑誌を見ている加賀美先生に、鍵原が言いました。
「例えばこれなんかは、自家製本の詩集なんですがね。筆者の名も題名もないんですが、どうやら二人の作家が交互に詩を交わし合って作ったもののようです。途中から一方が狂気に犯されていく様子が非常に興味深い」

[メイン]鍵原力 : 言いながら、彼は一冊の詩集を取り出します。@

[メイン]加賀見 清 : 「それは実に興味深い。こちらも頂きましょう。」@

[メイン]鍵原力 : 「おや、お目が高い。ただ、何しろ一点物ですからね。二十円としましょうか」

[メイン]KP : 〔注:大正十三年時点の一円は800円ほどとのこと。ニ十円では、現在の価値に換算すると16,000円弱だそうです〕@

[メイン]加賀見 清 : 信用30で手に入るのであれば購入します@

[メイン]KP : まあ、懐が痛いな、程度で、問題なく手に入るでしょう。

[メイン]KP : それでは、詩集を見てみますか?@

[メイン]霧島 菫 : 先生の後に見ます、自分で買ってるものではないので@

[メイン]加賀見 清 : はい、是非とも。清治君と咲村のやり取りだと仮定しながら読んでみます。@

[メイン]KP : 【無題(詩集)】
表紙には何の題も付けられていない。糸で綴じられた本には、二人の筆跡で交互に詩が綴られている。一方は大人の男らしい角張った文字で、一方は線の細い小さな文字だ。
始めの方は花の美しさや風の涼やかさ、巷に見る労働者階級の悲哀などを主題にして書かれているようだが、次第に角張った文字の綴る文章が支離滅裂なものになっていく。線の細い文字の詩は、相手の変化を憂い、心を痛めているような内容へ変わっている。
角張った方の文字が、ついに文字として認識されないほどに乱れきったとき、この詩の交換は終わりを告げた。
最後のページは乱暴にちぎり取られている。

[メイン]KP : 一読したなら。加賀美先生、菫先生、アイデアをどうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 63 > 63 > レギュラー成功

[メイン]加賀見 清 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 9 > 9 > イクストリーム成功

[メイン]KP : おお、素晴らしい。では。菫先生は、筆跡から「これは、咲村と清治少年の合作では?」と、感じます。

[メイン]KP : そして、加賀美先生は、菫先生が感じたことを確信するとともに。これは、もしかして、二人がいる場所の手掛かりになるのでは? そう、感じたことでしょう。店主に入手先を聞いてみるのも良いかもしれない、と。@

[メイン]加賀見 清 : 「これは実に素晴らしい。この本はどちらから入手なさったのですか?」店主に問います。@

[メイン]霧島 菫 : 「これは……最後の方は何を書きたかったのか全く分かりませんね」
詩の方に目がいっているのか、考え込んでいる@

[メイン]鍵原力 : 「ああ、この本ですか? はて、どこから仕入れたのだったか……」
彼は顎に手を当て、暫く考える様子を見せましたが、やがて、ぽん、と、手を打ち。

[メイン]鍵原力 : 「ああ、思い出した。とある家から買い取ったものでしてね。上野の外れにある小さな民家で、“男やもめ”らしき方の家でしたよ。引っ越して間もないようで、色々と不用品が出たのでしょうね」@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど。このような稀少本をお持ちの方とは、是非お会いしてお話してみたいものです。ご紹介頂けるとありがたいのですが?」@

[メイン]鍵原力 : 「ああ、確かに。そう思われるのも当然だ」
にこにこと笑いつつ、さらりと地図を書いて渡してくれます。そこは、ここからタクシーで三十分もかからない場所でした。 @

[メイン]加賀見 清 : 「ありがとうございます。ここは品揃えが素晴らしい。先日の『變態性慾』もどこかの医者か医療関係者からの掘り出し物ですか?」

[メイン]加賀見 清 : オタクは話が横に逸れがちw@

[メイン]鍵原力 : 「お褒めにあずかり光栄ですな。まあ、その『グロテスキズム』と同じような具合で、うちで、仕入れている雑誌ですよ」@

[メイン]加賀見 清 : 「なるほど。ちょくちょくこちらには顔を出させて頂きます。」ぺこりとお辞儀をして店を出ましょうかね。@

[メイン]霧島 菫 : 「今日もありがとうございました。また今度」@

[メイン]鍵原力 : 「それはありがたい。またのご来店をお待ちしてますよ」

[メイン]KP : さて、お二方。此処で目星を振ってみてくださいね。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=75 【目星】 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 52 > 52 > レギュラー成功

[メイン]加賀見 清 : CC<=50 【目星】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 58 > 58 > 失敗

[メイン]KP : それでは、成功した菫先生。
鍵原は愛想よく手を振っています。その彼の手のひらに、牙の生えた悍ましい口が開いている光景を一瞬見た気がしました。
――ですが、瞬きすると、その口は影も形もなくなっていました。

[メイン]KP : そういうわけで、正気度ロール 0/1  です。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=40 【SAN値チェック】 (1D100<=40) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 9 > 9 > ハード成功

[メイン]KP : 素晴らしい。では「えっ?」程度で終りました。@

[メイン]KP : お二人は、鍵原に教えられた住所へと向かいます。そこは上野の郊外に建つ小さな平屋の家でした。築数十年は経っているでしょう。壁は補修の跡があちこちに見え、屋根も不器用に繕ってあります。ここが瀬田清治の仮宿になっているのでしょうか――。

[メイン]KP : 西に傾いた太陽が、街を、人々を赤く染めて行きます。一陣、強い風が吹き、長屋の戸を端から乱暴に震わせます。どこから運んで来たのでしょうか、風には、冷たい苔の匂いが混じっていました。@

[メイン]加賀見 清 : 形式的に戸を叩き「御免下さい」と声を掛けてみます。@

[メイン]霧島 菫 : 「さて……いらっしゃるのでしょうか?」
一応待ってます@

[メイン]加賀見 清 : 「さて、どうでしょうね。」肩をすくめつつ@

[メイン]KP : では。声を掛けても、戸を叩いても、しん、と、静まり返っているでしょう。人の気配はしません。玄関の引き戸に、鍵はかかってなさそうです。@

[メイン]加賀見 清 : 「菫さん、大丈夫ですか? 無理そうならここで待って居て頂いても構いませんよ。」加賀美は一人でも入る気満々ですw@

[メイン]霧島 菫 : 「いえ、ここまで来たら私も最後までついていきます。それに、一人よりも二人の方が何かと良いでしょう?」
同行する意思は固いです@

[メイン]加賀見 清 : ではにこりと笑って「ありがとうございます。ああは言ったものの実は私も心細かったのです。」照れ笑い@

[メイン]KP : ●隠れ家
平屋の家の玄関を潜ると、そこには少年の靴が揃えてあります。
靴箱の中には、古びた革靴が収められています。菫先生はこれを見て、咲村の靴であると気づくことでしょう。

[メイン]KP : 家の中に人気はありません。あまり使用されている様子のない居間があり、奥には、書斎らしき部屋が見えました。@

[メイン]加賀見 清 : 「かの小説によれば、居間の畳の下に、地下へ続く階段が隠れていたとの事でしたね。」@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、咲村さんの靴もありますから、ここで間違いないでしょう」

[メイン]霧島 菫 : 「ただ、あちらの書斎も気になるところです……見てきても良いでしょうか?」@

[メイン]加賀見 清 : 「そうですね。心残りがあるといけない。充分調べてからにしましょう。」同意します。@

[メイン]KP : 書斎も綺麗に整頓されています。特に目につくものは置かれていませんが、書きかけては捨てられた詩が屑籠に幾つも入っていました。@

[メイン]霧島 菫 : 「……あまり手がかりになりそうなものはありませんね」@

[メイン]加賀見 清 : 「そうですか。私は詩作に対して詳しくないのですが、菫さんの目から見ても何も情報は無さそうですか?」屑籠を覗きつつ@

[メイン]霧島 菫 : そういわれれば詳しく見てみますが……文学でいけますか?@

[メイン]KP : では。屑籠の中の紙片を検めていたお二方。その中に、一枚だけ紙質の異なる紙片が混ざっていることに気づくでしょう。どこかの本から乱暴に破り取られたような紙片には、このような文句が書き付けてありました。

[メイン]KP : 【紙片】
身の内に凝る熾火は日毎増し
腸も胸も選ぶことなく食ひ破りゆく
此雛鳥どもを飼ひならせざらば
なかなかに殺しなればいかによからむ
神の子を散らせしめし呪文
あぐらく、(判読不能)、だおろす、(判読不能)、(判読不能)、ふあらあぐ

〔注:詩の意味合いは以下の通り。『内に秘めた想いは日毎膨らんでいき、今や身も裂けんばかりだ。この気持ちを抑えきれないのならば、いっそ(想いを)殺してしまえたらどんなに良いだろう』〕

[メイン]KP : ――そして、時を同じくして。玄関の戸がガラリ、と開きました。

[メイン]瀬田しづゑ : ぱたぱたと駆けてくる足音。振り返ると、背後には息を切らした瀬田しづゑが立っていました。彼女は乱れた髪も構わず尋ねてきます。

[メイン]瀬田しづゑ : 「ああ、お二方もいらしてたのですね……。頂いた電報の内容を元にして、私も出来得る限りの手を尽くして調べていました。そうすると、この辺りであの子を見たと言う方が現れたので、こうして駆けつけた次第でございます……。あの子は、どちらでしょうか」

[メイン]KP : ここで、お二人は、瀬田しづゑを同行させるかどうか、選ぶことができます。

[メイン]KP : もし彼女を同行させたくない場合、〈説得〉や〈言いくるめ〉など、何らかの技能に成功する必要があります。@

[メイン]KP : 加賀美先生は、この際、医師として充分に説得力を持って話せるか〈心理学〉〈精神分析〉などで判定してください。結果によってはボーナスダイスが付きます。@

[メイン]加賀見 清 : 「お母様、清治君がご心配なお気持ちはお察しします。」

[メイン]加賀見 清 : 「だからこそ、私たちもこうして情報を手繰り寄せ、この家まで辿り着きました。」

[メイン]加賀見 清 : 「誓って悪いようにはしません。」

[メイン]加賀見 清 : 「ここは私たちのこれまでの調査実績と、清治君の事を以前から心配している私の精神科医としての誠意を信じて、しばしご自宅で調査結果をお待ち頂くことは出来ないでしょうか?」お母様の目を見て、誠心誠意伝えようとします。@

[メイン]瀬田しづゑ : 「――ああ、ですが、先生……」
しづゑは、承服しかねると言った様子です。@

[メイン]加賀見 清 : では一旦〈精神分析〉を

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]加賀見 清 : CC<=81 【精神分析】 (1D100<=81) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 47 > 47 > レギュラー成功

[メイン]KP : 先生のお話は、良い影響を及ぼしたようです。説得する際、ボーナスダイスが付きます。@

[メイン]霧島 菫 : 「瀬田さん、ここは私と清先生に預けてはいただけませんか? とはいえ、あまり馴染みのない私から言われても頷きずらいとは思いますが……」
と会話に混ざり、咲村さんの文士として知人としての立場からも説得に加わります@

[メイン]瀬田しづゑ : 「――貴女は……?」
しづゑはそう言いますが。菫先生の姿に、ちょっと、ほっとした様子です。

[メイン]瀬田しづゑ : 「――そうは、おっしゃられても……」
と、少し視線を落として、何か思案しています。

[メイン]霧島 菫 : 文学を振ります@

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=80 【芸術(文学)】 (1D100<=80) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 24 > 24 > ハード成功

[メイン]KP : なるほど。菫先生の言葉に、しづゑは、それもそうかもしれない…と、考えはじめた様子ですね。@

[メイン]霧島 菫 : 自分の書いていた推理小説から、その登場人物の言い回しで説得を試みるのでしょう(たぶん)@

[メイン]KP : なるほど。それでは、説得のダイスに、ボーナスダイスが2個付きます。@

[メイン]霧島 菫 : とりあえず、清先生に説得振ってもらいたいです。私はそのあとでダメだった時にいきます@

[メイン]加賀見 清 : 2回チャレンジできるんですか?@

[メイン]KP : んー、ボーナス2個つけるのでチャレンジは1回で良いですか?

[メイン]加賀見 清 : なるほど

[メイン]加賀見 清 : 説得振ります

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]加賀見 清 : CC2<=35 【説得】 (1D100<=35) ボーナス・ペナルティダイス[2] > 83, 43, 73 > 43 > 失敗

[メイン]加賀見 清 : 響きませんでした……@

[メイン]霧島 菫 : 次、説得振ります(待機)@

[メイン]KP : 判りました。しづゑは、どうにも、息子が心配なようです。立ち去りがたそうにしています。@

[メイン]霧島 菫 : では、説得いきます

[メイン]KP : はい、どうぞ。@

[メイン]霧島 菫 : CC2<=50 【説得】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[2] > 34, 94, 4 > 4 > イクストリーム成功

[メイン]瀬田しづゑ : 「……でも……ああ、でも……」と言いかけるのですが、何かに気付いたように口を閉じました。両手を胸元でぎゅっと握りしめ。

[メイン]瀬田しづゑ : 「そう……なのかもしれません。私がもっと落ち着いていれば……あの子を信頼していてやれば、こんなことにはならなかったのでしょう……」

[メイン]瀬田しづゑ : 意を決して顔を上げると、菫先生の手を握りしめます。
「あの子を、清治をお願いいたします。加賀美先生も、どうか……どうかあの子をよろしくお願いいたします。どうか」 @

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、お任せください」
と言ってから清先生の反応を待ちます@

[メイン]加賀見 清 : 「勿論です。お任せください。」@

[メイン]瀬田しづゑ : 「―――宜しくお願いいたします」
そうして、何度も頭を下げ、心配げな顔で振り返りながらも、しづゑは帰ってゆきました。

[メイン]KP : そして。お二人がしづゑを見送ったその直後。

[メイン]KP : 突然、獣じみた咆哮が下方から響いてきます。また一度咆哮、そして肉を壁に叩きつけるような音が何度も響きました。

[メイン]KP : ここで、聞き耳を振ってみてください。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=72 【聞き耳】 (1D100<=72) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 26 > 26 > ハード成功

[メイン]加賀見 清 : CC<=50 【聞き耳】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 39 > 39 > レギュラー成功

[メイン]KP : おふたりは、そこに少年の啜り泣くような嗚咽が微かに混じっていることに気づきます。加賀美先生は、これが瀬田清治の声であると察するでしょう。
声の出所を探すと、居間の一角、畳が微かに浮いています。畳を剥がせば、そこには地下へ続く階段が隠されていました。@

[メイン]加賀見 清 : 地下へ向かいましょう。@

[メイン]霧島 菫 : 向かいます@

[メイン]KP : 石造りの階段は、気の遠くなるほどに長く、深く掘られていました。時間の感覚がおかしくなるほど下り続けると、やがて地の底に辿り着きます。狭く薄暗い廊下を進んで行った先、突き当りに扉がありました。扉の先からは、男の慟哭が絶えず聞こえてきます。@

[メイン]加賀見 清 : 「菫さん、お気を付けて。どうやらここが核心のようですね。」@

[メイン]霧島 菫 : 「ええ、油断はしません」@

[メイン]加賀見 清 : 「少年の啜り泣くような嗚咽と、男の慟哭。少なくとも2名の人物が居るようですね。」@

[メイン]霧島 菫 : 「……開けるしかないですね」@

[メイン]加賀見 清 : 「はい、私が開けます。しかし少年と男性、どちらにも気を配っておくようお願いします。」

[メイン]加賀見 清 : では、意を決して扉を開きます。@

[メイン]KP : ――扉を開けた先には、瘴気が立ち込めていました。

[メイン]KP : 狭い土壁の部屋の中、瀬田清治に寄り添われ、全身を悍ましく膨らませた咲村が立っています。

[メイン] 咲村金士 : 「――」
胡乱な言葉を絶えず口から垂れ流し、その度に腹部から無数の白い蜘蛛が零れています。

[メイン] 咲村金士 : 腹の一部が破れており、そこにはぎっしりと蜘蛛が蠢いていました。

[メイン] 咲村金士 : 一瞬、蜘蛛の隙間から、彼の背骨が見えた気がしました。
内臓を食らい尽くされ、それでもなお安らかに死ぬことを許されなかった犠牲者の姿がそこにあります。

[メイン]KP : この姿を見たお二人は、1/1D4+1の正気度ポイントを喪失してしまいます。@

[メイン]加賀見 清 : CC<=40 【SAN値チェック】 (1D100<=40) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 64 > 64 > 失敗

[メイン]加賀見 清 : 1D4+1 (1D4+1) > 4[4]+1 > 5

[メイン]加賀見 清 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 17 > 17 > ハード成功

[メイン]霧島 菫 : CC<=40 【SAN値チェック】 (1D100<=40) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 23 > 23 > レギュラー成功

[メイン]system : [ 霧島 菫 ] SAN : 40 → 39

[メイン]加賀見 清 : BMR 狂気の発作(リアルタイム)(9) > 恐怖症:探索者は新しい恐怖症に陥る。恐怖症表(PHコマンド)をロールするか、キーパーが恐怖症を1つ選ぶ。恐怖症の原因は存在しなくとも、その探索者は次の1D10ラウンドの間、それがそこにあると思い込む。(1D10>3ラウンド)

[メイン]KP : むっちゃ分かったようですね。加賀美先生も、蜘蛛恐怖症に……。@

[メイン]加賀見 清 : まぁ、無理もない@

[メイン]KP : 部屋の奥の壁には、黒く渦巻く奇妙な門が開いていました。瘴気はそこから染み出して、部屋中を覆い尽くしています。
菫先生は、この門の先にあの巨大な白蜘蛛を思わせる邪神が存在するのだと直感します。ここを潜った者の末路こそが、眼前に立つ哀れな作家の姿なのでしょう。

[メイン]KP : 菫先生のお腹の奥がざわつき、何かが胃の中を跳ね回ります。
菫先生は、2D4を振ってみてください。@

[メイン]霧島 菫 : 2d4 (2D4) > 6[4,2] > 6

[メイン]KP : 腹の中に膨満感を覚え。何かが体内で膨らみ、蠢いているのを感じます。悍ましい感覚に、菫先生は、正気度を6失ってしまいました。

[メイン]system : [ 霧島 菫 ] SAN : 39 → 33

[メイン]瀬田清治 : 彼は虚ろな表情で咲村に寄り添い、時折すすり泣くように喉を震わせていましたが、ふたりの気配に、震える声を上げました。
「……あなた方は……ああ、どなたか存じ上げませんが、どうか帰って下さい」 @

[メイン]加賀見 清 : 「清治君。私だ、加賀見清だ。覚えていないだろうか?」

[メイン]加賀見 清 : 「お母さんの頼みで、以前君を診たことのある精神科医だよ。」@

[メイン]瀬田清治 : 加賀美先生が名乗ると。虚ろだった清治の目に理性の光が戻り、顔の険が僅かに和らぎました。
「あ……あの時の先生。……どうして、ここに……。ああ、母さんが、頼んだのですか?」 @

[メイン]加賀見 清 : 「ああ、そうだよ。お母さんは君のことを大層心配しておられる。」

[メイン]加賀見 清 : 「新聞にも尋ね人の記事を出し、私にもこうして君の事を探すようお願いされたのです。」

[メイン]加賀見 清 : 「どうか家に帰って、お母さんを安心させてあげてはくれないだろうか?」@

[メイン]瀬田清治 : 加賀美先生の言葉に、彼は、力なく首を振るばかりです。
「……僕はここを離れられません。先生が母さんに僕の居場所を教えるなら……ここで喉を突いて死にます」

[メイン]瀬田清治 : 「僕は、僕たちはもう……ただ、放っておいて欲しいのです。ここで死ぬまで安らかにいられたら、もう何も望みません」

[メイン]瀬田清治 : 「残された時間はあと僅かで、もしかすると数日かも知れませんが……それでも、そうっとしておいて欲しいのです……。それすら許されないのであれば、いっそここで、僕を咲村先生とともに死なせて欲しいのです」

[メイン]KP : ここで、目星を振ってみてください。@

[メイン]加賀見 清 : CC<=50 【目星】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 5 > 5 > イクストリーム成功

[メイン]霧島 菫 : CC<=75 【目星】 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 29 > 29 > ハード成功

[メイン]KP : お二人は、ふと、気付きます。 瀬田清治の腹部が微かに膨らんでいることに。@

[メイン]加賀見 清 : 「清治君。まさか君も!?」@

[メイン]瀬田清治 : 「………」
彼はそれに、沈黙で答えます。何よりもそれが、是の意味を表していることでしょう。@

[メイン]加賀見 清 : 「その蜘蛛。もう駆除する方法は無いのかね?」@

[メイン]瀬田清治 : 「――お願いします。どうか、そっとしておいて、下さい……」
彼はそう言うばかりです。@

[メイン]霧島 菫 : 「そういうわけにもいきません。既に私の知人が、亡くなっているのですから」

[メイン]霧島 菫 : 「……それに、私も先が長いようではないですから」
そういって自分のお腹の辺りをさすります@

[メイン]KP : さて。何か、説得の決め手になるものはないだろうか、と感じたお二方。

[メイン]KP : ここで、アイデアを振ってみてください。@

[メイン]霧島 菫 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 46 > 46 > レギュラー成功

[メイン]加賀見 清 : CC<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 66 > 66 > レギュラー成功

[メイン]KP : お二人は、咲村の家で見つけた、自叙伝的な小説に、説得の鍵がある、そう感じることでしょう。
彼は。自伝的なそれで。何と、書いていたでしょうか…?@

[メイン] 咲村金士 : 「いつか僕がすっかりおかしくなってしまったら、君……僕に止めを刺してくれるかい?」
菫先生の脳裏に、いつかの咲村の笑顔がおぼろげに浮かびました。

[メイン] 咲村金士 : ですが。目の前でうめき続ける男の姿に、かつての面影はどこにもありませんでした。@

[メイン]霧島 菫 : 「ああ、そういえば……瀬田君を、立華君をまだ私は紹介してもらっていなかったのですから、初対面でしたね」
思い出したかのように口を開く。

[メイン]霧島 菫 : 「初めまして、立華君。私は霧島 菫。そちらの咲村さんだったものの、文士としての知人だった者です」

[メイン]霧島 菫 : 「先ほどから聞いていれば、ずいぶんとあなたは無知なのですね? いえ、見ようとしていないのか、知らないのか、私にはどうでもよいことですが」

[メイン]霧島 菫 : 「咲村さんは、随分とあなたに入れ込んでいたというのに、何なのですか。その有り様は。彼はあなたの中に、文士としての蕾を見出していたというのに……ただわざわざ迎えなくともよい死を待つなんて……」

[メイン]霧島 菫 : 「あなたにとって、彼はその程度の人物だったのですか? 今、世の文士達を喰い殺している何かを受け入れ、あきらめてしまうほどに、あなたにとって文学はつまらないものでしたか?」

[メイン]霧島 菫 : 「どちらにしても、咲村さんはあなたと共にいることは無理でしょう。けれど、あなたが彼の意思を継ぐことはできるのではないですか?」

[メイン]霧島 菫 : 「私は少なくとも、彼との何気ない約束を守るためにここにいるのだと、今は確信しています」

[メイン]霧島 菫 : 「立華君、あなたに改めて問いますが……本当に、放っておいても良いのですか? ここで咲村さんの意思を、無意味にして死を待つだけで・・・・・」
言いたいことは言ったので、少し息を整えて彼らを見ています@

[メイン]瀬田清治 : 立華、の言葉に、彼ははた、と目を見開きはしました。けれども。

[メイン]瀬田清治 : 「先生が……僕に……? どうして――?」
思いもよらない、という表情で首を振るばかりです。
「……咲村先生の命が尽きたら、僕も後を追って死にます。僕は先生のそばにいたいのです。どうか……僕たちが死ぬまで、そうっとして置いてください」 @

[メイン]霧島 菫 : 「では、あなたには彼の書置きのようなものを伝えておきます。直接、分かりやすく言わないと理解しないようなので……」

[メイン]霧島 菫 : 「ともにはいけない……長々と書かれた彼の自伝の最後に、あなたに宛てられたであろう言葉です。まだ、分からないのですか?」@

[メイン]瀬田清治 : 「咲村先生……が……僕を……そんな……。そのようなこと、僕は決して望んでは……僕の、望みは……でも――」

[メイン]瀬田清治 : 彼は、酷く躊躇い、迷い、寄り添った咲村を見上げます。彼の変わり果てた顔つきを見ると泣きそうに顔を歪めて――こらえきれなかった様子で、頬を雫が零れ落ちました。

[メイン]瀬田清治 : 彼はその場に崩れ落ち、はらはらと涙を流すばかり。何度も嗚咽混じりの呼吸を漏らしたあと、絞り出すように言います。

[メイン]瀬田清治 : 「……子を、散らすことのできる呪いが、あります。それを用いれば、この一帯に潜む全ての子は溶け消えるでしょう……」

[メイン]瀬田清治 : 彼は胸元からクシャクシャの紙を取り出し、震える手で何事か書きつけると、力なく、取り落としました。@

[メイン]霧島 菫 : 取りに行きますが、大丈夫です?@

[メイン]KP : はい、問題なく拾えます。みると、そこには線の細い文字で『あぐらく、さうろん、だおろす、あすぐい、あいほおと、ふあらあぐ』と書かれています。@

[メイン]霧島 菫 : では清先生にもお伝えしましょう@

[メイン]加賀見 清 : はい、伺いました。@

[メイン]KP : 書かれた呪文を、何方の方が読み上げますか?@

[メイン]霧島 菫 : 私が読み上げます。止めを刺してあげなくては@

[メイン]加賀見 清 : よろしくお願いします。@

[メイン]KP : 承知しました。では、読み上げてください。@

[メイン]霧島 菫 : 「……『あぐらく、さうろん、だおろす、あすぐい、あいほおと、ふあらあぐ』」@

[メイン]KP : 菫先生の静かな声が地下室に響きました。そして、呪文の一節を読み終わった刹那。

[メイン]KP : ――菫先生の胃の底から、一気に嘔吐感が湧き上がってきました。喉奥からせり上がる奔流を床へぶちまけると、それは奇妙に白濁していました。

[メイン]KP : (菫先生は、HPを6ポイント失ってしまいます)

[メイン]system : [ 霧島 菫 ] HP : 10 → 4

[メイン]KP : パタ、パタ――と、水音。少年のズボンの裾から、白く濁った水が大量にこぼれ落ちています。彼の顔が縋るような色を帯び、作家の方を振り返りました。

[メイン]KP : しかしそこには、腹部から、口から、全身の開口部の全てから白濁した粘液を大量にこぼし、頽れようとしている咲村の姿が。彼の身の内を満たしていた無数の蜘蛛が、全て爆ぜ、白い液体と化したのでした。

[メイン] 咲村金士 : 「あ…あ…」
咲村は声を出したのか、それとも空気が喉を鳴らしただけなのか、小さくそう漏らし、少年に視線を向けます。

[メイン] 咲村金士 : ですが、それきり咲村はその場に崩れ落ちました。既に身体の大半は骨と皮だけになっていたのでしょう、くしゃくしゃと床に縮こまった咲村は、やけに小さくなっていました。
その姿は、胸を乱暴に切り裂かれ、内臓を全て持ち去られた哀れな猟奇事件被害者のそれと同じでした。

[メイン]瀬田清治 : 「……っ、先生、嫌だ、……いかないで、先生――っ!」
清治は咲村の死体に取り縋りました。青白い頬には白く濁った涙が伝います。咲村が完全に息絶えたことを知り、彼はそこで泣き崩れます。少年の慟哭は、いつまでも途絶えることはありませんでした。

[メイン]KP : 清治は涙も枯れるまで泣きはらしたあと。お二人に付き従い、やがて地下室を後にすることでしょう。

[メイン]KP : 彼を母親の元へ連れて行くと、しづゑは憔悴しきった息子をひしと抱き、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝るばかりでした。とっぷりと日の暮れた街は、冷たくも優しくもなく、ただ日常の無関心さで皆を包んでいました。

[メイン]KP : ――そうして。お二方の手元には、幾ばくかの謝礼金と、手製の詩集のみが残りました。あれほど巷を騒がせた猟奇事件もすっかりと鳴りを潜め、じきに日々の中で忘れられていくことでしょう。

[メイン]KP : 若し、最後にRPがあるようなら、なさってみてください。@

[メイン]加賀見 清 : では、菫さんに礼を言います。

[メイン]加賀見 清 : 「ありがとうございました。あなたが居なければ真実に辿り着くことも、清治君を説得することも出来なかった。」

[メイン]加賀見 清 : 「改めて礼を言います。」深々と頭を下げます。@

[メイン]霧島 菫 : 「いえ、お礼を言いたいのは寧ろ私の方です」

[メイン]霧島 菫 : 「きっと、清先生の手伝いをしなければ、私は何もわからずに知人の死を悲しみ、あの恐怖にのまれたまま死んでいたでしょうから」

[メイン]霧島 菫 : 「ありがとうございました。清先生」
と深々とお辞儀をし返します@

[メイン]加賀見 清 : 「私はこれから清治君の主治医として、彼を精神医学面で支えていけたらと思っています。彼のお母さんも含めて。」

[メイン]加賀見 清 : 「そこで菫さんにお願いがあります。」

[メイン]加賀見 清 : 「勿論本人の意思が最優先なのですが、もし清治君が文士としての道を踏み出したいと決心したその暁には」

[メイン]加賀見 清 : 「菫さんに、文学界の先達として彼を支えて頂ければと思うのです。」

[メイン]加賀見 清 : 「いえ、勿論今回の件では計り知れない心痛があったのは間違いありません。一日も早く悪夢を忘れたいと仰るなら無理は言いません。この話は忘れて下さい。」

[メイン]加賀見 清 : 気持ちを汲み取ろうと、菫さんの目を見ながら尋ねます。@

[メイン]霧島 菫 : 「そんなにかしこまらなくても、元よりそのつもりでしたから」

[メイン]霧島 菫 : 「彼もまた文士の蕾なのですから、もし彼が文士を志すのであれば、私も含め、他の文士達も歓迎することでしょう」

[メイン]霧島 菫 : 「ですから、わざわざ言わなくても大丈夫です。それに、清先生の頼みを無下にすることはできませんからね」@

[メイン]加賀見 清 : 「いやぁ、これは私の余計な心配だったようですね。」

[メイン]加賀見 清 : 「菫さんは私が思っていたより遥かにお強いひとだ。」

[メイン]加賀見 清 : 「それに、我が国の文壇というものは進取の気風に富んだ所であるらしい。」

[メイン]加賀見 清 : 「旧態依然とした医学界から見ると何とも眩しいですな。」

[メイン]加賀見 清 : 「それなら、何の心配もない。良かった良かった。」安心した笑みを浮かべます。@

[メイン]KP : 大正十三年。乾いた風が、道端の新聞紙を舞い上げてゆきます。今日も帝都の街角では、人々がたくましく生きていました――

[メイン]KP : 新クトゥルフ神話TRPG『大正グロテスキズム』 終幕

[メイン]KP : End A

《生還報酬》
加賀美先生:生還で2D6の正気度ポイント回復
菫先生:生還で3D6の正気度ポイント回復
END-Aを迎えた場合、両者追加で1D4の正気度ポイント回復

[メイン]KP : 以上です、長時間のお付き合い、有難うございました。

[メイン]加賀見 清 : ありがとうございました!

[メイン]霧島 菫 : ありがとうございました

[メイン]KP : お疲れさまでした。 明日の予定は、キャンセルでお願いいたしますね。

[メイン]KP : (感想戦などご希望ならできますが)

[メイン]加賀見 清 : 承知致しました

[メイン]霧島 菫 : りょうかいです

[メイン]KP : 取り敢えず、分岐先は、情報に貼っておきます

[メイン]加賀見 清 : ありがとうございます

[メイン]霧島 菫 : ありがとうございますー

[メイン]加賀見 清 : 2D6 (2D6) > 8[6,2] > 8

[メイン]加賀見 清 : 1d4 (1D4) > 3

[メイン]system : [ 加賀見 清 ] SAN : 40 → 50

[メイン]system : [ 加賀見 清 ] SAN : 50 → 51