福ヶ笑のTRPGログ

福ヶ笑のTRPGログ

ほぼほぼ自分用のTRPG活動記録です。 同卓してくれた方々に圧倒的感謝を。

CoC「時よ止まれ、お前は美しい。」みずほさん卓(3/4)


◆注意事項

この記事は、CoC「時よ止まれ、お前は美しい。」(みけさん 様作)のネタバレを含みます!

 

◆権利表記

本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」

 

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KP : 【前回までのあらすじ】
加賀美探偵事務所所属、美しすぎる探偵である皆様。
人探しの依頼を持ち込まれ、山奥の村『雌雄分村』へと足を延ばします。

そこで、村に伝わる因習めいた儀式に出逢った皆様は、華麗にそれをぶち壊し。
巻き込まれた捜索対象と、剣崎とを無事救出することができたのでした。

――さて、それからしばらく時間が経ち。
皆様の元に、再び加賀美から連絡が届きます。

『新しい依頼だ、いつものように頼むぞ。』

そう言うわけで、皆様は、久々に探偵事務所に足を向けることとなりました。

  :
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第三幕
鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン
Götz von Berlichingen mit der eisernen Hand

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KP : 加賀美探偵事務所。久々に皆様がやってきますと。そこは、いつもと変わらぬ様子でした。

剣崎望 : 「あっ! おはようございます、先輩方!」

加賀美マサキ : 「よお、急に呼び出して悪いな。今回は、また面白そうな依頼だぞ」

孤蘭 挽 : 「ふん、面白いかどうかは兎も角、暇つぶしにはなるのだろうな……。」

孤蘭 挽 : 自宅のように無遠慮に腰を掛け、脚を組みます。

孤蘭 挽 : そして断りもせず葉巻をくゆらせます。

高千穂 瑠寧 : 「おはようございます!面白そうな依頼、ですか…最近ダンスの練習が立て込んでましたが、久々に気分転換できそうですね!」

西条 蒼 : 「また…僕らの美しき物語が紡がれてしまうというわけだね」くるくるしてます。

加賀美マサキ : 「あー、まあ、暇つぶしにはなるだろうな。趣味に合うかどうかはわからないがね」
挽さんの言葉に、加賀美はそう言います。

剣崎望 : 「瑠寧先輩、舞台の方は順調なんですね!」
お茶を入れながら剣崎が言います。
「蒼先輩も、公演とかあったら言って下さいね! 見に行きますから!」

西条 蒼 : 「もちろん!剣崎君が来るというのなら最高の演目を最適な席で観覧してもらうとも!!」

高千穂 瑠寧 : 「剣崎くん、ありがとう。僕がトップとなったからには、すべてのお客様に喜んでもらえる舞台が完成すると思うよ!」胸そらし

西条 蒼 : ウインクしてます。

剣崎望 : 「うわあ、楽しみだなあ」何だか無邪気に喜んでいるようです。

加賀美マサキ : 「――と、そろそろ依頼人が来る頃かな……?」
加賀美がそう言った時、インターフォンが鳴りました。

剣崎望 : 「ちょっといってきますね?」
剣崎がそう言って、場を辞し、ややあって依頼人を連れて戻ってきます。

孤蘭 挽 : 入口に視線だけを向けて流し目で美少年サーチ

西条 蒼 : ドア方向に決め顔をしています。

高千穂 瑠寧 : 立ちポーズ

鳴宮藍 : 「――え、ええと、こん、にちは……」現れたのは、中学生くらいの男の子です。

高千穂 瑠寧 : 「ようこそ、加々美探偵事務所へ!」花のような笑顔

孤蘭 挽 : 無言のまま、身体ごと美少年に向き直る。視線は向けるが声はかけない。

西条 蒼 : 「やぁいらっしゃい!君を悩ませる迷宮(ラビリンス)はどんなものかな…?」

西条 蒼 : ウインク

鳴宮藍 : 「――え、ええと。叔父様から、こちらの皆様は、とても優秀でらっしゃる、と聞いて……案件はその、僕の、お父さ……父の、仕事がらみ、なんですが」
皆様の麗しさにちょっと圧倒されてるようです。

孤蘭 挽 : 「落ち付きたまえ。眩しいのであれば目を閉じているがいい。」

孤蘭 挽 : 「安心していい。ちゃんと話は聞いている。」

高千穂 瑠寧 : 「君のお父さんかー…でも、その前に、君の名前を教えてよ!僕は瑠寧だよ!」にこにこ

西条 蒼 : 「ふふ、そんなに緊張しないで。ここに一歩踏み入れたからには君も仲間なんだから☆」

鳴宮藍 : 「――え? あ、はい……」挽さんの言葉にどぎまぎと顔を伏せておりましたが。
「あっ、すみません。 僕は鳴宮藍(なるみや・らん)と、言います」年頃の近い瑠寧さんの言葉にほっとしたように言います。

鳴宮藍 : 「――本当は、お父…父が来るはずだったんですが。ちょっと、忙しそうだったみたいなので、僕が……参りました」

高千穂 瑠寧 : 「藍君だね、よろしく!」にこにこ

高千穂 瑠寧 : 「おとうさん、おいそがしいのかな?だったら大変だね」首かしげ

西条 蒼 : 「君も名前が色なんだね!素晴らしい!名づけた方に最大の賛辞を贈ろう!」嬉しそう

鳴宮藍 : 「――はい。きっと父も来るとは思うんですが、僕、先に無断に来ちゃいました……」彼はそう言った後、少しだけ間をおいて。
「依頼というのは。怪盗から宝石を守る依頼なんです」

西条 蒼 : 「なんだって…!やはり探偵である以上は怪盗との戦いは避けられないのか…!」

孤蘭 挽 : 「怪盗というのは興味深いが、それは警備や警察の仕事ではないのかね?」口の前で両手を組みつつ冷ややかに

高千穂 瑠寧 : 「怪盗!っと、そ、それは大変だね!」一瞬目を輝かせるが、それを押さえ…つつも、漏れ出るおめめキラキラ

西条 蒼 : 「いいや挽くん!怪盗は!探偵の終生ライバルなんだよ!これは僕たちの宿命…!」わくわく

KP : ――とか何とか言っていますと、インターフォンが鳴り。剣崎がまた誰か連れてきました。

鳴宮レオン : 「――失礼いたします。お約束の時間に遅れてしまって――? 藍?」保護者が着た様子です。

高千穂 瑠寧 : 「藍君のお父さんですね?はじめまして、高千穂瑠寧です」丁寧にお辞儀

鳴宮レオン : 「失礼いたします。私は、鳴宮レオン。考古学教授を務めております。実は、この度、私がかかわっている博物館で少々困ったことが起きまして。ご依頼に参った次第です」
彼はそう言って、皆様に深々と頭を下げることでしょう。

鳴宮レオン : 「――この度は、息子が失礼いたしました。そうそう、こちらは大したものではございませんが」
と、何やら手土産を剣崎に渡し。促されて席に着きました。

鳴宮藍 : 「――」少々きまり悪げに隅っこに引っ込んでいます。

孤蘭 挽 : 藍の様子を気にしつつ

孤蘭 挽 : 大人相手はお前がやれとばかりに所長に目を向けます。

西条 蒼 : 「藍くんの御父上は歴史を紐解く探究者なのだね。」

西条 蒼 : 「ああいやいや!お気になさらず!素晴らしき出会いに胸が震えるばかりだったよ…!」

西条 蒼 : 決めポーズ

加賀美マサキ : 「――それで、鳴宮教授。少しだけご子息からお聞きしたのですが。具体的にはどういう依頼でしょう?」
挽さんの視線を知ってか知らずか、加賀美が問います。

剣崎望 : 「――おもたせですがー」
彼はそう言って、千疋屋のフルーツケーキを、依頼人と、皆様の元へ配ってくれます。

高千穂 瑠寧 : 「わぁ、おいしそう!ありがとうございます、鳴宮さん!」満面の笑顔

西条 蒼 : 「見目麗しい甘味はまるで宝石と見まごうばかりだね…!感謝する!!」わくわく

鳴宮レオン : 「――はい。実は私も仕事でかかわっている博物館での話なのですが――」
彼は、依頼について詳しい話をしてくれました。

【怪盗から宝石を守る依頼】 : 博物館で今日の午後から開催される『幻のダイヤモンド展示イベント』に、怪盗アポロからの予告状がきたようです。もちろん内容は、「幻のダイヤモンドを頂戴する」といったものです。そこで、貴方たちに警備をしてほしいとのこと。警備員を雇ってはいるのですが、不安が残るため協力してほしいとのことでした。

鳴宮レオン : 「怪盗アポロ、というのは、少し前から名前を聞くようになった怪盗です。ピンクの髪をした男で、主に宝石を狙って出現するのです」
彼は、困ったものだという様子で続けます。
「毎回必ず予告状を出していくタイプの怪盗で。ルックスの良さから、じわじわとファンが増えているとか……」

鳴宮レオン : 「そんなこんなで、警察も、この厄介な怪盗の対応に手を煩わされているようなのです」

孤蘭 挽 : 「怪盗アポロ……。」やや興味を惹かれた様子

高千穂 瑠寧 : 「えっ、怪盗アポロ!?それは大変ですね!」

西条 蒼 : 「ふふ…やはり麗しき探偵に対する怪盗はそうでなくては!」

西条 蒼 : 「…ああ、すまない。お困りだというのに不謹慎だった…」

加賀美マサキ : 「――まあ、そういうわけで。次の仕事は博物館で、ダイヤモンドの警備だ。まあ、お前らなら問題なくこなせると思う」

鳴宮レオン : 「――私の弟が先にお世話になり、皆様は大変優秀な方々だ、と、お話を聞ました。何卒、宜しくお願い申し上げます」
彼は深々と頭を下げ。

鳴宮藍 : 「――」後ろで、この子も頭を下げています。

孤蘭 挽 : 藍だけに安心させるような視線と表情を向けている。

西条 蒼 : 「任せたまえ!」胸を張っている

鳴宮藍 : 「――」挽さんの視線を受けてちょっと赤くなっています。

高千穂 瑠寧 : 「弟さん…?」(考え中)

高千穂 瑠寧 : 「あっ、そう言えば同じ名字?」

鳴宮レオン : 「――ええ、前回、友人探しをお願いしたのが私の弟ですね」
その節はお世話になりました、とそう言います。

加賀美マサキ : 「――じゃ、準備が良いようなら出掛けてくれ」加賀美はそう言い。

剣崎望 : 「じゃ、タクシー呼んできますねー」そう言って、剣崎が電話の受話器を取ります。

KP : ――そう言うわけで、皆様は依頼をこなすため、博物館へ向かわれることでしょう。

KP : さて、博物館です。展示会はまだ開場前のようですが、行列ができていることから、その注目度の高さがうかがえるでしょう。

KP : 関係者入り口から入ろうとしますと、警備員に止められます。

茂田茂武雄 : 「あっ、お客さん、ここからは入っちゃダメですよ!って、えっ? 顔がいい……!?」

西条 蒼 : APP振ります!

西条 蒼 : CC<=90 【APP】 (1D100<=90) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 41 > 41 > ハード成功

KP : やあ、凄いな。

西条 蒼 : 「やぁ…職務に忠実なのは尊ぶべきことだ。」

西条 蒼 : 「だがしかし…目的を追うあまり視野がせまくなってはいけないよ?」

西条 蒼 : 警備員の顎にそっと手を添えます。

茂田茂武雄 : 「――」警備員は耳まで赤くなっていますね。

茂田茂武雄 : 「――は、はい。然し……な、何か、ご事情が?」おどおどしつつ、事情があるのかどうか尋ねてくるでしょう。

西条 蒼 : 「事情…そうだな…」顎に手を当てて考える

西条 蒼 : 「宿命に追われて…といったところかな!」ウインク&指さしポーズ

茂田茂武雄 : 「――し、し、し、宿命?」かなり混乱している様子ですね。

西条 蒼 : 「そう!僕らは来るべくして…ここに!来た!!」決めポーズ

剣崎望 : 「――え、ええとその、実は……」見かねたのか、助手が事情を説明してます。

茂田茂武雄 : 「――は! あ、ああ、教授の……」剣崎の説明を聞いて、理解したようです。彼は赤らんだ頬のまま言います。
「で、では、奥へお通り下さい……教授は、宝物展会場にいらっしゃると思います」

西条 蒼 : 満足げに通ります。

高千穂 瑠寧 : 「ありがとう!」にこにこ当然のように通ります

孤蘭 挽 : 警備員には目もくれず通過

KP : 皆様は、宝物展の会場へとやってきました。様々な珍しい装飾品などが展示されています。
会場の奥に造られた広い空間。その中央には、ガラスのケースに入り照明に照らされたダイヤモンドが展示されています。その周りには多くの警備員が配置されており、厳重な態勢が見て取れることでしょう。

西条 蒼 : 「おお…おおおお…!」興奮

鳴宮レオン : 「ああ、いらして下さり、ありがとうございます」鳴宮教授は皆様を見て、やってきます。

鳴宮レオン : 「こちらが会場です。今回皆さんには、博物館内に不審な物や人物がいないかを探して欲しいのです。開場前に一度調べて貰ったのですが、実際に人が入ってから、何か物が増えたりするかもしれませんし、或いは、怪盗が紛れ込んでいるかもしれませんので……」

高千穂 瑠寧 : 「人が入ってから物が増える…?それはズバリ不審物ですね!」にこにこ

西条 蒼 : 「ああ、美しい、麗しい!ふさわしい賛辞が出てこないほどに…!」興奮

孤蘭 挽 : 監視カメラや警報装置のチェック、警備員の配置、出入り口や経路の確認、照明とそのスイッチの把握、換気口やスプリンクラーの確認、……などを淡々と行っています。

西条 蒼 : 興奮しながらそれぞれの展示物をつぶさに観察しています。

KP : ――そんな風に、宝物展で、教授と話をしていますと。
「まもなく、幻のダイヤモンド展示会を開場いたします。」
そう言う、アナウンスが流れ始めました。

鳴宮レオン : 「お手数をかけますが、博物館内の別のゾーンを見回っていただけますか?私はここを離れることができないので…よろしくお願いいたします 」
彼はそのように言うでしょう。

KP : ――と、言うわけで探索開始です。

KP : 見回り箇所は
・古代遺物ゾーン
・中世の調度品ゾーン
・自然科学ゾーン
です。見回り終ったら 宝物展へと戻ってきていただくようになります。

剣崎望 : 「それじゃあ、どうしますか?」
パンフレットの館内の案内図など見つつ、助手が訊ねてきます。
「古代遺物ゾーンあたりからいきます?」

孤蘭 挽 : 「あぁ、異論はない。」周囲を警戒しつつ

西条 蒼 : 「いいね!古代…いにしえがゆえの未知…!心が躍るじゃないか!」

高千穂 瑠寧 : 「うーん…でも、怪盗アポロは幻のダイヤを盗みに来るんでしょ?だったら絶対宝物庫に来るんだから、宝物庫で見張ってちゃダメなのかな?」首かしげ

剣崎望 : 「じゃあ、瑠寧先輩は、宝物展で待機、ですか?」

高千穂 瑠寧 : 「うん。他の展示物は観てみたいけど…アポロに会うなら、それが一番確実なのかなぁ、って…」

高千穂 瑠寧 : 「あっ、別に怪盗アポロに会いたいわけじゃ無いよ!違うよ!」くびぶんぶん

剣崎望 : 「――あ、はい。じゃあ、挽先輩と、蒼先輩と、僕は、依頼通り見回りに行きますね」

高千穂 瑠寧 : 「うん、じゃあここでしっかり見張ってるね!」ノシ

西条 蒼 : 「目先のものに捉われず、効率よく任務を達成しようという意欲…!素晴らしいよ!!瑠寧くん!!」

高千穂 瑠寧 : 「勿論ですよ!ええ、決して怪盗アポロに会いたい訳ではありません!」胸を張る

剣崎望 : 「――瑠寧先輩、ほんとうは、アポロに逢いたいんじゃあ……」ぼそっといったりしつつ、移動しますね。

孤蘭 挽 : 「後詰め・しんがりは重要な役目だ。何かあったらすぐ連絡を。」

高千穂 瑠寧 : 「了解です!」ビシッと挽さんに敬礼

KP : それでは、古代遺物ゾーンにやって参りました。発掘品の彫刻や。粘土板文書、円筒印章、土器などが展示されているゾーンです。

剣崎望 : 「――あんまり、人はいないみたいですね」

KP : 助手が言うように、人はパラパラいる程度です。注意深く調査してみるようでしたら、目星を振ってみてください。

孤蘭 挽 : CC<=55 【目星】 (1D100<=55) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 67 > 67 > 失敗

西条 蒼 : CC<=70 【目星】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 20 > 20 > ハード成功

KP : やあ、冴えていますね。さてそれでは。ちらほらいる人の間で、蒼さんは、不審人物を見つけるでしょう。

怪しい女 : その人物は、マスクと眼鏡をかけて、何だかきょろきょろと、周囲を見回しているようです。

西条 蒼 : 「ふむ…?」
挽さんに目配せして不審人物を知らせます。

孤蘭 挽 : 頷き返します。

西条 蒼 : ずんずんと不審人物の方へ歩み寄ります。

西条 蒼 : 「やぁ、マドモアゼル。何かお困りかな?」

怪しい女 : 「――きゃっ!」蒼さんに声を掛けられ、ビクッ、と飛び上がります。怪しさ満点です。
「え? な、なんですか?」

西条 蒼 : 「おや…すまない、君の瞳が心細げに揺れているのを見て思わず話しかけてしまった。」

西条 蒼 : 「不躾に申し訳ない。」綺麗なお辞儀をします。

怪しい女 : 「――い、いいえ。それで、私に何か用です?」女性は、そんな風に言うでしょう。
「そもそも、何方なんです?」

西条 蒼 : 「僕はね、探偵なんだ」

西条 蒼 : 「あまり大きな声では言えないけど、ね」

西条 蒼 : 人差し指を口に当てて小声で言います。

怪しい女 : 「――た、探偵!」女性はびっくりしたように言います。が、蒼さんに合わせて声を潜めているでしょう。
「……へ、へえ、じゃあ、じゃあ、アポロ様の、ライバル、ってことなのかしら?」

西条 蒼 : 「もちろん!探偵と怪盗は宿命のライバルと相場が決まっているからね!」ドヤ

西条 蒼 : 「とはいえ…かの怪盗はなかなかの人物のようだが…君は『アポロ様』と言うからには何か知っているのかい?」

怪しい女 : 「――え、ええまあ?」女性は、ちょっと調子を取り戻したようです。
「でも怪盗アポロ様は負けませんよ! あなたたちも美形ですけどアポロ様はもっと魅力的ですし ……」

怪しい女 : 「あっコレ、前回の事件の時の写真何ですけど~~」彼女は、独特の早口で話して来ます。
「アポロ様は、とても優秀な怪盗でらっしゃいます! 私の独自ルートで調べた情報なのですけれど。前回あの方は、スタッフに紛れて、潜んでいたりされていたんですのよ!」

怪しい女 : ――そう、得意げに話してくれてます。

西条 蒼 : 「なんだって!変装も得意だって言うのか!」大げさに感心します。

西条 蒼 : 「独自のルートを持つ君もなかなか素晴らしい調査能力を持っているようだ」

西条 蒼 : 「君の見解では、今回はどのような手腕でくると思うかね?」

怪しい女 : 「――あらでも、探偵さん、アポロ様のライバルなんでしょう? あんまり、ライバルに色々教えるのは、ファンとしては……」難色を示したりしていますね。

西条 蒼 : APP振ってみて良いですか?

KP : はい、どうぞ。

西条 蒼 : CC<=90 【APP】 (1D100<=90) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 72 > 72 > レギュラー成功

怪しい女 : 「――それに、私、色々お喋りが過ぎた気がしますわ」ちょっとばかり自重してる様子です。

怪しい女 : 「これ以上何か言わなくっても、優秀そうな探偵さんでらしたら、ご自分でお判りになるんじゃないかしら?」

怪しい女 : 女性はそう言った後。
「じゃ、私はこれで。アポロ様、こちらにはみえないようですし……?」ひらひら手を振って、どこかに行ってしまいます。

剣崎望 : 「――いっちゃいましたね」助手が寄ってきました。

西条 蒼 : 女性の方へ貴族のような礼をします。

西条 蒼 : 「まぁ、多少なり情報を得られただけでももうけものさ」

剣崎望 : 「――先輩、凄いな……。なんだかんだ言いながら、あの女の人、結構色々喋ってくれましたよね」助手はそう言った後。
「じゃあ、次の所行きます? 調度品ゾーンでしたか」

西条 蒼 : 「いやいや…もう少し話してくれそうだったが…まぁ仕方ない。次は、どうしようか?挽くん」

孤蘭 挽 : 「お陰でここの警備状況も把握できた。あの女性もマークしておこう。では、次に行こうか。」

西条 蒼 : 「中世の調度品か、自然科学か…。どちらも興味深いね。」

孤蘭 挽 : 「順路通り、中世の調度品でいいんじゃないか。時系列順でもあるようだし。」

西条 蒼 : 「ふむ、確かに。では行こうか。」

西条 蒼 : 「中世…!煌びやかさの中にも重厚感を感じられる調度品たち…!!」興奮

KP : それでは、皆様は、調度品ゾーンへ行かれるでしょう。

KP : ――このゾーンに入った瞬間、ネバついた気持ちの悪い空気を感じ取るでしょうう。しかしそれは一瞬で通り過ぎて行きました。

剣崎望 : 「……? 何だか、嫌な感じが……」助手もこんなことを言っています。

KP : 人の入りは、先ほどとあまり変わらないようですね。詳しく調べる場合、目星をお願いいたします。

西条 蒼 : CC<=70 【目星】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 74 > 74 > 失敗

孤蘭 挽 : CC<=55 【目星】 (1D100<=55) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 35 > 35 > レギュラー成功

KP : ――さて。挽さんは、ある人物と目が遭います。

鳴宮藍 : 「――あ、探偵さん!」事務所にやってきた男の子ですね。

孤蘭 挽 : 「やぁ、君か。」

孤蘭 挽 : 口数は少ないものの、ツカツカと速足で彼に近付きます。

鳴宮藍 : 「え、ええと、事務所では失礼しました。その、警備具合はいかがですか?」上背のある挽さんに、少し見上げるような様子で問いかけます。

孤蘭 挽 : 「あぁ、気にする事は無い。キミもお父さんを思っての行動だったのだろうし。」

孤蘭 挽 : 「警備は今のところ問題ない。先ほどアポロのファンであろう女性を見かけたが、マークはしてある。」

孤蘭 挽 : 「キミも、怪盗を探しているのかね?」

鳴宮藍 : 「――凄い。流石探偵さん。もう、手掛かりをつかんだんですねっ!」純粋な尊敬の目を向けているでしょう。

鳴宮藍 : 「え? あ、はい。でも、今まで警察の人とかでも、捕まえられなかった怪盗だから……それに……」
彼はそう言って、なんだか少し俯いて。
「アポロと関係ないことなんだけど、僕、気になってることがあって……」

孤蘭 挽 : 「なるほど、油断大敵という事か。覚えておこう。」

孤蘭 挽 : 「ん?どうかしたかい。気になる事なら何でも話してくれたまえ。」少し身を屈めて問い掛けます。

鳴宮藍 : 「――はい、みんな、怪盗アポロのことで忙しくて。誰にも、相談できなかったんですけど……実は……」
彼はそう言って、シャツの右腕を捲ります。すると、薄い虹色に変色した腕が現れました。

鳴宮藍 : 「三日くらい前に。小指が、こんな感じに色が変わったんです……。それが、何だかどんどん、範囲が増えてしまって。お医者様に見せても、原因が、判らないって……」

孤蘭 挽 : 「よく見せてくれないか。」彼の腕を取り、指先から手のひら、手首、肘や二の腕まで観察します。

孤蘭 挽 : 医者でも原因が分からないのであれば、何か技能で振っても特に情報は出ないでしょうかね?

KP : そうですね、では、よく観察されてるようですので。

KP : 少年の腕ですが、変色しているだけではなくて、年老いているように見えるでしょう。 医学 などあればふれますが…?

鳴宮藍 : 「――怪盗とは関係ないかもなんですけど、結構こわくて……まあ、気にしすぎかもしれないんですけど……」

鳴宮藍 : 彼はこうも言います。
「ちょうど3日くらい前から。自然科学ゾーンの向こうの回廊あたりで、ちょっと、べたついた空気を感じることがあるんです。それもきっと、僕の気にし過ぎなのかな」

孤蘭 挽 : 「勇気をもって教えてくれたこと感謝する。」

孤蘭 挽 : 「怪盗はもちろん大ごとではある。しかしその症状はキミにとっての一大事だ。」

孤蘭 挽 : 「とても不安で怖かっただろう。今の私には安心してくれとは断言できない。」

孤蘭 挽 : 「しかし、私の使える全てをもってその症状の究明をすることをここに誓おう。」

孤蘭 挽 : 「そして、この先の自然科学ゾーンについての情報提供にも感謝する。今から向かい調査を行おう。」

孤蘭 挽 : 彼の袖を降ろし虹色の肌を隠します。

鳴宮藍 : 「――探偵さん……」きらっきらした、純粋で、曇りなき瞳で見上げています。
「ありがとうございますっ」

孤蘭 挽 : 「礼を言うのは全てが解決してからだ。」

孤蘭 挽 : 素っ気ないふりをして、つい視線を外してしまいます。

鳴宮藍 : 「――そう、ですね。ええと、何だか、余計なこと、言ったみたいでごめんなさい。アポロのことで、お忙しいのに」
少しばかりしゅんとして。「探偵さんも、どうか気を付けてくださいね」

孤蘭 挽 : 「あぁ、気を付ける。後は我々に任せて、お父さんのところに戻っているがいい。」

孤蘭 挽 : 背中を向け西条さんのもとに向かいます。

鳴宮藍 : 「――あ、はい。有難うございます」少年はそう言ってパタパタと、どこかに行きました。

孤蘭 挽 : では西条さんと合流、かな?

剣崎望 : 「――挽先輩……」助手はちょっとびっくりしてるっぽいですが。
「じ、じゃあ、次行きますか?」とか訊ねてきています。

西条 蒼 : 「…彼も随分怖かったろうに…気丈な子だ」

孤蘭 挽 : 「あぁ、次の自然科学ゾーンに何やら不審な点があるようだ。気を付けて進もう。」

KP : それでは皆様は、自然科学ゾーンへと足を向けられることでしょう。

KP : ――では、自然科学ゾーンへとやってきました。ここには、恐竜のジオラマやら。骨格標本。また、剥製を使ったジオラマなどが置かれています。

KP : やはり、ここは子供に人気なんでしょう。小学生くらいの子から、中学生くらいまで。子供の姿が良く見られます。

剣崎望 : 「わ~!すごいですね!迫力あります!!」助手も、何だか嬉しそうです。

剣崎望 : 「すごいですね、剥製ってやっぱり違うなー」

剣崎望 : そして、ふとこんなことを呟いたりしていました。
「ほんと、奇麗ですよね、剥製……そう言えば人間の剥製って、何かの小説にあった気がしますけれど……」

西条 蒼 : 「ふむ…江戸川乱歩、だったかな?あいにくと不勉強ながら該当の小説は眼を通していないが…」

剣崎望 : 「――はい。怪盗と、探偵の小説ですね!」

孤蘭 挽 : 「猟奇というものか……あまり趣味には合わないが……」

孤蘭 挽 : 「何か人間の剝製について思うところがあるのか?」

剣崎望 : 「――え? いや、蝋人形っていうのはききますけど。そう言うの、小説くらいでしかないな、って、ちょっと思ったんです」

西条 蒼 : 「創作だからこそ表現できる常軌を逸した悍ましさの中に、人は浪漫を見出すのかもしれないね」

西条 蒼 : 「創り出すことを生業としている身からすると…逸脱した発想がある、という点においては素晴らしい感性だと思うよ」

剣崎望 : 「褒めて戴いて、嬉しいです」ちょっと赤くなってるようですね。

KP : さて、ではここでも、ゾーンを見て回りながら目星などされてくださいね。

西条 蒼 : 「さて…自然科学!人知の及ばない世界にこそある美…!」

西条 蒼 : ステップを踏みながら見て回ります。

西条 蒼 : CC<=70 【目星】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 47 > 47 > レギュラー成功

孤蘭 挽 : 植物の影、剥製の後ろなどを警戒しつつ目星を

孤蘭 挽 : CC<=55 【目星】 (1D100<=55) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 71 > 71 > 失敗

KP : あらら……。では。

KP : 挽さんは、注意深くゾーンを見て回りましたが。特におかしなもの、所謂不審物などは見つけられなかったでしょう。

KP : そして、蒼さんは、ゾーンをゆっくり見回ってるうちに、そこを抜けて、回廊へと、出ました。

KP : 連絡用通路になっているそこ。写真などが壁にかけられた場所です。そこに――

鳴宮藍 : 「――」影になった、壁の前に。ぽつん、と佇む少年が一人。

西条 蒼 : トトン、と軽くステップを踏みながら回廊にでる。軽やかにターンを決めると、少年が目に入った。

西条 蒼 : 「…っと、失礼。――――おや、君は先ほどの…?」

鳴宮藍 : 少年は、何もかかっていない壁をぼんやり見ていましたが。声を掛けられ、はっ、と、蒼さんを振り向きます。
「――あ、探偵さん」ぺこり、と、頭を下げます。

西条 蒼 : 「やぁ。…お邪魔してしまったかな?」にっこりと微笑む。

鳴宮藍 : 「えっ? い、いいえ、そんなことはないです。その……」上背のある蒼さんを見上げてから、また、少し離れた場所の壁へ目をやります。

高千穂 瑠寧 : ばたばた走ってきます「こっちで怪盗アポロの目撃情報が……あれ、藍君?」

西条 蒼 : 「ふむ…?」顎に手を当て、不思議そうな顔をする。

西条 蒼 : 「おや、瑠寧くん」

高千穂 瑠寧 : 「どうしたの、ぼーっと壁なんか見て?」

鳴宮藍 : 「――あ、こんにちは」彼は、瑠寧さんにも、ぺこりと頭を下げるでしょう。

鳴宮藍 : そして少しばかり逡巡しつつ、また壁へ目をやります。「その、あそこの壁なんですけれども……」

孤蘭 挽 : 「何か不審な点でもあったのか!?」関係者が集まっているようなので遅れ馳せながら駆け付けます。

鳴宮藍 : 「あっ、はい……」挽さんの姿を見て、ちょっと、ほっとした表情になります。

鳴宮藍 : 「あの壁に、なんか変なもやもやしたものが見えるから気になって」そう言って、彼が見ていた壁を指さすでしょう。

KP : ご覧になってみますか?

高千穂 瑠寧 : 「もやもやしたもの?」指さした先をみます

孤蘭 挽 : もちろん見ます。

西条 蒼 : 「壁に…?」目を向けます。

KP : 少年が指さす壁は。影になって少々薄暗い場所です。気を付けて凝視すれば、確かに、一部分、うっすらとした虹色でゆらゆらとしているのがわかることでしょう

KP : ――ただ。それと同時に、何故か、ぞわぞわと背中を這い上って来るような悪寒に襲われてしまいます。

0/1d4 の正気度を失ってしまうでしょう。

西条 蒼 : 1d100<=51 【SAN値チェック】 (1D100<=51) > 26 > 成功

高千穂 瑠寧 : 1d100<=58 【SAN値チェック】 (1D100<=58) > 15 > 成功

孤蘭 挽 : 1d100<=61 【SAN値チェック】 (1D100<=61) > 65 > 失敗

孤蘭 挽 : 1d4 (1D4) > 4

孤蘭 挽 : うっ

system : [ 孤蘭 挽 ] SAN : 61 → 57

鳴宮藍 : 「――! た、探偵さん、大丈夫ですか?」
挽さんの呻き声が聞こえたのか、少年が慌てて駈けよってきます。

鳴宮藍 : 「な、なんだかごめんなさい」

孤蘭 挽 : 「君のせいではない。謝罪は不要だ。……しかし何だあれは。」

孤蘭 挽 : 青褪めた顔を見せない様に顎に手を当てて考え込むポーズ。

西条 蒼 : 「確かに、なんとも言えない感覚があるね…。挽くん、大丈夫かい?」

高千穂 瑠寧 : 「そうですね、なんだかよくわからないけど変な感じがします」心配げに

孤蘭 挽 : 「あぁ、大丈夫だ。少し眩暈がしただけだ。心配をかけてすまない。」

鳴宮藍 : 「――」
じっ……と、下から挽さんを、心配そうに見上げていましたが。

鳴宮藍 : 「なんか、ここ、前から妙な感じがしてて……探偵さん、あんまり、長くいない方が良いかもしれないです」

高千穂 瑠寧 : 「確かに…でも、藍くんの腕が虹色になったり、あれも虹色だし、何か関係あるんじゃないのかな。ちょっと気になる」

西条 蒼 : 「確かに…何か関連があるのかもしれないね」

孤蘭 挽 : 「ここの事は気に掛けておこう。依頼者や警備にも報告をしておいた方が良いかも知れない。」

高千穂 瑠寧 : 「そうですね…」といいながら、気になっているので深く考えずにそのもやもやのある方を触ろうとします。

KP : ――なるほど。では。瑠寧さんがもやもやに接触しますと

宇宙からの色 : 「―――」虹色のそれが姿を現し、皆様と対峙します。

高千穂 瑠寧 : 「うわっ、何これ!」手を引っ込めて後ずさります

西条 蒼 : 「これはいけない!皆、逃げよう!華麗に!!」

孤蘭 挽 : ルネくんと藍くんの前に出て立ち塞がります。

孤蘭 挽 : 「早く!逃げるんだ。」

鳴宮藍 : 「え、た、探偵さんは……?」ちょっと、足がすくんでるっぽいです。

孤蘭 挽 : 「しんがりを務める。心配しなくても引き際は弁えている。」

孤蘭 挽 : 「……しょうがないな。」

孤蘭 挽 : 足がすくんでいる藍くんをお姫様抱っこで抱えて、一緒に逃げようとします。

鳴宮藍 : 「――え!」びっくりして真っ赤になってるでしょう。

剣崎望 : 「――先輩たち何を?」少々遅れて助手がやって来て、吃驚してます。

剣崎望 : 「わわ、なんなんですかこれ。に、逃げましょう…」
蒼さんと、瑠寧さんの手を引っ張って逃げようとするでしょう。

高千穂 瑠寧 : 「剣崎くん!うん、逃げよう!」走って逃げようとします

西条 蒼 : 「さぁ!急ごう!」
クイックステップの動きで逃げようとします。

KP : それでは、皆様は、何とか無事にそこを逃げることが出来ました。

KP : ――そして、そのまま、宝物展の会場へと駆け込むことが出来るでしょう。

刑事 : 「――おや、あなた方は?」

鳴宮レオン : 「ああ、刑事さん、この方々は――」宝物展では、鳴宮教授が刑事と話をしていたようです。

高千穂 瑠寧 : 刑事さんに向かってにっこりあいさつします「初めまして、高千穂瑠寧です」にこ

刑事 : 「ああ、探偵さん、お噂はかねがね」刑事は、そう言います。見回せば、宝物展は警備がひときわ厳しくされており、中には警察が大勢います。

西条 蒼 : 「西条蒼。…背負いし宿命に誘われてここに来たのさ。」

孤蘭 挽 : 「ちょうど良かった。自然科学ゾーンには人を近づけない方がいい。手配を頼めるか。」挨拶もそこそこに。

孤蘭 挽 : 「説明はしづらいが、この世のものとは思えない脅威が存在していたんだ。」

孤蘭 挽 : 自分でも納得がいっていない様子で不機嫌そうに。

刑事 : 「いやいや。皆さんはダイヤにも負けない美しさですな。 館内を見回ってくれてありがとうございます」彼はそう、皆様に言った後。
「――なんですと? そうなると、アポロの罠か何かでしょうか?」

刑事 : 挽さんの言葉に、表情を曇らせます。「――ほかに、何か気になることはありましたか?」

高千穂 瑠寧 : 「うーん、僕は特に何もないです」

孤蘭 挽 : 「触った手は大丈夫か?」ルネくんに

高千穂 瑠寧 : 「はい、なんともありません!心配してくださってありがとうございます!」手をひらひらしながら

西条 蒼 : 「そうだな…アポロに関して言えば、スタッフに紛れて潜入していることがあるようだと、彼の熱心なファンが教えてくれたよ。」

刑事 : 「――なんですと? それは、大変気になる情報ですね」刑事はそう言った後。
「今回も同じ手段を取る可能性は十分あります。我々は今から館内のスタッフの調査をいたしますから、皆さんはスタッフルームを調べてきていただけますか?」

KP : ――探索箇所が増えます。
・スタッフルーム

西条 蒼 : 「任せたまえ!」

高千穂 瑠寧 : 「では、行きましょう!」

孤蘭 挽 : 「あぁ、向かおう。」

KP : それでは皆様は、一路、スタッフルームへ。

鳴宮藍 : 「――えっと、あの、ありがとうございました」移動する前、挽さんに寄って来て、小さい声でお礼を言うでしょう。

孤蘭 挽 : 「気にするな。必要な事をしたまでだ。」前を向いたまま返答

KP : さて、そう言うわけで、スタッフルームです。
中には誰もいないようです。無機質な部屋で、特に変わった様子はありません。

KP : 調べられそうなのは、机、本棚、ロッカー、の3カ所です。手分けして調べてもOKですし、一緒に調べてもOKです。

西条 蒼 : 「おや、誰もいないのか。」くるくる回りながら部屋を一周します。

西条 蒼 : 「…パッと見た感じは特に違和感はないね?」

孤蘭 挽 : 「アポロが誰かに成りすますには衣装が必要だろう。無くなっているものは無いか?」ロッカーを調べようとします。

高千穂 瑠寧 : 「確かにそうですね」じゃあ横からロッカーのぞきます

KP : ▶ロッカー
スタッフのロッカーです。開けていくと、
私服が並んでいます。
また、ロッカーの扉にかけられたカレンダーを目にしたときに、今日が全員出勤の日だということがわかるでしょう。

西条 蒼 : 「古来からの演出だと縛られたスタッフがいたりするものだけどねぇ」

高千穂 瑠寧 : 「中に誰もいませんよ?私服だけですね」

西条 蒼 : 「全員出勤…となると、誰がいても不思議ではないということか…。逆に言えば、必ず誰かと入れ替わらなければならないともいえるね。」

孤蘭 挽 : 「スタッフ同士でも警戒をしてもらわねば。我々は全員の顔や素行を把握している訳ではない。」

西条 蒼 : 「急遽増員などしていて見知らぬものがいても不思議ではない状況でなければ良いが…」

高千穂 瑠寧 : 「他には何かあるかな?」本棚を見てみます。

KP : ▶本棚
博物館に関係ありそうな書籍や雑誌が並んでいます。その中には、スタッフ個人の趣味が出ていそうな関係のない本もありました。

KP : 図書館 を振ることができます。

孤蘭 挽 : CC<=55 【図書館】 (1D100<=55) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 92 > 92 > 失敗

高千穂 瑠寧 : CC<=70 【図書館】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 69 > 69 > レギュラー成功

西条 蒼 : CC<=60 【図書館】 (1D100<=60) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 73 > 73 > 失敗

KP : 本棚を見ていた瑠寧さんは「民俗学と怪異」という題名の本を見つけました。
中身はどうやら、地方に伝わる伝承や疫病と、オカルトの関係性について論じている内容のようです。読んでいくうちに、ふと、ある章が目に留まることでしょう。

【老化してしまう疫病 】 : A県の村にあった疫病の記録には、人を一瞬で老化させてしまう病気の存在が記されている。
人だけでなく、植物も異常成長がみられたということも記されている。
井戸の周りの植物が特に異常成長したことも調査の結果でわかったことだ。
筆者はこの疫病にオカルト性を見出す。人と植物に作用する疫病は珍しいように思える。人と植物の共通点を考えてみたが、一番は生命力だろう。この疫病には何か超越的なものを感じる。
一晩で少女が老婆になるなどということは、ただの病で済ませられるものではない。この疫病の対策として取られていたのが、光を絶やさな いことだ。明るい場所にいると老化現象がゆっくりになったらしい。
まぶしい光、日光などが苦手な怪異なのだろうか。

高千穂 瑠寧 : 「はっ、つい読みふけってしまった!」

高千穂 瑠寧 : 「なんかこの記事気になっちゃって…これこれについて書かれてるんですけど」共有します

孤蘭 挽 : 「よく気付いたな。……なるほど、怪異の弱点はまぶしい光、日光などか。」

西条 蒼 : 「ふむ…なるほど」

高千穂 瑠寧 : 「ええと、あとは…」机見ますー。

KP : ▶机
スタッフの机のようです。資料やファイルが並んでいます。中は業務について書かれていますが、特にめぼしいものはみつかりませんでした。

KP : 目星 を振ることができます。

高千穂 瑠寧 : CC<=75 【目星】 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 3 > 3 > イクストリーム成功

西条 蒼 : CC<=70 【目星】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 62 > 62 > レギュラー成功

孤蘭 挽 : CC<=55 【目星】 (1D100<=55) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 86 > 86 > 失敗

KP : 冴えてらっしゃる では

KP : 瑠寧さんの目に、ふと、鍵が目に入ります。その鍵についたタグには「備品室の鍵」と書かれていました。
あたりを見回せば、この部屋の入り口とは別に、奥に扉があることに気が付くでしょう。

高千穂 瑠寧 : 鍵を持って「備品室あそこでしょうか。なんか気になりますね」扉を見ながら言います

孤蘭 挽 : 「強力なフラッシュライトでもあればいいが。」

西条 蒼 : 「なんだって!気づかなかったな…」

高千穂 瑠寧 : 「この鍵で開くかどうか試してみましょう」扉を開けようと試みます

KP : ではその前に 聞き耳が出来ますが

高千穂 瑠寧 : しますー

KP : はい

高千穂 瑠寧 : CC<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 71 > 71 > レギュラー成功

西条 蒼 : CC<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 30 > 30 > ハード成功

孤蘭 挽 : CC<=55 【聞き耳】 (1D100<=55) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 89 > 89 > 失敗

KP : ――備品室からかすかにうめき声が聞こえます。

西条 蒼 : 「…!誰かいるのか!?」

西条 蒼 : 「瑠寧くん、鍵を!」

高千穂 瑠寧 : 「はいっ!」西条に促されて鍵を差し込んで扉を開けようとします

KP : 鍵を使ってあければ、縄に縛られガムテープで口をふさがれた下着姿の男性がいるのを見つけるでしょう。男性は探索者たちをみると、もごもご言いながら助けを求めることでしょう。

西条 蒼 : 「おお…かわいそうに…」ガムテープをはがそうとします。

KP : では、べりっとガムテープをはがすと。

茂田茂武雄 : 「ありがとうございます。俺は茂田というものです…!」男性はそう言います。

高千穂 瑠寧 : 「あっ、入り口にいた人だ!」

孤蘭 挽 : 「誰にやられた!?顔は見たのか?」ずけずけと

茂田茂武雄 : 「――いいえ、顔は見ていません。会場前に裏の方を見回っていると、誰かに殴られて……」

茂田茂武雄 : 彼は事情を話してくれます。「気が付いたらこんなことになっていました」

茂田茂武雄 : 「大変でした…、だれが一体こんなことを…まさか怪盗アポロ!?」

高千穂 瑠寧 : 「そうかも」

茂田茂武雄 : 「とりあえず警察の皆さんに伝えたほうがいいですよね?」

孤蘭 挽 : 「犯人はアポロで間違いないだろう。しかもヤツは既に警備員に紛れている。」

孤蘭 挽 : 「この事は至急各所に共有を。」

剣崎望 : 「はい! 伝えてきます!」助手が駆け出していくでしょう。

KP : ――そういうわけで、宝物展会場です。刑事がいます。

刑事 : 「ああ!みなさん、今ちょうど検査が終わったのですが、茂田というスタッフが何故かいなくて…探していたところだったのです」

刑事 : 彼は、皆様の姿を見るとすぐに声を掛けてくるでしょう。
「先ほど、助手の方から仔細をお聞きしました。有難うございます」

孤蘭 挽 : 「アポロは既にスタッフに紛れ込んでいる。警戒は怠るな。」偉そう

刑事 : 「ええ、仰る通りです。アポロは一度茂田さんになりすまし館内に潜入していたということになりますが……」彼はため息をつくでしょう。

刑事 : 「でも今は見つからないということは隠れているのか、別の変装をしているのか…」

刑事 : そこまで思案してから、刑事は悔しそうに顔をゆがめます。

刑事 : 「くそっ、今回も奴に負けてしまうのか…!?」彼は焦ったように言うのでした。

西条 蒼 : 「いいや、そんなことはないさ」

西条 蒼 : 「何せ今回は、僕らがいるからね!」

高千穂 瑠寧 : 「そうですよ!僕らがアポロの思惑をくじいてやりますよ!」

高千穂 瑠寧 : 「刑事さんのためにもね!」笑顔

刑事 : 「そうですね……。探偵の皆様が付いていてくださいますから」そう言ってから。
「ところで、ご注意いただいた回廊に、何人か人を回したのですが……」

刑事 : 「数人、片手を変色させて戻ってきたのですよ。あれは一体何なんでしょうね?」

刑事 : 「あそこあたりは、絵画なども置いてありますし。絵具でもついたのでしょうか。いや、失礼。妙な話をしてしまいました」
そして、コホンとひとつ咳払いをして。

刑事 : 「ところで、他に気になるところはありませんでしたか?」

KP : 彼は。もし他に何かするべきことがあった場合は、それが終わったらもう一度展示場に戻ってきてほしいと、そんな風に言うでしょう。

西条 蒼 : 「ふむ…回廊を放置すればまだまだ被害は出そうだ…」綺麗なポーズで悩まし気にしています。

高千穂 瑠寧 : 「やっぱりあのもやもや、気になりますよね…やっぱりここは、、美しすぎる僕たちが何とかしないと行けませんよね!」

孤蘭 挽 : 「だがくれぐれも気を付けることだ。老化の疫病は厄介だからな。」顎に手を当てつつ。

鳴宮藍 : 「え。探偵さん……」
皆様の言葉に、少年が少し心配そうにしてます。
「その、どうか、お気をつけて」
挽さんには上目遣いかも。

西条 蒼 : 「ふふ、美しきものこそが背負うべきことは少なくないと思っているよ」

高千穂 瑠寧 : 「大丈夫ですよ!だって老化ごとき、僕たちの美しさの前には裸足で逃げ出します!」根拠の無い自信

西条 蒼 : 「その通りだ瑠寧くん!僕らの美しさの前には何人たりとも抗えないのさ!!」ターン

孤蘭 挽 : 「……問題の薄暗い回廊に、この美術館にある展示用のスポットライトをありったけ集めることは可能だろうか?」

刑事 : 「スポットライト、ですか? 大体固定されているかと思いますが……」

刑事 : 彼は何やら考えています。「移動できるものはあったかな……?」

孤蘭 挽 : 「そうか、何でもいい。光源になるものは無いか?」

孤蘭 挽 : 「もしくはあの回廊の天窓が開いて直接日光を取り入れられる、でもいい。」

茂田茂武雄 : そうこう言っていると、復帰した茂田が戻ってきます。「皆さん、先ほどはありがとうございました。何かお困りですか?」

西条 蒼 : 「問題の回廊を見に行こうと思うんだが…光源が必要なんだ。僕らの存在と同じくらいの、ね!」ウインク

茂田茂武雄 : 「――は、はあ。いや、探偵さんご自身には及びませんが。予備の展示用サーチライトが数基あるにはありますが……それでも大丈夫でしょうか?」

高千穂 瑠寧 : 「うん、それだけあれば十分だよ!あとはなんと言っても、僕たち自身の輝きがあるからね!」にこ

茂田茂武雄 : 「畏まりました。では、すぐ手配します」彼はそう言って場を後にするでしょう。

剣崎望 : 「じゃあ、僕はお手伝いと、設置に行ってきますね」
助手も、警備員の後についてゆきました。

高千穂 瑠寧 : 「じゃあ、僕たちももやもやの所にいきましょうか!」わくわく

孤蘭 挽 : 「さっきみたいに不用意に触れるのは禁止だ。」

西条 蒼 : 「うむ!颯爽と行こうじゃないか!」わくわく

高千穂 瑠寧 : 「はぁい」しゅん

西条 蒼 : 「はっはっは。心躍るに任せるのも、また美しい!」

KP : ――さて、そんなわけで。皆様はあの回廊へやってきました。回廊の隅、薄暗い壁に、あの、不気味なものの気配はまだ、あります。

剣崎望 : 「あ、先輩。こんな感じです」
助手が展示用の稼働できるサーチライトを、壁に向けていくつかセットしてくれていました。
「これをつければいいんですか?」

孤蘭 挽 : 「そうだ。あの不気味な靄の様な箇所を照らしてくれ。」

剣崎望 : 「わかりました!」助手はそう言って、サーチライトを問題の壁に向けて照らします。そうしますと。

宇宙からの色 : ――それが、身をうねらせるようにして、皆様の前に出現しました。

KP : 戦闘開始です。

宇宙からの色 : まず、苦し気に身をうねらせながら、怪物の先制攻撃です

宇宙からの色 : 1d2 (1D2) > 1

宇宙からの色 : 1d3 (1D3) > 1

宇宙からの色 : CC<=80 つかむ HP-1D3 掴まれた場所が老化 瑠寧さんに (1D100<=80) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 95 > 95 > 失敗

宇宙からの色 : 怪物は触手を伸ばし、瑠寧さんの腕に触れようとしましたが、サーチライトの光に怯んで、届かなかったようです。

KP : さて、ここでみなさま、アイデアロールをお願いします

西条 蒼 : CC<=65 【アイデア】 (1D100<=65) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 34 > 34 > レギュラー成功

孤蘭 挽 : CC<=50 【アイデア】 (1D100<=50) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 15 > 15 > ハード成功

高千穂 瑠寧 : 「おさわりはダ・メ」

高千穂 瑠寧 : CC<=75 【アイデア】 (1D100<=75) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 58 > 58 > レギュラー成功

KP : さて。此処でふと皆様の脳裏に、ひらめきが生まれます。

KP : 皆様は「自分たちの美しさの輝きがあれば、強い光を生み出すことができ、追い払えるのではないか」と思いつくことでしょう。

KP : システム的なアナウンスです。APPロール成功しましたら 怪物に1D6ダメージを与えることができます。

KP : では、イニシアチブ順にどうぞ。

高千穂 瑠寧 : 「サーチライトの明かり…」光の前に立ちます

高千穂 瑠寧 : 「その光を、何倍にも増やして見せよう!」奏声を上げると、ステップを踏んで宇宙の色に近づきます。

高千穂 瑠寧 : そして、前でくるくるターンして

高千穂 瑠寧 : 「サーチライトより輝くもの…そう、それは僕だよ!」

高千穂 瑠寧 : 「食らえ、もやもや!」

高千穂 瑠寧 : CC<=90 【APP】 (1D100<=90) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 59 > 59 > レギュラー成功

KP : 瑠寧さんの美しさの光が、怪物を包みます

KP : ダメージをどうぞ

高千穂 瑠寧 : 1D6 (1D6) > 3

宇宙からの色 : 「――!」怪物は身を捩ります。でもまだ余力はありそうです。

高千穂 瑠寧 : 宇宙からの色に、にっこり微笑みかけて、バックステップで交代します。

KP : では、挽さん、どうぞ。

孤蘭 挽 : まず判定からでもいいですか?

KP : はい、どうぞ。順番はお任せします。

孤蘭 挽 : では振ります

孤蘭 挽 : CC<=90 【APP】 (1D100<=90) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 73 > 73 > レギュラー成功

孤蘭 挽 : それでは……

孤蘭 挽 : ルネくんが華麗な演技からのAPP攻撃をしている隙に……

孤蘭 挽 : 明るいスポットライトの光によって作られた陰に潜んで敵に近付きます。

孤蘭 挽 : ルネくんに気を取られている敵の背後に立ち

孤蘭 挽 : 「どこを見ている。後ろががら空きだぞ。」

孤蘭 挽 : 敵に華麗に拳を見舞います。皮手袋付きのAPP攻撃です。

KP : なるほど。背後からの攻撃は華麗に怪物を打ち据えることでしょう

KP : ダメージをどうぞ。

孤蘭 挽 : 1d6 (1D6) > 4

宇宙からの色 : 「……!」怪物は、背後からの攻撃に不意を打たれたようです。苦し気に身を捩りました。

宇宙からの色 : そこはかとなく、その姿が揺らいだように思えるかもしれません。

西条 蒼 : では私も判定を先にいたします。

西条 蒼 : CC<=90 【APP】 (1D100<=90) ボーナス・ペナルティダイス[0] > 49 > 49 > レギュラー成功

西条 蒼 : 鷹揚に、いっそ緩慢とも取れる歩みでサーチライトの前に堂々と立つ。

西条 蒼 : 「眩い光が照らすのは君じゃない…この、僕さ!!」

西条 蒼 : 「そして、強烈な光さえもが僕を生かすに過ぎない!」

西条 蒼 : 「光が僕を照らせば…そう!そこは華麗なる舞台!!」

西条 蒼 : その場でくるりくるりとターンを決める。

西条 蒼 : 「僕らの眩さが、君に受け止めきれるかな!?」

西条 蒼 : ターンの勢いのまま、ハイキックをくらわします。

西条 蒼 : 1d6 (1D6) > 3

KP : はい、それでは。蒼さんがハイキックをしますと

宇宙からの色 : 「――!」それが、真ん中に入ったのでしょうか。苦しげにそれは身を捩り。

KP : すうっ、と、光に溶けるようにして、消えてしまいました。

KP : 戦闘終了です。

剣崎望 : 「せ、先輩たち、凄いです!」と、向こうで見ていたらしい助手が駆け寄ってきます。そして。

鳴宮藍 : 「――探偵さん! 手が……!」向こうから、少年がぱたぱたと、駆けてきます。
「あんなに、色が変わってた手が、治ったんです!」

孤蘭 挽 : 「どれ、見せてもらえるかな?」

孤蘭 挽 : 少年の手を取り症状を確かめます。

鳴宮藍 : 「――はい! 有難うございます……」挽さんに手を預け、少年はそう言って、頭を下げました。彼の腕は綺麗に治っています。

西条 蒼 : 少し後方で腕組みしてどや顔しています。

孤蘭 挽 : 「よかった。やはり君にはこの玉の肌が良く似合う。」安堵の笑みを浮かべます。

鳴宮藍 : 「――本当に、凄い探偵さんなんですね! あの、変な気配も、なくなってますし!」きらっきらした瞳で、挽さんを見上げています。

孤蘭 挽 : 「いや、私の力だけではない。彼らの華麗なる尽力が無ければ、この結果は得られなかっただろう。」二人の同僚を見やりつつ。

鳴宮藍 : はっ、と、瑠寧さんと、蒼さんをみて、お二人にも深々と頭を下げることでしょう。
「そうですね。本当に、皆さん、ありがとうございました!」

KP : ――そうこうしてる間に、回廊にオーディエンス(博物館の観覧客)が集まってきていました。
彼らは、「探偵団、万歳!」と口々に言い始め、盛り上がっています。

剣崎望 : 「先輩たち万歳!」 と、助手も何だか混ざってるようです。

KP : 拍手喝采の中を、皆様は移動することになるでしょう。博物館なのに騒いでいるなんて無粋な注意は、皆様美しさの前では無意味なことなのです。

孤蘭 挽 : 「盛り上がるのは結構だが、油断は禁物だぞ。」

孤蘭 挽 : 「今日のメインゲストは、あの宇宙から来た招かれざる客ではなかったはずだ。」

西条 蒼 : どやぁぁぁあ

高千穂 瑠寧 : ニコニコして手を振ってます

KP : ――そして、再び宝飾展の会場です。

刑事 : 「おお、探偵さん」何だか、刑事と警察の人たちが騒めいています。
「実は、妙に変色していた部下の肌の色が戻りましてね。これは、やはり探偵さん達のお陰なのですね?」

西条 蒼 : どやぁぁぁぁぁぁぁあ

高千穂 瑠寧 : 「うふふ、刑事さんはどう思われますか?」にこにこ

孤蘭 挽 : 「それはよかった。念のために医者に診せておいた方がいいだろう。」

刑事 : 「――いえ、探偵さんが、警備員と一緒に移動されて少ししてのことですからね……」彼は、瑠寧さんの言葉に、そう言った後。

刑事 : 「ええ。そうさせるつもりです。消えたとはいえ、異常でしたので」挽さんには、そう言って頷くことでしょう。

刑事 : 「――幸い、こちらは特に変化はありませんでした。アポロは派手好きな怪盗です。恐らくは何やら仕掛けてくるかと思うのですが……」

高千穂 瑠寧 : (何を仕掛けてくるのかなー)わくわく

西条 蒼 : 「ふふ…いつでも来るがいいさ!」

孤蘭 挽 : (派手な方法か……。)目を閉じ、顎に手を当てて考え込んでいます。

刑事 : 「まだ、奴は何も仕掛けてきていません。兎も角も、こちらでの待機をお願いいたします」刑事はそう言って、深々と頭を下げることでしょう。

KP : ――そう言うわけで、皆様は今一度会場を調査し。問題のダイヤモンド付近で待機することとなるでしょう。

KP : 特に何事もなく時間が過ぎ――何処から仕掛けてくるのだろう、などと、皆様が感じ始めたその時です。

KP : フッ、と照明が消えました 。あたりは一気に暗闇につつまれ、騒然としています。人々が、 ザワザワと、どよめく中、 スピーカーからアナウンスが流れ始めました。

怪盗の声 : 「レディースアンドジェントルメン!今宵はこの怪盗アポロのためにお集まりいただき、ありがとう」

怪盗の声 : 「警察諸君は私を捕まえるために奮闘していたようだが、しかし!残念なことに――いや、喜ばしいことに、それはもう既に盗まれてしまったのです」

KP : そのアナウンスは、びりびりと響き、人々はどよめきます。そして、次の瞬間、パッと照明がつきました。

孤蘭 挽 : こんなこともあろうかと目を暗順応させるために閉じていたのですが、暗闇の中で何かを見つけることは出来なかったでしょうか?

KP : 暗闇の中、挽さんは人々が騒めく様子は感じましたが。特に、ダイヤモンドのある場所に向かう気配は感じなかったでしょう。ダイヤモンドの様子を確かめてみますか?

孤蘭 挽 : 確かめます。

KP : はい、それでは――

KP : アナウンスに不審なものを感じ、真っ先にダイヤモンドの傍へと駆け寄った挽さんでしたが。しかし、予想に反して、ダイヤモンドは依然としてそこにありました。特に、変わった様子はないのです。

KP : ――そうすると、アナウンスが響きました。

怪盗の声 : 「そう、盗まれたのは――――――」

KP : そのとき、皆様はふと。アポロと思しき人物の声が近くなったことに気づくでしょう。

怪盗アポロ : 「盗まれたのは、私の心なのです」

怪盗アポロ : 気づけば皆様の前に跪く怪盗アポロの姿。彼は、恭しく、蒼さんの手を取っています。

怪盗アポロ : そして、皆様が何かする前に、アポロは立ち上がってにっこり笑いました。「また、お会いしに参ります」

怪盗アポロ : ――そういって、煙幕を張って去ってしまいます。

KP : 煙幕が晴れたころには、彼はもういなくなっていました。

孤蘭 挽 : 「怪盗の心まで盗むとは、西条さん貴方も罪な男だ。」

高千穂 瑠寧 : 「げほげほ…あれ、アポロがいない」

孤蘭 挽 : 「さてこれは窃盗罪に当たるのだろうか。」にやり

西条 蒼 : 「ふっ…確かにそうだ…」

西条 蒼 : 「過ぎたる美しさは時として罪ともなりうる、か」

西条 蒼 : 「おや、次は僕を捕まえようだなんてしないでくれよ?」

西条 蒼 : くるり、と刑事さんの方を向き。

西条 蒼 : 「言ったろう?今回は僕たちがいる、と」

西条 蒼 : どやぁぁぁぁあああ 

高千穂 瑠寧 : 「そうですね!確かに,僕たちがアポロの思惑をくじきました!」

KP : ――さて、会場の人々はあっけにとられていましたが、少しすると、誰かが拍手したのをきっかけに大喝采が起きました。

KP : 「なんて美しい!」「最高のストーリーよ~!!!!!」
そんな声が、あちこちから聞こえて来ます。

鳴宮レオン : 「――宝石が無事だったのも、皆様のお陰です。そして、息子から、仔細はききました。この度は本当にお世話になりました」
教授が皆様の傍へやってきて、深々と頭を下げます。

刑事 : 「ご協力ありがとうございました!!」刑事も、とても嬉しそうに、皆様に言います。
「奴を捕まえることはかなわなかったけれども、皆さんのおかげで、宝石が 盗まれることなく終われました!ありがとうございます!」

高千穂 瑠寧 : 『美しいものは。やっぱりたくさんの人に観てもらえるところに無いとね!」にこにこ

西条 蒼 : 「礼には及ばないさ。僕らが美しかった…。ただそれだけなのだから。」

孤蘭 挽 : やり遂げた男の顔をして、煙草を吹かそうとしますが「館内禁煙」の表示を見てため息をつき、煙草をポケットに戻します。

鳴宮藍 : 「美しすぎる探偵団の皆さんの、伝説の1ページにかかわれたんですよね? なんだか、光栄です……」
少年はそう言って、ぺこりと頭を下げました。

KP : そんなわけで、皆様は賞賛の嵐の中、事務所に戻ることでしょう。

KP : さて、事務所です。

加賀美マサキ : 所長はいつものように、ラーメンをすすっています。今日は、塩バターラーメンのようです。

加賀美マサキ : 「はは!怪盗の心をお前らが盗んだのか、そうかそうか」

加賀美マサキ : 助手から報告を聞いたのでしょう。彼はそんなことを言っています。

孤蘭 挽 : 「あぁ、専ら西条さんのお手柄だがな。」

孤蘭 挽 : そのまま安楽椅子にどっかと腰を下ろし、足を組んで煙草をふかし始めます。

西条 蒼 : 「何を言っているんだい、挽くん。僕らの手柄は怪盗のことだけじゃないだろう?」

西条 蒼 : 「輝かしき未来を担う少年の憂いを拭ったんだ。」

西条 蒼 : 「僕ら全員の眩さでね!」くるりとターン 

高千穂 瑠寧 : 「そうですよ、藍くんの件では、晩さんも大活躍だったじゃ無いですか!」

加賀美マサキ : 「そういや、俺もあったなぁ、犯人に惚れられたりすること。お前らも俺の意志をしっかりと継いでいるな」
彼は、感慨深そうに言った後。怪物退治の話になれば、少しばかり真面目な表情になります。

加賀美マサキ : 「……まあ、美しさは強大な力ともいえる。お前たちは使い道を間違えず、正しく使ってほしいな」

高千穂 瑠寧 : 「使い道を間違える…?」首をかしげてます

西条 蒼 : 「美しさは時として悪用されることがあるってことかい?」怪訝な顔 

孤蘭 挽 : 「心配ない。自分の趣味と実益にしか使わんさ。」ふーーーっと煙をふかします。

加賀美マサキ : 「――まあ、諸刃の剣ってことだ。さて」彼はそう言ってから。
「今日は、俺のおごりで高級料理亭にでも行こうか? フグ尽くしでも食わせてやろう」と、皆様を誘うでしょう。

高千穂 瑠寧 : 「わーい、フグづくし!僕、ふぐちりが良いです!」にこにこ

孤蘭 挽 : 「高級な料理など正直食べ飽きているが、上司の懐を攻撃するのは面白そうだ。ご相伴に預かるとしよう。」

西条 蒼 : 「いいね!美味、美食…味すらも評するには美しさが必要ということだね…!僕はふぐ刺しが見た目も美しくていいと思う!」

剣崎望 : 「じゃ、タクシー呼びますねー!」助手は早速受話器を取るのでした。

KP : ――こうして、皆様は今日という一日を終えました。

KP : 今回の事件、宝石は無事に盗まれることなく、被害もほとんど起きませんでした。

KP : それもこれも、あなたたちが美しすぎるからこそできたこと。

KP : 究極の美は、人々も怪盗も、そして怪異さえも虜にしてしまうのでしょう。

KP : ――無限大の強さを秘めたあなたたちの美しさ。それが、が災いすることなどあるのでしょうか。

KP : 《第三幕 鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン 閉幕 》

KP : 以上、お疲れさまでした。

KP : SAN回復は1D6 です また、成長処理などあればなさってください。